サイズが小粒で、粒ごとに色や形が異なるのは、品種改良されていない野生のブルーベリーだから。冬にはマイナス30℃を越える寒さになるカナダ北東部とアメリカの一部で自生するワイルドブルーベリーは、過酷な環境に適応するため、小さな果実に養分をギュッと凝縮。さらに、夏の収穫直前に太陽の日差しをたっぷり浴びることで、甘酸っぱさがひときわ濃厚に。

ワイルドブルーベリーは完熟したタイミングで、伝統的な器具を使った手摘みか、専用のハーベスターで丁寧に収獲されます。とれたての果実はすぐに工場へ運ばれ、異物を徹底除去したあと、24時間以内に個別急速冷凍。冷凍しても栄養は損なわれません。日本にいながらいつでも摘みたてのおいしさを味わえます。

ポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富で、目の健康維持に良いとされるブルーベリー。中でもワイルドブルーベリーは、粒の中まで紫色（＝アントシアニン）で、抗酸化値が野菜や果物の中でも非常に高く、北米の先住民族たちは食料や薬として珍重していたといわれています。一般的に販売されているブルーベリー(栽培種)よりもアントシアニンを約40%多く含み、抗酸化値は約2倍。ビタミンやミネラル、食物繊維もたっぷり含んだスーパーフルーツです。

野生種のブルーベリーは、人の手によって植えつけたり、栽培したりすることができません。生産者たちは土地の整備や受粉など、自然な成長を妨げない範囲での目配りや手助けを行います。農薬の使用は厳しく制限され、トレーサビリティも万全です。

小粒なので加熱してもつぶれにくいワイルドブルーベリー。パンやお菓子の生地に混ぜてもジャムなどに加工してもその風味は失われることなく、本来の形や食感を楽しめます。また小粒であることで、同じ分量なら栽培種よりも個数が多くなり、そのまま食べても料理に加えても、つぶ感が際立つ贅沢な味わいに。

甘酸っぱさが暑い夏にぴったりのワイルドブルーベリーかき氷。ジャムとシロップ漬けで作る、とっても簡単なレシピをご紹介!

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