自宅のオーブンをちゃんと知ろう!
皆さんのおうちのオーブンは、どんな「癖」がありますか?
癖が全くない…というオーブンはほとんどないと思います。
今回は、オーブンの癖を知って上手に焼く方法を探っていきましょう!
オーブンの癖って?
- 一部分だけ焼き色が濃い(または薄い)
- レシピ通りに焼くと、いつもかなり早い段階で焼き色が濃くなる(逆に焼き色が付かない)
- 表面は焼けているのに、裏面があまり焼けない(その逆パターン)
などなど、出来上がり具合に何かしら気になる部分ができるのが、オーブンの癖。
焼きムラができてしまう原因のひとつです。
オーブンの癖を知ろう!
焼きムラをなくすには、オーブンの癖を知る必要があります。
よくわからないという方は、まずいつも使っているオーブンの癖を確認しましょう。
わかりやすいのはスポンジのシート生地を焼くこと。
ですが、生地を天板に均一にのばさなくてはならないので、ちょっとハードルが高いかな…と思います。
おすすめなのは型抜きクッキー。
確認時のポイントは4つ。
- 同じ生地を使うこと
- 必ずルーラーを使って生地を均一にのばすこと
- オーブンに入れるときの生地温をそろえること
- 最初から最後まで天板の向きを変えることなく焼くこと
我が家のオーブンで試してみた
ガスオーブンの上・中・下段に生地を入れて焼いてみました。
各画像の上が庫内奥、下が庫内手前。
ガスオーブンは熱風が対流するオーブンなので、焼きムラは少ないと思いきや、やっぱりありました。
上段
中段
下段
全体的に庫内手前の右側の焼き色が濃いですよね。
そして、下段より上段のほうが濃く焼けています。
つまり、我が家のオーブンの癖は「右手前の熱の当たりが強く、上段に行くほど強くなる」ということになります。
もっと手軽に調べたい場合は…
クッキーを作って確認するのも大変という方は、もっと手軽に食パンで焼き色を確認することもできます。
ただ、それぞれの角が焼けやすいので判別しづらいというデメリットも。
食パンで試す場合は、小さくカットし過ぎないように注意して!
オーブンでの焼成 基本の「き」
焼きムラをなくすための調整の前に、まず基本からおさらいしましょう。
必ず予熱を
オーブンは扉の開閉により温度がかなり下がります。
焼成温度より10~20℃高く設定しておくのがおすすめです。
焼成時に温度を設定しなおしてください。
扉の開閉は急いで
オーブンの扉の開閉による温度の低下は、激しいのが現実。
しかも電気オーブンだと、なかなか元に戻りません。
生地をオーブンに入れるときや途中で開け閉めする際は、とにかく手早く行いましょう。
基本的には下段でOK
2段のオーブンなら下段、3段あれば中段か下段を使用するといいでしょう。
また、高温でさっと火を通したいものは、上段に入れたほうが良いときもあります。
ご家庭のオーブンの癖に合わせて調整してくださいね。
可能であればオーブン用温度計の活用を
予熱完了のアラームが鳴っても、温度が全然上がってない…なんてこと、実はよくある話。
焼成中も設定温度より常に10℃低かったということもありました。
何かしら焼成がうまくいかないときは、オーブン用温度計で庫内温度を確認するのをおすすめします。
焼きムラをなくすには?
せっかくがんばって作ったお菓子。焼きムラは極力減らしたいですよね。
オーブンの癖がわかれば、ある程度対応することができます。
対策1.焼成中に天板の向きを変える
前後左右で色の付き方が違うのなら、焼成中に天板の向きを変えればOK。
上でもお話したように温度が下がり過ぎるのを防ぐため、扉の開閉も入れ替えも手早く行いましょう!!
ただし、この方法を行うならタイミングに気をつけて。
どんな生地でも、早い段階で扉を開けるのは避けてください。
ある程度火が入り(膨らむお菓子ならしっかり膨らんで)、焼き色が付き始めるまで入れ替えは我慢。
焼き色が軽く付いたら、天板の向きを変えましょう。
大体、焼成時間の2/3が過ぎたくらいを目安にするとよいのではないでしょうか。
入れ替えは、できれば1回だけ。何度もしません。
下の画像は、「レモン天板8P」をオーブンの上・中・下段にそれぞれ入れて焼いたもの。
我が家のオーブンはしっかり膨らみきった後、全ての前後と上・下段を入れ替えて焼くと、焼き色がばっちりそろいます。
対策2.天板を重ねる
予熱時に天板を入れておく
生地の裏側(天板に触れている部分)の焼き色が強くなってしまう場合は、天板を2枚重ねるとよいでしょう。
逆に、表面はちょうどいいのに裏側の色付きが悪いという場合は、予熱時から天板を入れておいてそこにのせて焼く、などしてみてください。
上段下段を変えてみるのも、試す価値ありです。
対策3.アルミホイルで覆う
これ以上表面に色が付いてほしくないというときは、アルミホイルで覆う方法がおすすめ。
ただ、あまりにも焼き色が早く付き、中が全然焼けていないということであれば、次回から設定温度を10℃ほど下げたほうがいいですね。
たくさん焼いてメモを残そう
いかがでしたでしょうか。
オーブンはそれぞれ個性があるので、とにかく焼いて仲良くなっていくしかありません。
そのためにもメモは必須。
温度と時間だけではなく、どんなふうに焼いたのか、焼き上がりがどうだったのか記録していくことによって、いろいろとわかってきます。
ぜひたくさん記録を残していってくださいね!!