カイザーゼンメルを作ろう
トップの模様が特徴的でかわいいパン、カイザーゼンメル。
シンプルな配合の食事パンの1種で、ハムなどをサンドして食べるのもとってもおいしくおすすめです。
今回は、カイザーゼンメルのレシピをご紹介。
トップの模様をきれいに仕上げるポイントもお教えします♪
カイザーゼンメルとは
「カイザーゼンメル」とは、オーストリアが発祥といわれるパン。
「カイザー=皇帝」を意味する言葉で、トップの模様が王冠のように見えることからこの名前が付いたとか。
バターや砂糖も少し入りますが、基本的にはハード系のパンです。
トップにはけしの実やゴマなどがトッピングされることが多いですが、模様のみのバージョンも。
カイザーゼンメルの模様、どうやって付ける?
カイザーゼンメルを作るときに最も気になるのは、トップの模様のつけ方ではないでしょうか。
スプーンなどで放射線状に模様をつけることもできますが、均一になりにくいのが難点。
そこでご紹介したいのが、ブレッドマーカーを使う方法。簡単にきれいな模様がつくので、おすすめです。
きれいに仕上げるポイント
ブレッドマーカーをしっかり押す
ポイントひとつめは、ブレッドマーカーをしっかり押すこと。
ですが、深く押しすぎると生地が破れてしまうので、力加減が重要です。
二次発酵時の生地の置き方に気を付けて
カイザーゼンメルならではの注意点は、二次発酵の際の生地の置き方。
本来なら上になる、模様を付けた面を下に向けるのがポイントです。
模様を上に向けて発酵させると、発酵が終了した時点で写真右の生地が広がっているのがお分かりになるでしょうか?
こうなってしまった生地を焼いても、きれいな形にはなりません。
カイザーゼンメルのレシピ
私がご紹介するカイザーゼンメルは、手軽なドライイーストを使ったレシピ。こねやすい水分量なので、手ごねでも◎
材料(6個分)
- 準強力粉…200g
- ドライイースト…2g
- 塩…4g
- 砂糖…5g
- バター…5g
- 水…125g
- けしの実…適量
- ブルーポピーシード…適量
- 卵白…適量
*強力粉160g、薄力粉40gで代用可能
卵白はなんのため?
卵白は、トッピングのけしの実(ブルーポピーシード)を付着させるときに使用します。
卵白を使うと、けしの実(ブルーポピーシード)がしっかりとくっつくのでおすすめ。
水で代用する場合は、生地表面に軽くはけで塗り、けしの実(ブルーポピーシード)を付着させてください。
下準備
- 卵白・けしの実(ブルーポピーシード)は、それぞれ容器に入れておく。
- オーブンを焼成温度より20℃高い温度で予熱しておく。
作り方
- ニーダーやホームベーカリーに準強力粉から水までの材料を入れ、こねる。
- ボウルに移してラップをかけ、室温で40分~1時間一次発酵。
- 6分割(1個当たり約55g)し、軽く丸め直してパンマットの上に置く。
- 成形。
- ブレットマーカーを生地の上に置き、押さえて模様をつける。
- 卵白の入った容器に模様のついた面を下にして生地を入れ、卵白を満遍なくつける。
- けしの実(ブルーポピーシード)の入った容器に、卵白のついた面を下にして生地を入れ、けしの実をくっつける。
- けしの実(ブルーポピーシード)のついた面を下にして、パンマットに並べる。
- 30℃で30~40分間二次発酵。
- 生地をオーブンシートを敷いたオーブン皿にのせる。
- 焼成。
- 出来上がり。
*お使いの機械によってこね時間は違うので、調整してください。
*室温・生地温度によって前後するので、生地が2~3倍の大きさになるのを目安に。
ぬれ布巾をかぶせ、15~20分間ベンチタイム。
軽く手で空気を抜いて、丸めなおす。
*オーブン皿にのせておくと、発酵器などへの移動が楽になります。
*時間は温度や湿度によって変わるので目安に。生地が2倍程度の大きさになるまで、しっかり膨らませてください。
*けしの実がついた面が上になるよう、ゆっくりと手で移動させてください。
ガスオーブン、200~210℃で12~14分間。
電気オーブン、210~220℃で13~15分間。
*お使いのオーブンによって火力は違うので、温度・時間は調整してください。
「カイザーゼンメル」の詳しいレシピページはこちら。
ブレッドマーカーを使いこなしてカイザーゼンメルを焼こう!
シンプルで作りやすいカイザーゼンメル。
ポイントを押さえて、格好いい焼き上がりを目指しましょう♪
サンドイッチにしたり食事とあわせたりと飽きのこないパンなので、ぜひ作ってみてくださいね。