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夏休みの自由研究
薄力粉・中力粉・強力粉でパンの作り比べ

高学年向け

薄力粉・中力粉・強力粉でパンを作り比べて違いを考察しましょう!パン作り体験も楽しいですよ!

薄力粉でパンって作れないの?

小麦粉の種類は、薄力粉・準強力粉(中力粉)・強力粉の3種類に分類されます。お菓子には薄力粉、うどんには準強力粉(中力粉)、そしてパンには強力粉が向いていると言われていますが、同じ小麦粉なのに、薄力粉や準強力粉(中力粉)でパンを作ることはできないのでしょうか?ここでは、薄力粉・準強力粉(中力粉)・強力粉で丸パンを作り、それぞれどのように出来上がるのか実験します。

パンの作り比べで小麦粉の違いを比較

薄力粉・準強力粉(中力粉)・強力粉で丸パンを作り、一次発酵終了時・ベンチタイム終了時・二次発酵終了時・焼き上がり・食べ比べの5項目で比較します。

一次発酵終了

一番膨らまない。高さがなく、今にも壊れそうな薄い膜で弾力のない生地。
膨らみや高さはあるが、膜の厚さ、強さが目立つ。しっかりした感じ。
高さも膨らみも十分あり、程よい弾力。

ベンチタイム終了

高さがなく生地だれの状態は変わらないが、乾燥しやすいためか、扱いやすくなった。
一次発酵終了時からあまり変化は見られなかった。
弾力のあった生地が緩み、しっとり。

二次発酵終了

あまり変化が見られず、高さのない生地の状態のまま。
やや熟成されたが、しっかりとした生地という印象は変わらず。
熟成され、程よい弾力と柔らかさがあり、高さも十分。

焼き上がり

見た目から、軽い仕上がりがわかる。外側はぱりっと軽く、フランスパンの食感に似ていて、粘り気がない分、中身も軽い。
焼き上がりや焼色は綺麗だが、生地はぎゅっとつまったような感じ。
焼色も膨らみも良く、ふわっとしたパン。バランスの良いパン。

食べ比べ

焼きたての表面はさくっと口当たりが良いが、時間とともにぱさつき、すかすかな食感になる。
ずっしりと重く、噛みごたえのあるパン。必要以上の弾力がある。
ふわふわ柔らかく、程よい引きと弾力。劣化が一番遅く、長時間楽しめる。

まとめ

薄力粉や準強力粉(中力粉)でもパンは作れますが、膨らみが悪く、おいしく出来上がりませんでした。その理由は、小麦粉は、粉の中に含まれるタンパク質(グルテン)の質と量によって、薄力粉・準強力粉(中力粉)・強力粉に分類されます。イーストが発酵する際に発する炭酸ガスを外に出さないように閉じ込める役目をグルテンが担っているため、グルテンが多ければ多いほどパンが良く膨らみ、ふっくらと焼きあがります。そのため、タンパク質(グルテン)の含有量が多い強力粉がパン作りに適しており、この実験結果からもうかがうことができます。

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