【cotta tomorrow特別企画】
料理家の先生のレシピ連載。今回はなかしましほさんが登場!
スイーツやパンのトレンドから、昔ながらのおやつまで、韓国で出会った味を、なかしましほさんのフィルターを通してお届けします。
【cotta tomorrow特別企画】
料理家の先生のレシピ連載。今回はなかしましほさんが登場!
スイーツやパンのトレンドから、昔ながらのおやつまで、韓国で出会った味を、なかしましほさんのフィルターを通してお届けします。
韓国では、日本以上に親しまれているくるみ(ホドゥ)。薬食同源の考え方がある韓国では、韓方(韓国の漢方)食材としても知られ、脳の働きがよくなるから食べるという話も聞きます。
伝統菓子にもくるみがよく使われていて、なかでも私のお気に入りは、「くるみまんじゅう(ホドゥクァジャ)」。カステラ生地にあんことくるみが入った素朴なお菓子です。
以前、韓国を訪れたときに食べた、できたてのものがとてもおいしくて感動し、自分でも作れたらと思い、型を買って帰ってきました。
くるみまんじゅうは、韓国の屋台や駅の構内、また高速のサービスエリアなどで気軽に買うことができ、子どもから大人まで広く愛されています。また、個包装された箱入りのものもあり、贈り物としても人気です。近ごろは、生地に米粉を使ったグルテンフリーのものなど、進化版も見かけますよ。
今回は私も米粉を使い、さらに豆乳ヨーグルトを合わせて、生地をしっとりとした食感に仕上げました。アーモンドパウダーでコクと風味をプラスするのもポイントです。
また、本場では、中にくるみとあんこを入れて焼きますが、かわいいくるみのマドレーヌ型を見つけたので、こちらを使ってどら焼きのようにサンドしてみました。お好みで、さらにバターをはさむのもおすすめです。
数量:くるみ型(15個取) 30個分
A
溶き卵…30g
てんさい糖…20g
太白ごま油…20g
豆乳ヨーグルト…30g
はちみつ…10g
B
米粉(菓子用ミズホチカラ)…50g
アーモンドパウダー…15g
ベーキングパウダー…小さじ1/2
こしあん…150g
くるみ…40g
・くるみを天板に並べて150℃のオーブンで10分間ローストする。粗熱をとって半分ほどに割り、30等分にする。
・型に油(分量外。太白ごま油など無臭のもの)を塗る。
・オーブンは190℃に予熱する。
【1】ボウルにAを入れて泡立て器で混ぜ、湯煎にかけて混ぜながら、とろりと乳化するまで人肌程度(38〜40℃)に温めます。
【2】Bを合わせてふるい入れ、粉気がなくなり、とろりとするまで泡立て器で混ぜます。
【3】絞り袋に生地を入れて型の8分目まで絞り入れ、台の上に軽く1〜2回落として空気を抜きます。
【4】190℃のオーブンで、表面が薄く色づくまで9分ほど焼きます。
【5】竹串などで1個ずつ網の上にとり、粗熱がとれたら生地を潰さないように保存用袋などに入れて冷まします。
【6】生地を横半分に切り、こしあんを小さじ1程度とって生地の断面にのせ、くるみ(1/30量)を重ねます。さらに、こしあん少量で覆い、反対側の生地をのせて挟んだら完成です。残りも同様にします。
こんなふうに、紙袋に入れてプレゼントしても。韓国の屋台気分も一緒に味わえます。
「栗と米粉のふわふわカステラ」10月24日(木)掲載予定。
お楽しみに!
料理/なかしましほ 撮影/広瀬貴子、なかしましほ(型) 編集・文/singt
【連載】なかしましほさんが案内する韓国のスイーツ、ときどきパン<vol.10 く米粉のくるみまんじゅう>
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