テンパリングは、チョコレートをつややかでなめらかなくちどけに仕上げるために欠かせない温度調節作業のこと。
ここでは初心者さんでも失敗しにくい電子レンジを使った簡単な方法から、本格的なテクニックまで、テンパリングの基本を解説します。
テンパリングは、チョコレートをつややかでなめらかなくちどけに仕上げるために欠かせない温度調節作業のこと。
ここでは初心者さんでも失敗しにくい電子レンジを使った簡単な方法から、本格的なテクニックまで、テンパリングの基本を解説します。
チョコレートの主成分であるカカオバターは、チョコレートの中でさまざまな結晶の形をしています。
カカオバターの結晶を、最も安定したきれいな配列にするために行う温度調節作業のことをテンパリングといいます。
テンパリングが成功すると、つややかな光沢やパリッとした固さのある、くちどけなめらかなチョコレートになります。
テンパリングにはいくつかの方法があります。
ここではスイートチョコレートを使って、簡単で初心者さんでも失敗しにくい電子レンジを使った方法から、本格的なテクニックまで、4つの方法をご紹介します。
電子レンジを使った手軽で簡単なテンパリングの方法です。
少量(100g程度)のテンパリングにおすすめです。
1. チョコレートを電子レンジで加熱
2. ゆっくり混ぜて、32℃以下に
3. 32℃になればOK
【ポイント】
・クーベルチュールチョコレートは、手元に届いた時点ではテンパリングが取れており、結晶の状態は安定しています。カカオパウダー(マイクリオ)は安定した結晶型のココアバターでできています。チョコレート重量の1%を加えると、テンパリング作業が簡単になります。
少量でも失敗が少なく、初心者さんにもおすすめです。ここでは電子レンジを使用します。
【使用アイテム】
スイートチョコレート、カカオパウダー(マイクリオ)、耐熱ボウル、温度計、ゴムベラ1. 刻んだチョコレートを電子レンジで加熱(600W、1分)
2. ムラなく混ぜた後、さらに追加で加熱(600W、30~40秒)
4. 温度を計測(45~50℃)
5. 混ぜながら、34℃まで下げる
チョコレートを湯煎して温度調節する方法です。
少量でも作りやすく、特別な道具が不要なため、家庭でのお菓子作りにおすすめです。
直火で急激に加熱すると分離するため、湯煎でゆるやかに加温します。
【使用アイテム】
スイートチョコレート、ステンレスボウル2つ、温度計、ゴムベラ【下準備】
1. チョコレートを湯煎(50~60℃)にかけて45~50℃にする
2. 水(15℃)で冷やし、チョコレートを27~29℃にする
溶かしたチョコレートを冷たい大理石の台の上に触れさせて、温度を均一に下げる方法です。
大量のチョコレートを扱う場合、水冷法では温度を均一にすることがむずかしいため、こちらがおすすめです。
大理石の作業台がない場合は、手に入りやすいOPPフィルムでも代用可能です。
【使用アイテム】
スイートチョコレート、大理石ペストリーボードL(またはOPPシート)、ボウル、赤外線温度計、ドレッジ、ゴムベラ【OPPシートを使う場合の下準備】
(1) 作業台に消毒用アルコールを吹きかけてOPPフィルムを敷き、ドレッジで密着させる。1. チョコレートを溶かして45~50℃にする
2. 2/3~3/4量を台の上に広げる
3.チョコレートを広げて集める作業を繰り返し、27~29℃に温度を下げる
4.チョコレートを中央に集め、元のボウルに戻す
刻んだチョコレートを、溶かしたチョコレートに加えて温度を調節します。 手早くできるものの、慣れるまでは温度調節がむずかしい方法です。
【使用アイテム】
スイートチョコレート、ボウル、赤外線温度計、ドレッジ、ゴムベラ1. 全体の3/4量を溶かして45~50℃にする
2. 残りの1/4量を細かく刻み、溶かしたチョコレートに加える
3. スティックブレンダーで攪拌し、32℃にする
テンパリングがうまくできているか、テストをして確認してみましょう。
1.チョコレートをドレッジですくって薄くつける
2. しっかり固まっていればテンパリング成功
【失敗例1】部分的に固まっていない
ブルーム現象には、ファットブルームとシュガーブルームがあります。
チョコレートをテンパリングせずに溶かしてそのまま放置したり、保存中の管理が悪かったりすると、表面に白い筋や斑点のようなものが浮き出てくることがあります。白い模様がまるで白い花のように見えることから、一般的に「ブルーミング(花が咲く)」または「ブルーム」と呼ばれます。
ブルームができてしまったチョコレートは、ざらざらのくちどけが悪いのが特徴です。
【ファットブルームを防ぐには】
・テンパリングテストを行い、成功しているかの確認をしましょう。【シュガーブルームを防ぐには】
・テンパリング時に水分が入らないようにしましょう。テンパリングに関するよくある質問をまとめました。
A.適した温度は15~18℃、湿度は45~55%
A.テンパリングは何度でもやり直し可能
A.それぞれのメリット・デメリットを把握して、ご自身にぴったりの方法を選びましょう
A.ドライヤーを使う
A.テンパリング不要チョコレートを使う
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失敗知らず!チョコレートのテンパリング基本ガイド
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