パンの材料

はじめてのパン作り

強力粉、イースト、砂糖、塩、バターなど、材料にどんな役割があるか知っていますか?
パン作り1年生のために、パン作りに必要な材料を詳しくご紹介。
それぞれの働きを知ると、パン作りはさらに楽しくなります。

キット＆ミックス粉

パンの主材料&副材料

パンの材料は大きく分けて主材料と副材料の2つ。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

パンの主材料

パンの主材料は、小麦粉・パン酵母・塩・水の4つ。
この4つがあればパンを作ることができます。

: 小麦粉
パンの主成分。

: パン酵母
パンをふくらませる微生物。

: 塩
生地を扱いやすくし、味の決め手にも。

: 水
材料をつなぎ、酵母の働きを促す役割。

パンの副材料

油脂・卵・牛乳・砂糖などは副材料。
主原料に加えたり置き換えたりすることで、味わいや食感にバリエーションが生まれます。

: 油脂
生地のボリュームに影響し、香りや風味づけの役割も。

: 卵
パンをふんわりなめらかな食感にし、表面のツヤ出しにも。

: 牛乳
ミルク風味の香りをプラスすらだけでなく、きれいな焼き色をつける役割も。

: 砂糖
パンに甘みを加えしっとりやわらかな食感にし、発酵を促す。

リーン系とリッチ系

パンは使用する材料によって、リーン系とリッチ系の2つに分けることができます。

リーン系

小麦粉、パン酵母、塩、水など、パンの主材料のみで作られて小麦粉の風味をしっかりと感じられるシンプルな味わいが特徴的なのがリーン系。
油脂や砂糖を少しだけ入れたものも、リーン系に含まれます。

: バゲット

: カイザーゼンメル

: イングリッシュマフィン

: フォカッチャ

リッチ系

パンの主材料に油脂、卵、牛乳、砂糖などの副材料を加え、ふんわりとしてやわらかく、甘みやバターの風味がきいた味わいが特徴的なのがリッチ系。
おやつや朝食で楽しむパンの多くが、リッチ系に当てはまります。

: クロワッサン

: シナモンロール

: テーブルロール

: メロンパン

小麦粉＆米粉

パンの主成分となる小麦粉。
タンパク質の含有量によって、「強力粉」「準強力粉」「薄力粉」に分類されます。小麦粉アレルギーの方やグルテンフリーのパンを作りたい方は「米粉」をお試しください。

: 強力粉
小麦粉の中でも小麦タンパクの含有量が多く、しっかりとしたグルテンを作ることができます。食パンや菓子パンなど、ふんわりとしたパンに向いています。

: 準強力粉
強力粉より小麦タンパクの含有量が少なく、ふくらみを抑えることができパリッとした食感のパンを作ることができます。フランスパンなどハード系のパンに向いています。

: 薄力粉
小麦タンパクの含有量が少ないため、通常はパン作りには用いませんが、サクッとした食感に仕上げたいときに強力粉と混ぜて使用します。

: 米粉
小麦のようなグルテンを持たない米粉パンはもちもちの食感が魅力です。粒子の細かさが大切で、パン用の商品を使うと失敗なく焼けます。

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パン酵母

水や糖分と結びつき生地を発酵させる働きがある、パン酵母。
酵母が生きている間は炭酸ガスを発生し続け、生地は膨らみ続けます。
パン作りには、パン作りに適した酵母を純粋培養した「イースト」や「天然酵母」を培養した自家製酵母と呼ばれるパン種が使われます。

イースト

イーストは、パン作りに適した酵母のみを凝縮したパン専用の酵母です。
発酵力が安定しているため、日常のパンづくりに向いています。

: 生イースト
砂糖が多い生地との相性がいい生イースト。低温に対する耐久性もあるため、冷蔵・冷凍保存する生地には生イーストを用います。

冷蔵オリエンタル酵母生イーストLT-3 500g★

¥672 税込

: ドライイースト
生イーストを乾燥させて粒状にしたドライイースト。ぬるま湯で予備発酵させて使用。糖分には弱く、ハード系のパン作りに用います。

サフドライ・イースト缶 500g

¥1,798 税込

: インスタントドライイースト
ドライイーストよりも細かい顆粒状タイプ。予備発酵不要で発酵力が強く、パン作り初心者におすすめです。無糖生地用と加糖生地用があり、どんなパンでも作ることができます。

サフインスタントドライイースト赤 3g

¥44 税込

: 国産ドライイースト
『日本のパンづくりは、国産のイーストで。』をコンセプトに開発された国産イースト。無糖や低糖の生地におすすめで、予備発酵は不要。手ごねはもちろんホームベーカリーにも◎

日本甜菜製糖北海道ドライイースト旨パン職人100g

¥712 税込

※ 数量により、価格が異なる場合がございます。

天然酵母

果物や穀物の恵みを取り入れた天然酵母は、野生酵母ならではの風味があります。
発酵に時間がかかりこまめな管理が必要なため、初心者には難しい面もありますが、天然酵母で作られたパンの風味は格別です。
天然酵母には、天然酵母を乾燥させて粉末状にした「ドライタイプ」と果物や穀物に水を加えて自然の酵母を培養した「自家製タイプ」に分けられます。

: ほんのり甘い味わい

白神こだま酵母ドライ 50g（10g×5包入）

¥947 税込

: さくらんぼの天然酵母

日本甜菜製糖北海道とかち野酵母 5g×6袋入

¥569 税込

: ハードもやわらかパンもOK

冷蔵ホシノ天然酵母パン種（50g×5）

¥1,698 税込

: 味わいにクセのない天然酵母

冷蔵あこ天然培養酵母ストロング 250g

¥1,977 税込

※ 数量により、価格が異なる場合がございます。

塩

塩はパンの味を整えるだけでなく、グルテンを引き締め、コシのあるパン生地に仕上げます。
入れ忘れると生地がだれてしまい、うまくふくらみません。いかし、入れすぎると酵母の働きが弱くなってしまいます。
パン作りには、味がまろやかでミネラルの多い岩塩など天然塩がおすすめです。

: 海藻由来でまろやかな塩味

されど塩藻塩 100g

¥824 税込

: パンにも料理にも◎

πの塩あら塩 1kg

¥998 税込

※ 数量により、価格が異なる場合がございます。

水

水はすべての材料を混ぜ合わせるために必要不可欠な存在です。生地の発酵をスムーズにし、しっかりとしたグルテンを作るためには非常に重要です。

また、パン作りに用いる水には適した硬度があります。
軟水では生地が柔らかくなりベタベタとした生地になり、超硬水では生地が切れやすくなってしまいます。やや硬い水(硬度40～120ppm)を使うと、グルテンが引き締まり発酵も促されます。

※平均的な水道水の硬度は50ppmほどですが、硬度は各都道府県で異なります。

油脂

パンに油脂を用いるとコクが出て、焼き上がりがふっくらします。
油脂の風味はパンの風味にダイレクトに影響するため、目的に応じて使い分ける必要があります。

: バター
生地伸びを良くし、良い風味を出します。クロワッサンやバターロールには欠かせません。

: マーガリン
植物性油脂。風味やコクはバターに劣りますが、安価なためバターの代用として使われています。

: ショートニング
軽い食感のパンを作りたい場合や小麦、酵母の味を味わいたい時に◎

: 液体油脂
バターの代わりに使え、もっちりソフトな食感に！乳製品アレルギー対応のパン作りにおすすめです。

卵

卵をパン生地に加えると風味がよくなり、ふんわりなめらかな食感になります。
また、生地の表面に塗り、こんがりした焼き色とツヤをだすためにも使われます。

: 刷毛で塗り卵

: 卵のおかげでピッカピカの仕上がり

牛乳

生地を仕込む際に、水の代わりか水分の一部として加えます。
牛乳に含まれる乳糖は、加熱されることによりカラメル化してパンを鮮やかな焼き色にします。

また、生地をやわらかくきめ細やかにし、ミルクの風味を出す役割もあります。

: 牛乳
成分無調整牛乳がおすすめです。水を牛乳にすることでほんのりとミルクが香る、やさしい風味の生地に仕上がります。

よつ葉特選北海道牛乳 1000ml

¥549 税込

: スキムミルク
日持ちがよく、牛乳の代わりにスキムミルクを使うことも。ダマになりやすいので、粉や砂糖にあらかじめ混ぜておくと◎

cotta スキムミルク 100g

¥315 税込 10%OFF

: 全粉乳
牛乳からほとんどの水分を取り除き粉末状にした全粉乳。脱脂粉乳の代わりに使用すると、乳風味が豊かになるほか、やわらかい食感が得られます。

よつ葉北海道全粉乳 700g

¥2,324 税込

: バターミルクパウダー
バターを製造する際に発生するバターミルクを濃縮乾燥させた、ミルクの風味豊かなパウダー。ふっくら風味豊かに焼き上がります。

cotta バターミルクパウダー 100g

¥465 税込 10%OFF

※ 数量により、価格が異なる場合がございます。

砂糖

砂糖はパンに甘みをつけるだけでなく、イーストの栄養になり発酵をスムーズにします。
しかし、砂糖を入れすぎると逆に発酵を妨げるため、砂糖を多く使うパンには耐糖性のイーストを使う必要があります。

また、砂糖を多く含んだパンはやわらかくふっくらと仕上がり、加熱されることによってパンを鮮やかな焼き色にします。