【cotta tomorrow特別企画】
料理家の先生のレシピ連載。今回はなかしましほさんが登場!
スイーツやパンのトレンドから、昔ながらのおやつまで、韓国で出会った味を、なかしましほさんのフィルターを通してお届けします。
【cotta tomorrow特別企画】
料理家の先生のレシピ連載。今回はなかしましほさんが登場!
スイーツやパンのトレンドから、昔ながらのおやつまで、韓国で出会った味を、なかしましほさんのフィルターを通してお届けします。
韓国らしいパンとして、真っ先に思い浮かぶのが「そぼろパン」。韓国では街のどのパン屋さんにも並ぶ、昔ながらのパンです。
どこかメロンパンにも似た味とビジュアルで、シンプルなパンに油脂と砂糖で作ったクランブル状のそぼろ(シュトロイゼル)をトッピングして焼き上げます。
「そぼろ」の名は、日本語のそぼろから来ているとか。戦後に日本で生まれたそぼろパンが韓国に伝わったともいわれています。*
韓国では、お店によってユニークなそぼろパンがあり、中にあんこが入っているものや、大きく焼いてジャムやクリームをサンドしたマンモスパンも人気です。
シンプルな生地のパンだけに、ひとつひとつの素材を厳選するのが、おいしく仕上げる秘訣です。
今回は生地には米粉を使い、バターと卵を少量加えることで、ふんわりとやわらかく食べやすい味を目指しました。
米粉のパンは固くなりやすいので、焼きたてのおいしいところを味わってくださいね。
*出典:「八田靖史のハッと驚く韓食通信」(「おうち韓食」モランボン株式会社)
数量:4個分
そぼろ(シュトロイゼル)
バター(食塩不使用)…20g
米粉(ミズホチカラパン用)…20g
アーモンドパウダー…20g
きび砂糖…20g
パン生地
米粉(ミズホチカラパン用)…150g
きび砂糖…15g
塩…2.5g
ドライイースト…2.5g
湯(約35℃)…120g
溶き卵…20g
溶かしバター(食塩不使用)…10g
サイリウム…6.5g
溶き卵…少々
油(太白ごま油などくせのないもの)…少々
・そぼろ用のバターは使う直前まで冷蔵庫で冷やす。
・パン生地用の溶き卵は殻のまま常温にもどし、使う直前に溶きほぐす。
・パン生地のバターは湯煎で溶かし、35〜40℃に保温する。
【1】ボウルにそぼろの材料を入れて手でざっと混ぜ、指先でバターをつぶしながら粉とすり合わせます。
【2】さらに、指先でつまみながら、あずき大くらいのそぼろ状にします。ラップをかけ、使う直前まで冷蔵庫に置きましょう。
【1】ボウルにサイリウム以外の粉類を入れて泡立て器で混ぜ、湯と溶き卵、溶かしバターを順に加えて、全体に均一になじむまでそのつど混ぜます。
【2】サイリウムを加えて混ぜ、ボウルの側面にゴムベラで押しつけるようにして生地の固まりをつぶしながら、ひとまとまりになるまで混ぜます。
【3】生地を台に取り出し、手のひらのつけ根に力を入れるようにして3分間ほどこねます。
【4】生地をカードで4等分し、手のひらに薄く油をつけて丸めます。
【5】バットに並べ、ふんわりとラップをかけて20分ほど発酵させます。
【6】生地が1.5倍の大きさになったら、発酵完了。オーブンを190℃に予熱します。
【1】生地の天面に溶き卵をつけ、そぼろを表面にまぶします。
【2】オーブン用シートを敷いた天板に並べ、190℃のオーブンで15分間焼きます。
【3】そぼろにこんがりと色がついたら焼き上がり。
「とうもろこしチーズケーキ」7月25日(木)掲載予定。
お楽しみに。
料理・文/なかしましほ 撮影/広瀬貴子 編集/singt
【連載】なかしましほさんが案内する韓国のスイーツ、ときどきパン<vol.7 く米粉のそぼろパン>
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