【cotta tomorrow特別企画】
料理家の先生のレシピ連載。今回はなかしましほさんが登場!
スイーツやパンのトレンドから、昔ながらのおやつまで、韓国で出会った味を、なかしましほさんのフィルターを通してお届けします。
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料理家の先生のレシピ連載。今回はなかしましほさんが登場!
スイーツやパンのトレンドから、昔ながらのおやつまで、韓国で出会った味を、なかしましほさんのフィルターを通してお届けします。
コグマとは、子熊ではなく、韓国語で「さつまいも」のこと。
なんだかかわいいなと思い、カフェでコグマラテを飲んだのが韓国での「コグマ」との最初の出会いです。さつまいもの濃厚な甘さが印象的でした。
さつまいもは昔から日本でおやつとして親しまれていますが、韓国でも焼きいも、干しいも、大学いも風のものなど、日本と同様に身近な存在です。
韓国のカフェでは、スポンジにさつまいもペーストとクリームをサンドして、表面にケーキクラム(韓国ではこれを「カステラ」と呼ぶことが多いです)をトッピングしたデコレーションの「コグマケーキ」をよく見かけます。
表面をクラムやクランブル(そぼろ)で覆ったケーキやパンもポピュラーです(vol.7 米粉のそぼろパン)。
今回は、米粉とごま油を使い、しっとりとしたスポンジのコグマケーキをご紹介します。やさしい口当たりのさつまいもクリーム、表面のほわほわっとしたクラムとのハーモニーを楽しんでください。
数量:直径15cmの丸型1個分
【さつまいもクリーム】
さつまいも…1本(正味150g)
生クリーム…50g
てんさい糖(粉末)…20g
【スポンジ生地】
卵…120g(2個強)
てんさい糖(粉末)…70g
米粉(菓子用ミズホチカラ)…70g
A
太白ごま油…15g
豆乳(成分無調整)…20g
【シロップ】
てんさい糖(粉末)…小さじ1
熱湯…大さじ1
【ホイップクリーム】
生クリーム…100g
てんさい糖(粉末)…10g
【トッピング】
さつまいもチップス(市販品)…適宜
【1】さつまいもは皮をむいて柔らかくなるまでゆで、マッシャーやフォークの背で潰し、100gを取り分けて使います(残りはおやつなどに)。熱いうちにてんさい糖を加えてゴムベラでよく混ぜます。
【2】生クリームを加え、とろっとなめらかになるまで混ぜ、ラップをかけ、冷蔵庫で冷やしておきます。
・Aを小さめのボウルに入れ、室温にもどす。
・シロップの材料はよく混ぜ、冷ます。
・型の底と側面にオーブン用シートを敷き込む。側面のシートは、型より3cmほど高くなるようにする。
・オーブンは170℃に予熱する。
【1】ボウルに卵、砂糖を入れ、ハンドミキサーの高速で3分間→低速で1分間泡立てます。持ち上げた時に、ゆっくりとたれ落ち、跡が残るくらいの固さが目安。
【2】米粉を半量ふるい入れ、ゴムベラで底からすくい上げ、側面を払うようにしながら混ぜます。粉気がなくなったら残りの米粉を加えて、同様に混ぜて。さらに10〜15回ほど、ツヤが出るまで混ぜながら、気泡を細かく整えます。
【3】2をゴムベラでひとすくいAに加えて混ぜ、2に入れて混ぜます。
【4】型に流し入れて、170℃のオーブンで25〜30分間焼きます。焼き上がったら台の上に10cmほど上から落とし、熱気を抜いて焼き縮みを防いで。
【5】型から生地を出し、側面の紙をはずして網の上で冷まします。粗熱が取れたらポリ袋に入れて冷めるまで置きましょう。
【1】ホイップ用の生クリームとてんさい糖をボウルに入れ、ボウルの底を氷水に当てながら、6分立てに泡立てます。スポンジは横3等分にカットします。
【2】上面のスポンジは、焼き色がついた部分をはがし、濃い部分の側面を薄くそぎ落とし、残りをフードプロセッサーにかけて、クラムにします。
【3】下面のスポンジの断面にシロップの1/3量をはけで打ち、さつまいもクリーム全量をパレットナイフでぬり広げます。
【4】さらに中央のスポンジを重ね、側面と断面に残りのシロップを打ち、ホイップクリームを全体にぬり広げます。
【5】クラムを手にたっぷりとり、ふんわりとクリームにやさしくなじませるようにしながらまぶします。
アクセントにさつまいもチップスを飾って、できあがり。
料理/なかしましほ 撮影/広瀬貴子 編集・文/singt
【連載】なかしましほさんが案内する韓国のスイーツ、ときどきパン<最終回 < さつまいもと米粉のコグマケーキ>
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