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cotta tomorrow 体にやさしい手作りを

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【cotta tomorrow特別企画】
料理家の先生のレシピ連載。今回はなかしましほさんが登場!
スイーツやパンのトレンドから、昔ながらのおやつまで、韓国で出会った味を、なかしましほさんのフィルターを通してお届けします。

「音楽や映画、美容など、日本でも人気が広がっている韓国のカルチャー。

お菓子やパンも、ユニークなビジュアルや、やみつきになる味など、新しい流行が次々と生まれています。 一方、体も心もほっとほぐれる、昔ながらのおやつにも魅力的なものがたくさん。

『薬食同源』といって、食べるものが健康につながるという考えのある韓国。お菓子の甘さも控えめなものが多く、伝統的な食材を取り入れたりと、体にやさしいものが好まれるのも特徴です。

この連載では、私が韓国で出会った味を、日本の家庭でも作りやすいレシピでご紹介します。お菓子やパンにまつわるエピソードとカルチャーの魅力も一緒に楽しんでください」

とうもろこしのバスクチーズケーキ

韓国でとうもろこしといえば、これまで一般的だったのは市場や街角に並ぶ「もちとうもろこし」。身は薄紫か白っぽい色をしていて、甘みはなく、むっちりとした食感が特徴です。

日本で私たちがよく食べている黄色く甘いとうもろこし(スイートコーン)が韓国にも出回るようになったのは、比較的最近のこと。

韓国では、黄色く甘いとうもろこしは、ピンス(かき氷)やパン、ケーキなど、しっかりと甘いスイーツに使われ、野菜というよりも、果物やおやつに近い存在のようです。

今回は、旬のとうもろこしのやさしい甘さを生かして、砂糖控えめにし、小麦粉を使わないグルテンフリーのチーズケーキにしてみました。

クリームチーズにパルミジャーノレッジャーノを加えることで、グッとコクが増し、表面をこんがりと焼くタイプのバスクチーズケーキによく合います。

とうもろこしのバスクチーズケーキの材料


数量:直径15cm丸共底〈底が取れないタイプ〉型1台分

とうもろこし(またはホールコーン缶詰 正味100g)…1本
クリームチーズ…200g
てんさい糖…50g
生クリーム(乳脂肪分35%)…150g
卵…2個
パルミジャーノレッジャーノ(パルメザンチーズ)…10g
コーンスターチ…大さじ1と1/2
粗びき黒こしょう…小さじ1/5
結晶塩(フレーク塩または粗めの塩)…少々

下準備

・とうもろこしは皮をむき、塩少々(分量外)を加えた熱湯で10〜15分、ふたをして蒸しゆでをする。粗熱をとって包丁で身をそぎ、正味100g計る(ホールコーンを使う場合は水けをきる)
・クリームチーズはラップで包んで電子レンジ(500W)に30秒ほどかけ、指がすっと入るくらいの柔らかさにする。
・パルミジャーノレジャーノはすりおろす。
・コーンスターチはふるう。
・オーブンは220℃に予熱する。

作り方

【1】オーブン用シートは約25cm四方に切り、手でくしゃくしゃに丸めてから広げ、型に敷き込みます。

POINT
生地が柔らかいので、大きく切ったオーブン用シートを全体に敷き込みます。スポンジケーキを焼く時のように、側面と底の敷き紙を別々にカットする必要がありません。

【2】とうもろこしと生クリームを深い容器に入れ、ハンディブレンダーでクリーム状になるまで攪拌します。

POINT
このあとで加える材料が液体で、生地がとろとろの状態になるので、ハンディブレンダーの代わりにミキサーを使ってもOKです。

【3】クリームチーズ、てんさい糖と、卵を1個ずつ順に加え、そのつどなめらかになるまで攪拌します。

POINT
クリームチーズが冷えていて固いと攪拌しづらいので、指がすっと入るくらいのやわらかい状態になっているか確認を。

【4】パルミジャーノレッジャーノ、コーンスターチを順に加え、そのつどなめらかになるまで攪拌し、粗びき黒こしょうを加えてさっと混ぜます。

POINT
クリームチーズにパルミジャーノレッジャーノを合わせることで、コクが生まれ、味に深みが出ます。また、コーンスターチはふるっておくと、生地のつながりがよくなります。

【5】オーブン用シートを敷いた型に流し入れ、220℃のオーブンで35分間焼きます。

POINT
高温で、表面にしっかりと焦げ目がつくまで焼きます。

【6】型のまま網の上にのせ、冷ましてから冷蔵庫でさらに冷やします。食べやすく切り、塩をふってでき上がり。

POINT
冷蔵庫で半日ほど冷やしてからが食べごろです。よく冷やすことで生地が落ち着いて味がしまり、カットもしやすくなります。
焼き上がったチーズケーキは、しっかりと冷やすと味が落ち着きます。切り分けたら、結晶塩(なければ粒が粗めのもの)をふるのがポイント。塩が甘さを引き立ててくれますよ。

なかしましほさんのレシピ連載
次回はこちら

「ヨーグルトクリームとブルーベリーのカップケーキ」8月22日(木)掲載予定。
お楽しみに。

料理・文/なかしましほ 撮影/広瀬貴子 編集/singt

PROFILE

なかしましほさん

レコード会社、出版社勤務を経て、ベトナム料理店、オーガニックレストランでの経験を重ねたのち、料理家に。2006年「foodmood(フードムード)」の名で、体にやさしい素材を使って作るお菓子の工房をスタート。おいしくて、体にもやさしい材料を使った、かわいいお菓子のレシピが人気。著書『なかしましほ ソウルのおいしいごはんとおやつ』(KADOKAWA)など。X(旧ツイッター)@nakashimarecipe

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