菠蘿油(ボーローヨー)とは?
「菠蘿油」とは、クッキー生地をまとったパンに厚切りの有塩バターをサンドした、香港が発祥といわれている菓子パン。
「ボーローヨー」や「ボーローヤウ」などと呼ばれています。
クッキー生地とパン生地の組み合わせは、日本のメロンパンに通じるところがありますね。
今回は、菓子パンと有塩バターを合わせた禁断のおいしさが楽しめる、菠蘿油のレシピをご紹介。
菠蘿油らしく仕上げるポイントもお教えします。
菠蘿油のレシピ(7個分)
クッキー生地を作る
材料
- 無塩バター…30g
- グラニュー糖…35g
- 全卵…18g
- 薄力粉…75g
- ベーキングパウダー…1g
下準備
- バターと全卵は常温に戻しておく。
作り方
- 常温に戻したバターにグラニュー糖を入れて混ぜる。
- 全卵を2回に分けて入れ、その都度混ぜる。
- 薄力粉とベーキングパウダーをふるってから入れ、混ぜる。
- 生地を7等分(1つ20g前後)してラップの上に置く。
- 軽く丸めてラップをかぶせ、手のひらで押さえる。
- めん棒を使い、直径6cm程度の円にのばす。
- 使うときまで冷蔵庫で冷やしておく。
*生地が緩い場合は、冷蔵庫に少し入れると作業がしやすくなります。
クッキー生地は、パン生地の一次発酵中または前日に作っておくと、作業がスムーズに進みます。
パン生地を作る
材料
- 強力粉…150g
- ドライイースト…2g
- 塩…3g
- 砂糖…20g
- 無塩バター…20g
- 牛乳…50g
- 水…50g
下準備
- オーブンを設定温度より20℃高い温度で予熱しておく。
作り方
- ニーダーやホームベーカリーに材料を入れてこねる。
- ボウルに移してラップをかけ、室温で40分~1時間一次発酵。
- 7分割する。
- 成形。
- クッキー生地のラップを1枚外し、パン生地を置く。
- 7つ全てクッキー生地をくっつける。
- お好みで、スケッパーなどを使って格子模様をつける。
- 30~35℃で30~40分間二次発酵。
- 焼成する。
*お使いの機械によってこね時間が違うので、調整してください。
*時間は室温によって前後するため、生地の大きさが2.5~3倍になるのを目安に。
軽く丸め直してパンマットの上に置き、ぬれ布巾をかぶせて10~15分間ベンチタイム。
丸めなおす。
パン生地の半分くらいまでクッキー生地がくるようにし、しっかりくっつける。
もう1枚のラップを外す。
*ここでクッキー生地にグラニュー糖(分量外)をつけると、仕上がりの甘じょっぱさが際立ちます◎
ガスオーブン、200~210℃で12~13分間。
電気オーブン、210~220℃で13~14分間。
*お使いのオーブンによって火力が違うため、温度や時間は調整してください。
仕上げる
材料
- 有塩バター…適量(お好みで調整してください)
作り方
- クッキー生地とパン生地の境目辺りに切り込みを入れる。
- 厚切りにした有塩バターを挟む。
- 出来上がり。
*パンが冷めていたら、オーブンなどで温めてからバターを挟んでください。
「菠蘿油(ボーローヨー)」の詳しいレシピページはこちら。
菠蘿油らしく仕上げる2つのポイント
菠蘿油を簡単に試すなら、日本のメロンパンと同じように作ったパンに、有塩バターをサンドすれば近いものが楽しめます。
でも、せっかく作るのなら、より菠蘿油っぽく仕上げたいもの。ちょっとの工夫で、菠蘿油っぽさがアップしますよ。
1.クッキー生地はちょっと小さめ
日本のメロンパンは、パン生地が見えないぐらいきれいにクッキー生地をまとっています。
ですが、菠蘿油は有塩バターをサンドするときに切り込みを入れますよね。
クッキー生地は包丁などで切り込みを入れると、ボロボロと外れたり割れたりしやすいのが難点。
菠蘿油を作るなら、帽子を浅くかぶせるイメージで、パン生地の上半分ぐらいまでにクッキー生地をくっつけるのがポイントです。
カットしやすく、見た目もきれい◎
2.焼き色はしっかり
日本のメロンパンは、クッキー生地がほんのり色付くぐらいの色白に焼き上げることが多いかと思います。
菠蘿油は、ちょっとしっかり目に焼くのがポイント。
クッキー生地にも焼き色をつけ、ザックリと食感よく仕上げましょう。
メロンパンより、オーブンの温度を上げて焼いてみてださい。
バターだけじゃない!チーズサンドもおすすめ
菠蘿油は、仕上げに有塩バターをサンドするのが定番。
でも実は、チーズをサンドするのもとってもおいしいくおすすめです。
チーズを挟んでからオーブンなどで焼くと、とろけたチーズとクッキー生地のさくさく感がたまらなくおいしい菓子パンの完成!
チーズの塩気とクッキー生地の甘さが抜群の相性です。
濃厚なおいしさが楽しめる菠蘿油をおうちで作ろう
クッキー生地の甘さと、有塩バターの塩味が合わさった菠蘿油。
香港で人気の味を、おうちでも楽しんでもらえたらうれしいです。