話題のイタリア菓子・スフォリアテッラ
バターのリッチな味わいが楽しめる、見た目に華やかなパリパリの皮。オレンジとシナモンの少し大人な香りの甘いクリーム。
焼きたて熱々のスフォリアテッラは、本当に幸せを感じるスイーツです♪
今回は、マリトッツォの次に流行ると話題の焼き菓子・スフォリアテッラを、自宅で作れるレシピをご紹介しちゃいます!
スフォリアテッラとは
スフォリアテッラとは、イタリア語で「ひだを何枚も重ねた」という意味。名前の通り、美しい層の生地が貝殻のような形をしたイタリア・ナポリの伝統的なお菓子です。
諸説ありますが、17世紀の修道院でセモリナ粉のお粥にドライフルーツなどを加え、パイ生地に包んで焼いたお菓子が起源といわれています。
薄くのばした生地にラードを塗って巻く工程によって、きれいな層とパリパリの食感が生まれます。
イタリアではセモリナ粉にリコッタチーズとオレンジピールを使ったクリームが主流ですが、今回は家庭でも手に入りやすい材料で本場の味を再現していきます!
スフォリアテッラのレシピ(10個分)
作るのがとっても大変なスフォリアテッラ。冷凍パイシートを使って、本場のような美しい層がでるように考えました!
10×10cmの冷凍パイシート8枚で、10個くらい作れます。
クリームを作る
材料
- 牛乳…70g
- 砂糖(グラニュー糖)…30g
- 強力粉…25g
- クリームチーズ…70g
- 卵黄…10g
- マーマレード…30g
- バニラペースト(またはバニラオイルなど)…1g
- シナモン…0.5g
下準備
- クリームチーズを常温に戻す。
作り方
- ボウルに牛乳を入れ、グラニュー糖と強力粉をふるいながら入れ、ダマにならないように素早く混ぜる。
- レンジで少しずつ加熱して火を通す。
600Wで40秒間加熱 → 混ぜる → 15秒間加熱 → 混ぜる → 15秒間加熱 → 混ぜる → しっかりとろみがつくまで加熱を繰り返す。*我が家のレンジでは、15秒間加熱を4回繰り返しました。ご自宅のレンジにあわせて回数を調整して下さい。
- クリームチーズを入れて混ぜる。
- 卵黄を入れて混ぜる。
- マーマレードとバニラペーストを入れて混ぜる。
- シナモンを入れて混ぜる。
- ぴったりラップをして冷蔵庫で冷やしておく。
生地を作る
材料
- 冷凍パイシート(10×10cm)…8枚
- ラード(ショートニングでも可)…50g
下準備
- ラードをレンジで40℃くらいに温め、液体状にしておく。
作り方
- 冷凍パイシートを台の上に並べ、ラップをかけて解凍する。
- 縦方向に4倍になるようにめん棒でのばす。
台にくっつくようなら、分量外の強力粉を打ち粉に使用する。*幅は変えないように、真ん中から上へ、真ん中から下へとのばす。
のばしたら台から生地を剥がしてからまたのばすのを繰り返すと、あまりくっつかずに薄くのばせます。
木のめん棒よりも、ポリプロピレンのような素材のものが比較的のばしやすいです。
- 液体状にしたラードをハケで塗る。
- 巻き始めは細く畳んで芯を作り、隙間がないようにくるくる巻いていく。
- 巻き終わったら次の生地をのばし、ラードを塗って前の生地の巻き終わりから巻いていく。
- 巻いていくと端がのびてくるので、たまに側面を押さえながら幅が広がらないように巻く。
- パイシートを8枚とも巻く。
- 全体にラードを塗る。
- ラップで包み、半日以上冷蔵庫で休ませる。
成形・焼成
作り方
- オーブンを200℃に予熱開始。
休ませた生地の端を切り落とし、1cm幅で均等にカットする。
断面は下の画像のような状態。
- 生地の真ん中を指で押し、回しながら少しずつ円錐状に広げていく。
- 均一な厚さで、隙間ができないように広げる。
*手の熱で生地がやわらかくなってしまうので、素早く成形を。生地がだれるようなら、冷蔵庫で冷やしながら作業しましょう。
- 端の2つは、生地を重ねて成形するとちょうどよい大きさになる。
- 冷やしておいたクリームを半分くらいまで詰める。
- 上部をとじ、軽く指で押さえる。
- 貝殻のような形になればOK。
- オーブンシートを敷いた天板に並べる。
*大きく広がるので、離して並べてください。
- 溶かしたラードを塗る。
- 200℃に予熱したオーブンで20分間焼く。
- 香ばしい焼き色のスフォリアテッラが完成!
「スフォリアテッラ」の詳しいレシピページはこちら。
おすすめの食べ方
焼きたて熱々に、粉砂糖を振って食べるのがおすすめです。
スフォリアテッラは冷めてもおいしいので、チョコレートなどでデコレーションするのも◎
いちごのチョコレートにフリーズドライストロベリーをトッピング♪
レシピのポイント
スフォリアテッラは、なんといってもその形が特徴。
美しい形にするためのポイントを3つお教えします。
ポイント1.パイシートはできるだけ薄くのばす!
生地が重なる部分が多いほど、仕上がりの形は繊細に。
そして薄い生地のほうが、パリパリした食感になりやすいです。
パイシートをのばすときは、できるだけ薄くなるよう心掛けてくださいね。
ポイント2.成形は均一に!
スフォリアテッラは、生地の厚みにムラがあると歪な形になりやすいので要注意!
生地の厚みが一定になるよう気をつけながら成形しましょう。
ポイント3.生地にたっぷりラードを塗る!
ラード(またはショートニング)が塗れていない部分は、生地がくっついてしまうので均一に広がりません。
生地表面をしっかりコーティングするように、均一に塗りましょう。
油分があることで揚げ焼きの効果もあり、独特の食感が生まれます。
パリパリサクサク!スフォリアテッラを楽しもう
日本ではまだ見かけることが少ない、魅力的なお菓子スフォリアテッラ。
頑張って生地をのばすのも苦にならないおいしさです!
トッピングにアレンジを加えて自分好みに仕上げるのも◎
おうちカフェやピクニックに、話題のスフォリアテッラをぜひ作ってみてください。