少ない材料で栗きんとんを手作りしよう!
おせちの中に入っている栗きんとん。大人から子どもまで人気の一品ですよね。
難しそうなイメージがありますが、今回はなんと材料2つで作る簡単レシピをご紹介します。
栗きんとんとは?おせちに入れる意味や由来
おせち料理に用いられる栗きんとんは、さつまいもで作ったあんを栗にまとわせた甘い料理。
「きんとん」は漢字で「金団」と書き、「金色の団子」や「金色の布団」という意味があります。
そこから、金銀財宝を連想させるものとして、金運上昇を願う縁起の良い料理となったそう。
また「勝ち栗」というように、武家社会では戦の勝機を高める縁起物として用いられていたことも。
お正月の栗きんとんは、「勝負運や金運が上がりますように」という縁起を担いで食べられています。
栗きんとんのレシピ(4~5人分)
材料はさつまいもと栗の甘露煮の2つだけ!砂糖や水あめ、みりんなどは使いません。
クチナシの実を入れると黄色が鮮やかになってきれいですが、入れずに作った栗きんとんの淡い色合いも良いものですよ。
材料
- さつまいも…350g(皮をむいて250gくらい)
- 栗の甘露煮の実…100g
- 栗の甘露煮のシロップ…100g
下準備
- 栗の甘露煮は、栗の実とシロップに分けておく。
作り方
- さつまいもを1.5cm幅の輪切りにする。
- 変色を防ぐため、切ったらすぐに水にさらす。
- 皮を厚めにむく。
*皮に近いところには筋が多いので、口当たりが悪くなります。
- 皮をむいたものから新しい水にさらす。
- 鍋にさつまいもとかぶるくらいの水を入れ、中火にかけてゆでる。
- 竹串がすっと入るくらいしっかりとゆで上がったら、熱いうちにさつまいもを取り出す。
- フードプロセッサーにさつまいもとゆで汁大さじ1を入れ、なめらかになるまで回す。
*フードプロセッサーがなければ、マッシャーなどで丁寧につぶしましょう。
- フードプロセッサーから少しずつ取り出し、裏ごししていく。
*よりなめらかな食感にするために裏ごしするのがおすすめです。フードプロセッサーだけだと、塊や筋が残ります。
- 鍋に裏ごししたさつまいもと栗の甘露煮のシロップ100gを入れて中火にかける。
さつまいもとシロップがなじんでとろっとしたら火を止める。*砂糖やみりんなどを入れていないので、長時間火にかける必要はありません。火にかけすぎるとかたくなってしまうので注意!
- 栗の甘露煮を混ぜてバッドなど保存容器に移せば、完成。
*飾り用の栗は、混ぜずにのせるとよい。
余分な糖分を加えていないので市販の栗きんとんのようにねっとりとしたあめのような食感ではありませんが、さつまいもの味を存分に味わえる一品です。
茶巾に絞っても◎甘すぎない上品な味わいは、おせちだけでなくお茶請けにしても良いですね。
「材料2つ!おせちの栗きんとん」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
ご紹介したレシピは、さつまいもと栗の甘露煮だけを使ったシンプルなもの。砂糖やみりん、水あめなどを加えないぶん、さつまいもの味をよく感じる出来上がりになります。
おいしく仕上げるポイントをご紹介します。
ポイント1.さつまいもの種類によって調整する
今回は鳴門金時を使用しましたが、もちろん違う種類のさつまいもでも作れます。
ただ、さつまいもの種類によって甘さや水分量が変わってくるので注意が必要。
レシピの分量ではパサついてしまう、甘くないなどという場合には、水を少し足したり煮詰める時間を短くしたり、砂糖を足したりと調整してみてください。
ポイント2.ひとつひとつの工程を丁寧に行う
切ったさつまいもを水にさらさなかったり、もったいないからと皮を薄くむいたりすると、色や口当たりが悪くなってしまいます。
工程を省かずに丁寧に作ると、簡単でおいしい栗きんとんになりますよ。
栗きんとんの日持ちは?
手作りの栗きんとんの日持ちは、3~5日間といわれています。
今回のレシピは糖分が少ないので、3日くらいで食べ切ると安心でしょう。
保存方法
栗きんとんを保存するなら、冷蔵もしくは冷凍で。
冷蔵保存の場合
保存容器に入れた栗きんとんが冷めたら、ラップでピッタリと覆ってからフタをして冷蔵庫へ。
ラップをすることで、空気に触れて乾燥してしまうのを防ぎます。
冷凍保存の場合
3日間以上持たせたい場合は、フリーザーバッグに入れて冷凍しておくのがおすすめ。
空気を抜いてジッパーを閉じたら、平らにして冷凍庫に入れましょう。
前日の夜に冷蔵庫に移しておけば、翌朝には解凍されています。
手作り栗きんとんで新しい年の縁起担ぎはいかが
おせちの一品として作ることが多い栗きんとん。
たくさんの材料を用意しなければいけないとなるとハードルが上がってしまいますが、少ないと作りやすいですよね。
今年のおせち料理に、手作り栗きんとんを加えてみてはいかがでしょう。