「ガトー・インビジブル」をご存知ですか?
「ガトー・インビジブル」、直訳すると、「見えないケーキ」。
野菜や果物を薄くスライスしたものを生地と一緒に焼いていくのですが、その際に、具材が生地と一体化して、「あんなにたくさんもの具材が入っているのに外側からはそれが見えない」、というのが、名前の由来らしいです。
先日、日本でも初めてのレシピ本が発売されました。私は残念ながら、まだその本には出会えていないのですが、それに先がけて某雑誌で特集されている記事で、その存在を知りました。
ガトー・インビジブルの魅力
私が拝見したレシピは、たくさんのリンゴのスライスをケーキに仕上げたものでした。一見地味な見た目なのに対し、カットすると断面がとても美しく、驚きと同時に、うっとりとさえしてしまいます。
とても手の凝ったケーキに見えるかもしれませんが、実は作り方はいたって簡単。これならお菓子作りが得意でない方でも、お土産やプレゼントとして重宝します。
おまけにほとんどがリンゴでできているわけですから、バターやクリームをたくさん使った今までの焼き菓子より、ヘルシーに感じます。健康志向の方からも、たくさんの支持を得られそうですよね。
ガトー・インビジブルの作り方
ガトー・インビジブル。そもそもこのケーキ自体、日本初上陸。ということで、例にもれず私も、いただいたことがありません。
どんなケーキなのか、どんな味がするのか。売ってもいないので、まずは掲載されているレシピ通り、作ってみることにしました。
材料
※今回はオリジナルレシピではなく、掲載されているレシピですので、配合の記載は控えます。この後、オリジナルにアレンジしたレシピでは、分量までご紹介しています。
・リンゴ
・卵
・砂糖
・薄力粉
・牛乳
・溶かしバター
下準備
・型に敷き紙を敷いておく。
・オーブンを170度に予熱しておく。
・粉をふるっておく。
作り方
※工程はほぼ本に掲載してある通りですが、やり方などは主観を交え、文章も自分の言葉に変え記載しています。
1.ボウルに卵を割りほぐす。
2.砂糖、粉を加え、ホイッパーでその都度しっかりと混ぜる。
3.牛乳、溶かしバターを順に加え、その都度均一になるまで混ぜ合わせる。
4.リンゴをスライサーで薄くスライスする。(この工程に時間がかかりそうな方は最初にすませておいても良いですが、私はスライスしたリンゴが茶褐色に変色するのが気になるので、生地に混ぜる直前にスライスしました。)
5.4のリンゴと3の生地を合わせ、できるだけリンゴが崩れないように、かつ一枚一枚のリンゴに生地がきちんと絡むように優しく混ぜる。
6.リンゴを型に隙間なく並べ、最後余った生地も流し入れる。リンゴを一気に流し入れると、リンゴが折れ曲がった部分に空洞ができたり、リンゴの入っていない部分ができたりして綺麗な層ができないので、できればお箸などで丁寧に並べていくのが良い。
今回は仕上げ用に、皮が付いたままのスライスを上に並べて焼きました。
7.170℃のオーブンで50~60分焼く。竹串で刺してみて生の生地が付いてこなければ焼きあがり。
8.型のまま荒熱を取り、その後、冷蔵庫で芯までしっかり冷やしてからカットする。粉糖やキャラメルソースでデコレーションすると、より綺麗に仕上がる。
オリジナルのガトー・インビジブルを作ってみた
チョコレート風味のガトー・インビジブル。
材料(直径12cmの丸型一台分)
・りんご・・・大1個
・卵・・・1個(60g)
・グラニュー糖・・・30g
・塩・・・少々*1
・薄力粉・・・40g
・ココア・・・大さじ1*2
・生クリーム(乳脂肪35%)・・・40g*3
・ラム酒・・・大さじ1*
・溶かし(食塩不使用)バター・・・15g
・チョコチップ・・・20g*4
*1塩はグラニュー糖と同時に入れます。
*2ココアは薄力粉と一緒にふるっておきます。
*3ラム酒と生クリームは合わせて、牛乳を入れるタイミングで入れます。
*4チョコチップは、生地を型に半分入れた時にまず半量散らし、残り半量は上面に散らします。
作り方
作り方は先ほどの通り。
まとめ
いかがでしたか?ガトー・インビジブル。
このケーキ、リンゴのみで作るのではなく、間に他のフルーツを挟んだり、はたまた使用する具材自体を変えたり、生地の配合を変えたりと、バリエーションが豊富なんだそう!
例えばリンゴではなくジャガイモを使って、生地にはお砂糖ではなくチーズを入れて、お食事にも対応できる、「ガトー・インビジブル・サレ」なんて言うものもあるらしいですよ^^
基本的な作り方は同じなので、まだお店では見かけない「ガトー・インビジブル」、自分のお好みのものを開発してしまうのも良いかもしれません^^
ぜひ、挑戦してみてくださいね^^