cotta人気No.1!レシピ
極上食感のプレーンサブレ
絶対上手に作れる!と評判のレシピに、熱烈なファンの多い、あいりおーさん。cottaをはじめ、ブログやSNSなどでもお菓子やパンのレシピを発表し、優しい雰囲気が漂うスタイリング&写真も人気を集めています。
今回はcottaでダントツの「お気に入り」数18,000超を誇り、その数が今も増え続けている「プレーンサブレ」と、簡単アレンジでできるクッキー缶についてお話を伺いました。
プレーンサブレ
レシピを見るお菓子の姿に映る細やかな心配り
「『あいりおーさんのレシピなら間違いないから』と、私のレシピで初めて作ってみたというお菓子やパンの感想をいただくと、おいしいと言われるのと同じくらい、うれしいですね」
あいりおーさんの大きな励みになっているのは、cottaやSNSでのコメント欄から寄せられる声。
「〈どうしたら失敗を少なくできるか〉をいつも考えてレシピに落とし込んでいます。また、誰でも買いやすい材料や道具で、気負いなく作ってもらえるようなものが理想です」
レシピの工程に添えられる写真と解説は、まるで教室で手ほどきを受けているかのようにキメ細やか。成功を味わってほしいという、あいりおーさんの作り手への気持ちが込められています。
二人娘の母でもあるあいりおーさんですが、お子さんが小さかったころに始めたキャラ弁作りをきっかけに、ブログをスタート。
「じつはお菓子作りは、全くのゼロからのスタートなんです。お弁当だけでなく、子どもたちにお菓子やパンも作ってあげられるようになりたいと、独学で始めました」
子育てが一段落した今、自由に使える時間も、お菓子とパン作りにあてているというあいりおーさん。社会人向けの学校で学ぶ日が、毎週の楽しみだそう。
「理論を知った上で基本のことができるのが、やっぱり大切。もっともっと勉強して、基本のお菓子こそ上手に作れるようになりたいですね」
試作を重ねて生まれた、極上食感
この日教わったのは、あいりおーさんの思いと努力が形になった、基本のプレーンサブレ。仕上がりの美しさとサクサクほろっと崩れる絶妙な食感に、取材スタッフから歓声が上がりました。
「グラニュー糖ではなく粉砂糖を。小麦粉は『エクリチュール』を使うのが、サクサクっとして、ほろっとした食感を生む秘訣なんです」
仕事として作るレシピには材料や道具にさまざまな制約がありますが、プレーンサブレはあいりおーさんの「好き!」が詰まったレシピです。
「棒状にするときは、ステンレスのバットの底を生地に当てて転がすと、面が広く手の熱が伝わらないので、均一な太さになるんですよ。ここで均一な太さの棒状にしてから、しっかりと冷やしておくと、切り分けた生地がきれいに揃います」
焼くときは、「シルパン」を使うのも大きなポイント。網目状のグラスファイバーにシリコンコーティングが施されていて、洗って何度でも使えるマットです。
「ムラなく火が通り、編目から蒸気が抜けるので、生地の余分な油分が抜けてサブレがサクサクに! オーブン用シートだと焼いているうちに生地が少し広がってしまうのですが、シルパンを使うと生地が真っ直ぐ立ち上がり、生地の底が浮いてきません。表側と同様、裏面がきれいに焼けるのもいいですね。しっかりと焼いて火を通すことで香ばしくなり、さらに食感も良くなります」
ひとつの生地から作る
表情豊かなクッキー缶
プレーンサブレは日持ちするので、贈り物にもぴったり。今回は、あいりおーさんに、クッキー缶にアレンジするアイディアも教わりました。
1つの生地からかわいいクッキー缶
レシピを見る「人気のクッキー缶も、自分で作れたらうれしいですよね! でも、缶に合わせて何種類もクッキーを用意するのはちょっと大変…。そこで、気軽に〈1種類の生地〉でもできるように、アレンジを考えてみました。チョコをかけたり、側面にナッツをまぶしたりと、仕上げにほんの少し手を加えるだけで、見た目も食感も変わって、何通りにも楽しめるんです」
缶を裁縫箱に見立てて、ボタンや糸巻きをイメージしたデコレーションが、とってもキュート!「基本のプレーンサブレ」の1/2量の生地をやや小さめに焼くと、わずか9cm四方の手のひらサイズの缶に合わせて、ジャストフィットします。
「OPPシートにチョコレートを丸く絞っておいて、焼き上がったクッキーを押し当てると、チョコが広がって、クッキーがぴったりサイズに密着します」
また、缶をあけたときに楽しくなるように、赤と緑を入れると、茶色い一色の素朴なサブレがぐっと華やかに。
「今回は、チョコをハーフがけしたところにピスタチオとフリーズドライのフランボワーズをトッピングしてみましたが、お好みのもので作ってみてくださいね」
細かな検証と調整が重ねられた、初めての人にもわかりやすく、リピートしたくなるあいりおーさんのレシピ。その絶対的な信頼と安心感は、お菓子そのものと、作り手へのあふれる愛情に満ちています。
次回は、cottaのパンレシピで一番人気!「基本のロールパン」をあいりおーさんに伺います。
取材・文/singt 撮影/大塚紘雅
あいりおーさん
cottaオフィシャルパートナー。二女の母として、娘たちへのキャラクター弁当作りをきっかけに、2006年にブログを開設し、その後パンやお菓子作りを独学でスタート、丁寧でわかりやすく、作りやすいレシピとともに、優しい雰囲気の写真とスタイリングも人気。『あいりおーのお店みたいなパンレシピ』を2021年に出版。