毎日が誰かにとって特別な日。

パッと目を引くビジュアルで、今、話題の韓国発「センイル（バースデー）ケーキ」。ケーキとともにファン同士がお祝いする集まりは、日本でも人気上昇中！

ケーキといっても、スタンダードなスポンジケーキだけとは限りません。
今回はくまのクッキー缶。

アイドルやアニメの主人公、アスリートやペット、家族など、「推し」の誕生日に合わせて、お祝いの気持ちをお菓子に込めてみませんか。

センイルケーキの人気モチーフ「動物」をテーマに、ナチュラルな材料で作る、おいしくてかわいいレシピをなかしましほさんがお届けします。

世界中でメージキャラクターとしても愛されている「くま」。
日本はもちろん、台湾や韓国でもくまモチーフのものをよく見かけ、人気の高さを感じます。

まんまるの目がついた大きなくまのクッキーやケーキは、のんびりした表情がなんともいえず、かわいくて大好きです。

おっとりしたやさしい雰囲気の推しのことを想いながら、小さなくまがいっぱいのクッキー缶を考えました。

見た目の愛らしさから誰に贈っても喜ばれる、クッキー缶。さまざまな種類がぴしっと整列した様子もきれいですが、ちょっと肩の力を抜いても作れるように、クッキーは小さなくま1種類にしてみました。

スタンプ型を使うと、くっきりと模様がついて充分かわいいので、アイシングなどもいりません。

クッキーが割れないよう、間に詰めたのは、メープル味のキャンディナッツです。味のアクセントにもなるので、こちらも一緒に作ってみてください。

クッキーの生地はバターではなくオイルを使って、寝かせる手間いらずに。全粒粉を使って甘さ控えめにし、ザクザクとした食感を目指しました。

ビターチョコをぬって仕上げると、どこか懐かしく、ほっとした味わいです。1枚ずつ詰めるところにまで気持ちを注ぐクッキー缶は、大好きな人のためにしか作れない、愛が詰まったギフト。

缶をデコレーションする時間も愛おしみながら、楽しんでくださいね。

・キャンディナッツのヘーゼルナッツをローストする（150度で約15分間）。

【1】ボウルにてんさい含蜜糖、塩とアーモンドミルクを泡立て器でよく混ぜ、太白ごま油を加えて、乳化するまでよく混ぜます。

POINT
含蜜糖はミネラルが残る製法の砂糖。コクのあるやさしい甘さが特徴です。アーモンドミルクと油を加えて、とろりと乳化するまでしっかり混ぜることで、このあと粉類を加えた時に、ムラのない生地が作れます。

【2】粉類を合わせてふるい、[1]に加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜます。

POINT
全粒粉とアーモンドパウダーは粒子がやや大きいので、目の粗い万能ざるでふるってください。 全粒粉やアーモンドパウダーが入ると生地のつながりが弱まるので、この段階では、ぽろぽろしています。

【3】生地をひとまとめにし、厚さ5mmにのばします。

POINT
生地の厚さは必ず確認を。アーモンドパウダーが入っているので焼き色がつきやすく、厚すぎると焼いたときに表面だけ色づいて、中が生焼けになる原因に。

【4】生地を型で抜き、天板に並べます。

POINT
最初に伸ばした生地がいちばんサクサクに焼き上がるので、なるべく無駄が出ないように抜きましょう。

【5】170℃のオーブンで15〜18分間焼いて冷まします。

POINT
このあとチョコをぬるときにクッキーが熱いと固まらないので、必ず冷ましてお きます。

【6】テンパリングをしたチョコレートをクッキーにぬり、固まるまでおきます。

POINT
小さいスプーン（または茶さじ）でチョコをクッキーの裏側に少量のせ、中央から外側に向かってそっとチョコをのばすようにすると、きれいにぬれます。

フライパンにメープルシロップを溶かし、沸騰したらローストしたヘーゼルナッツを加え、白っぽくなるまで（糖化）混ぜ続けます。パラパラにほぐれたら、バットにあけて冷まします。

POINT
メープルシロップが、しっかりと泡立って沸騰してからナッツを加え、混ぜ続けます。

【1】 缶のサイズに合わせて白グラシン片段を缶に敷き込み、乾燥剤を底に並べます。乾燥剤の上から、両端を缶からはみ出すようにしてオーブン用シートを敷きます。オーブン用シートは約12×30cmにカットして、乾燥剤の上から敷き、両端を缶からはみ出すように敷きます。

POINT
白グラシン片段は、缶に合わせたサイズのカット済みの商品を使っても。クッキーが割れないよう、側面と底面に敷きましょう。乾燥剤はかさばらないシートタイプのものをチョイス。

【2】クッキーとナッツをランダムに入れ、隙間が空いている部分をキャンディナッツで埋めていきます。

POINT
割れないように気をつければ、思いのままに詰めていってOKです。

【3】詰め終わったら、オーブン用シートの両端を缶の内側にかぶせます。ふたにシールなどを貼り、缶にふたをして完成です！

くまはところどころ、後ろ向きにして、チョコレートの面を上にしてもかわいいですよ。 缶のふたは、立体感のあるシールなどを貼って、思い思いのデコレーションで楽しんでください。

くまのクッキー缶

なかしましほ

「ブラウニークッキー」12月28日(木)掲載予定。
お楽しみに。

料理・撮影／なかしましほ　編集・文／singt

なかしましほさん

レコード会社、出版社勤務を経て、ベトナム料理店、オーガニックレストランでの経験を重ねたのち、料理家に。2006年「foodmood(フードムード)」の名で、体にやさしい素材を使って作るお菓子の工房をスタート。著書に『なかしましほのツイートレシピ』(主婦と生活社刊)など。

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