ドイツの玉ねぎケーキ「ツヴィーベルクーヘン」を作ろう
ドイツの秋に、玉ねぎをたっぷり使ったケーキ「ツヴィーベルクーヘン」は欠かせない食べ物。これと一緒に秋限定のワインを楽しむそうです。
今回は、パン生地を使ったキッシュのようなケーキ「ツヴィーベルクーヘン」のレシピをご紹介します。
ツヴィーベルクーヘン(Zwiebelkuchen)とは
ツヴィーベルクーヘンとは、炒めた玉ねぎとベーコンをタルト型などに敷いたパン生地に入れ、焼き上げた料理のこと。
ドイツ語で「ツヴィーベル」は玉ねぎ、「クーヘン」は焼き菓子・ケーキを意味します。
クーヘンとついていますが、キッシュのような食べ物です。
ドイツでは9~10月にかけて、“フェーダーヴァイサー”と呼ばれる発酵途中のワインが出回ります。
このワインとセットで楽しむのが、ツヴィーベルクーヘンの定番の食べ方。
カフェやレストラン、パン屋などで売られていて、もちろん家庭でも作る「秋の味覚」として人気のメニューです。
ツヴィーベルクーヘンのレシピ(18cmトルテ型1台分)
パン生地を使った、ドイツ風のキッシュです。
フィリングを作る
材料
- 玉ねぎ…2個(約400g)
- ベーコン(薄切り)…100g
- サワークリーム…120g
- 卵…75g
- 塩…小さじ1/2
- こしょう…適量
- ナツメグパウダー…適量
- キャラウェイシード…適量
- サラダ油…適量
作り方
- 玉ねぎは薄切り、ベーコンは細切りにする。
ベーコンは10gを飾り用に取り分ける。
- フライパンにサラダ油を熱し、玉ねぎを炒める。
しんなりしたらベーコンを加えて炒める。
ナツメグパウダーとキャラウェイシードを加えて混ぜ、粗熱をとる。
- サワークリームをホイッパーでほぐし、卵を2回に分けて加えて混ぜる。
塩・こしょうで味を調える。
生地を作る
材料
- 準強力粉…125g
- 上白糖…4g
- 塩…2g
- インスタントドライイースト…2.5g
- 牛乳…65g
- 無塩バター…25g
下準備
- 無塩バターを溶かす。
- 型にオイルスプレーをする。
- 成形が終わったら、オーブンを240℃で予熱する。
作り方
- ボウルに準強力粉から牛乳までの材料を入れ、そぼろ状になるまで混ぜる。
溶かした無塩バターを加えて混ぜ、なめらかになるまでこねる。
- 28~30℃で30~40分間発酵。
- 生地を丸め、30分間ベンチタイム。
- 成形をする。型に合わせて生地をめん棒でのばす。
- 生地が型の縁より少し高くなるように敷き込む。
- 28~30℃で15~20分間発酵。
仕上げ・焼成
作り方
- 発酵の終わった生地にフィリングを入れ、飾り用のベーコンを散らす。
好みでキャラウェイシードを振りかける。
- 180~200℃で30~35分間焼成。
型に入れたまま冷ます。
- 完成。
「ツヴィーベルクーヘン」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
おいしいツヴィーベルクーヘンに仕上げるポイントは2つ!
ポイント1.玉ねぎをじっくりと炒める
玉ねぎの甘味を引き出すため、じっくり炒めましょう。
焦がさないようにご注意を!
ポイント2.塩味は「グス」に付ける
炒めた玉ねぎとベーコンに塩は加えず、サワークリームの卵液(ドイツ語で「グス」という)にしっかり塩味を付けるのがコツ!
フィリングをアレンジ:きのこのツヴィーベルクーヘン
ガーリック風味のきのこをプラスしたツヴィーベルクーヘン。
きのこの香りとうまみが、ギュッと詰まったおいしさを楽しんで。
フィリング材料
- きのこ(マッシュルーム、エリンギ、ぶなしめじ)…合わせて300g
- にんにく(みじん切り)…1/2片
- 玉ねぎ…1個(約200g)
- ベーコン…40g
- パセリ(みじん切り)…大さじ1
- サワークリーム…120g
- 卵…75g
- 塩…小さじ1/2
- サラダ油、こしょう、ナツメグパウダー…適量
作り方
- マッシュルームは縦4等分、エリンギは1.5cmの角切り、ぶなしめじは小房に分ける。玉ねぎは薄切り、ベーコンは細切りにする。
- フライパンにサラダ油を熱し、玉ねぎを炒める。しんなりしたらベーコンも加えて炒め、こしょうをふる。皿に移して粗熱を取る。
フライパンの汚れをふき取り、サラダ油とにんにくを入れて火にかける。
香りが立ってきたらきのこを入れて強火で炒め、こしょう・ナツメグをふる。
皿に移して粗熱を取る。
- 粗熱が取れたら混ぜ合わせ、パセリを加える。
- サワークリームをホイッパーでほぐし、卵を2回に分けて加えて混ぜる。塩・こしょうで味を調える。
- 発酵の終わった生地にフィリングを入れ、180~200℃で30~35分間焼成。型に入れたまま冷ます。
- 完成。
「きのこのツヴィーベルクーヘン」の詳しいレシピページはこちら。
おいしい食べ方
ツヴィーベルクーヘンは、オーブンやトースターで温め直して食べるのがおすすめ。
生地はサクッとした食感に、フィリングはトロっとして甘みも増し、絶品です。
もちろん常温でもおいしく食べられるので、ピクニックなどにも◎
ドイツの秋の味覚をご家庭で♪
身近な食材で作れるツヴィーベルクーヘン。ドイツでは秋に食べることが多いようですが、季節を問わずおいしく召し上がっていただけるお料理です。
ぜひ、作ってみてくださいね。