ミニマフィン型でできる
かわいい3種のひとくちお菓子
気軽に作りやすく、おいしいレシピで大人気のcottaオフィシャルパートナーのみのすけさんが、vol1.2に続いて再登場。今回、紹介してくれるのは、かわいいひとくちサイズのお菓子です。みのすけさんお気に入りの小さな12個取りのマフィン型を使った3種類のケーキを教えていただきます。
小さなベリーマフィン
レシピを見る小さいからこそすぐ焼けて、見た目もかわいい
みのすけさんが作るお菓子のポイントは、「気軽に、簡単にできて、まわりに喜んでもらえるもの」ということ。
「作る方が楽しい気持ちになってくれるのがいちばんだと思うんです。家事や育児、介護などで忙しい人でも、思いついたらさっと作れるくらいの簡単さを大事にしています」
ミニマフィン型は、そんなみのすけさんの目指すお菓子にぴったりだそう。いったいどういう点がおすすめなのでしょうか?
「まず、小さいのですぐに火が通ること。ちょっと忙しい日でも、焼成時間が短いと、すぐにその日のおやつとして楽しめるんです。さらに、一気に12個焼き上がった姿がすごくかわいいこと! 見ているだけでテンションが上がるっていいですよね」
そう話しているうちに、甘い香りが漂い初め、マフィンが焼きあがってきました。型から出して並べられた姿は、取材スタッフからも歓声が上がるほどの愛らしさ。みのすけさんの言葉どおりです。
「こうやって並んでいるだけでも、気分が上がりますよね(笑)。誰かに贈るものだとしても、まずは作る方が嬉しい気持ちになってくれたらいいなと思って。生地の中には、いちごパウダーとフリーズドライラズベリーを混ぜました。ここからさらに、ちょっとだけデコレーションしますね」と、次々に素敵なアレンジを加えていくみのすけさん。
コルネを使ってコーティングチョコレートをかけ、さらにフリーズドライラズベリーをぱらり。一見、手間がかかっているようでいて、じつは簡単にかわいらしい雰囲気を醸し出せます。
「デコレーションは、ホワイトのコーティングチョコにいちごパウダーを混ぜて淡いピンク色にしてみました。色が入るとちょっと華やかになるし、一度にたくさんできるので、プレゼントしても喜ばれると思います」
こうして直径3.5cmほどの「小さなベリーマフィン」が完成。ひとくちサイズのお菓子は、さっと手渡しできるので気軽な贈り物としてもぴったりです。
同じ型で、大人っぽい雰囲気のチーズケーキも作れます!
こちらのラッピングの仕方は、のちほど紹介するとして……さらに、同じ型を使ってできるマフィン以外の2品を教えてくれました。
「ひとくちチーズ」と「ひとくちチョコチーズ」という、ベイクドチーズケーキです。
「クリームチーズや卵などの材料を混ぜたら、あとは型に入れて焼くだけの手軽さです。ちょっとだけ工夫したのは、あらかじめ、ミニマフィン型にグラシンカップを入れておくことくらい。型から出しやすいですし、形も崩れにくくておすすめです」
ひとくちチーズ
レシピを見る底の直径が35mmのタイプなら、ミニマフィンの型にぴったりハマります。そこに生地を流し入れ、オーブンで焼いたら完成。しっとりしたひとくちサイズのチーズケーキに仕上がりました。
使い勝手のいい型なら、バリエーション豊かなアレンジができます。みのすけさんは、前回のマフィン型でも、いろいろなお菓子を作れるように提案してくれていました。
「せっかく買った型があるなら、それを使っていろいろなお菓子を作れたら嬉しいですよね。レシピのバリエーションが広がると、お菓子作りがもっと楽しくなると思います。私自身も、この型でほかにどんなお菓子ができるだろう?と考えるのが好きで。みなさんにも楽しんでいただけるたら嬉しいです」
がんばりすぎないラッピングで、気軽な贈り物に
みのすけさん、この型で焼いたお菓子をよく友人たちに手渡ししているとか。
「ひとくちサイズというのがなんともかわいらしいし、相手の負担になりくいんです」ということで、みのすけさん流のラッピングも見せていただきました。
まずは、最初の「小さなベリーマフィン」。
「これは、ひとつずつ透明の袋に入れてみました。渡す際に中身が見えた方が喜んでもらえるかな、と思って。さらに、ペーパータグをつけると、ぐっと贈り物感が出ます」
袋に入れたら、シーラーで口を閉じてからきゅっと絞って、タグをくるりと結びつけるだけ。
ペーパータグ付きタイを使ったミニマフィンのラッピング
レシピを見るさらっとひとつだけあげても、いくつかまとめて贈っても喜ばれそう。簡単なうえに、相手に気を遣わせずに喜んでもらえる仕上がりです。
続いては、「ひとくちチーズ」と「ひとくちチョコチーズ」。
「あえて飾らず、シンプルな見た目のケーキにしたので、ラッピングもちょっと大人っぽい雰囲気にしました。なんと、この缶なら、きれいに9個おさまるんです!」と見せてくれたのは、ウィリアム・モリス柄のギフト缶。
行儀よく並んだ姿が、なんとも端正。缶の柄によって、華やかにもシックな雰囲気にもなり、まるでお店のような仕上がりです。プレゼントしたら喜ばれることはもちろん、完成度の高さに驚かれること間違いなしです。
「1種類だけまとめて入れるとすっきり見えますし、もちろん、2種類を混ぜて楽しい感じにしてもいいと思います」
いつの間にか、みのすけさんの目の前には、自ら焼き上げた小さくて愛らしいお菓子でいっぱいに。
「この型でできるお菓子のバリエーションをもっと増やすべく、いろいろ考えていくので、新しいレシピを楽しみにしていただけると嬉しいです!」
みのすけさんとミニマフィン型が生み出す無限の可能性は、これからも広がり続けていくのです。
次回は、cottaで大人気のホットケーキミックスの商品開発ストーリーをお届けします。
取材・文/晴山香織 撮影/大塚紘雅
みのすけ(柳谷みのり)さん
1988年生まれ。福岡県在住。菓子製造技能士2級。県内の製菓学校を卒業後、パティスリーや製菓専門学校、企業のメニュー開発などを経て「みのすけ通信お菓子教室」として自身の教室を主宰。動画とLINEによる完全個別指導で、時間と場所に縛られずに受講できる新しいスタイルでお菓子作りを発信している。自由なスタイルに加え、わかりやすく作りやすいレシピが人気に。Cottaオフィシャルパートナーとしても活躍している。