【cotta tomorrow特別企画】
料理家の先生のレシピ連載。今回はなかしましほさんが登場!
スイーツやパンのトレンドから、昔ながらのおやつまで、韓国で出会った味を、なかしましほさんのフィルターを通してお届けします。
【cotta tomorrow特別企画】
料理家の先生のレシピ連載。今回はなかしましほさんが登場!
スイーツやパンのトレンドから、昔ながらのおやつまで、韓国で出会った味を、なかしましほさんのフィルターを通してお届けします。
韓国の屋台で売っているおやつといえば、ホットク(호떡)を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。小麦粉やもち粉の生地でお砂糖を包み、平べったく焼いた昔ながらの素朴な味は、日本のおやきにちょっと似ています
通りがかりにひょいっと屋台に立ち寄って、子どもも大人も思い思いにホットクをかじっている姿は、私の大好きな韓国の風景でもあります。
最近はイーストを入れた生地を、たっぷりの油で揚げ焼きしたタイプを多く見かけます。一方、油を使わない滋味深いホットクにも根強いファンがいて、日本のたい焼きのように、それぞれに”推し”の店があるようです。
中の具はクル(蜜)と呼ばれる砂糖に、シナモンやナッツを混ぜて包んだものが定番。ほかにもあんこやチーズ、チャプチェを包んだものまで、地域によっても、さまざま。
今回ご紹介するのは、イーストで発酵させたもち粉入りの生地でココナッツシュガーを包んだレシピです。多めの油で焼くと、表面はカリッと、中はもっちりとした食感が楽しめますよ。
数量:約10㎝×6枚分
A(粉類)
地粉(強力粉、薄力粉を1/2量ずつ合わせても)…100g
もち粉…50g
砂糖(きび砂糖、てんさい糖など)…10g
塩…0.5g
ドライイースト…3g
ぬるま湯(約35℃)…120ml
太白ごま油…4g
ココナッツシュガー…大さじ4(40g)
太白ごま油(成形と、焼く時に使用)…適宜
【1】ボウルにA(粉類)を入れて混ぜ、ぬるま湯を少しずつ加えながら、ゴムベラで混ぜます。
【2】粉っぽさがなくなったら太白ごま油を加え、なめらかになるまでよく混ぜます。
【3】ラップをかけて、室内の暖かい場所に置いて40〜50分間、または発酵機能のあるオーブン(約40℃)で35~40分間発酵させます。
【4】手のひらに太白ごま油を薄く塗り、生地の1/6量をのせて、軽くつぶして広げます。中央にココナッツシュガーの1/6量をのせ、押し込むようにして包み、しっかりと閉じましょう。
【5】フライパンに太白ごま油を弱火で熱し、生地を閉じ目を下にして入れます。裏面によい焼き色がついたら返し、フライ返しで1.2倍を目安に押し広げます。
できたてがおいしいホットク。ぜひ手作りをして、あつあつを楽しんで! 作り慣れたら、好みの砂糖に変えてみても。ココナッツシュガー以外を使うと甘みが強く感じられるので、その場合は砂糖を適宜減らしてください。
「よもぎのスコーン」3月28日(木)掲載予定。
お楽しみに。
料理・撮影・文/なかしましほ 編集/singt
【連載】なかしましほさんが案内する韓国のスイーツ、ときどきパン<vol.3 くホットク>
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