デーツは「なつめやし」とも呼ばれるフルーツで、
食べる美容液といわれています。
この記事では、デーツに含まれる栄養素が髪の毛にもたらす効果について解説します。ヘアケアに関する悩みをお持ちの人は、参考にしてください。デーツの美味しい食べ方もあわせて紹介します。
その前に「そもそもデーツって何?」という疑問がある方は、デーツの注目される理由などについて解説している記事もあります。ぜひチェックしてみてください。
デーツの基礎知識
デーツの美容効果を解説する前に、知っておきたい基礎知識をまとめました。
ここでは、デーツのルーツや含まれている栄養素などを紹介します。
デーツはどんなフルーツ?
デーツは、なつめやしとも称されるドライフルーツの一種です。
原産地は、北アフリカから中東にまたがる地域で、
キャラメルのような粘性のある食感が特徴です。天然の果実とは思えないほど強い甘味があり、かつて、砂漠を渡る人々が、栄養補給のために口にしていました。少量でも効率よくカロリーを摂取できるため、ダイエット中でも安心して食べられます。
ドライフルーツ全般に共通しているように、デーツにも栄養素が凝縮されており、自然由来の食生活を好む人が、白砂糖の代用品として使うこともあります。
デーツにも種類があるの?どんな違いがあるの?
デーツが「なつめやし」であることは分かったけど、もっと詳しい情報が知りたい!という方は、デーツの味や品種ごとの特徴や味の違い、おすすめの食べ方について紹介しているこの記事もご覧になってください!
デーツに含まれる栄養は?
デーツに含まれる栄養素には、下記のようなものが挙げられます。
・食物繊維
・亜鉛
・銅
・マグネシウム
・カルシウム
・パントテン酸
・βカロテン
腸内環境を整えてくれる食物繊維を筆頭に、
美容や健康の増進につながる成分の宝庫です。
参考:日本食品標準成分表
デーツに美髪効果はあるのか
美髪効果といっても、具体的に想像ができないかもしれません。ここでは、デーツに秘められた美髪効果について詳しく説明します。
なお、効能には個人差があり、必ず誰にでも効果があるわけではない点にご留意ください。
髪は何でできている?
美髪効果に言及する前に、そもそも髪の毛が何でできているのかを把握しておきましょう。
髪の主成分は、
ケラチンというタンパク質です。ハリやコシのある美しい髪には、質の良いタンパク質が必須であり、それを生成するためにはビタミンやミネラルが欠かせません。
デーツに含まれる豊富な栄養素は、タンパク質の合成を助けてくれます。
デーツには美髪につながる栄養素が含まれている
デーツに含まれる栄養素として先述した亜鉛は、タンパク質の合成に必要な栄養素です。同じくデーツに含まれるビタミンB6は、アミノ酸の代謝を助けるビタミンで、ケラチンの生成にも関わっています。
また、デーツは、ビタミンB6の他にも、代謝の向上に必要なビタミンB群を摂取できます。
参考:
厚生労働省eJIM
参考:
厚生労働省eJIM
デーツには白髪予防効果があるのか
何気なく鏡を覗いたら、白く光る髪の毛が見えて落ち込んだ経験があるなど、白髪に悩む人は多いのではないでしょうか。
ここからは、白髪の原因と、デーツに含まれる栄養素が、白髪予防になりうる理由について説明します。
白髪の原因とは?
髪の毛は、もともと黒いわけではなく、メラニンという色素細胞によって着色され、生えてきます。すなわち、
白髪とは、本来黒くなるはずだった髪がそのまま伸びたものと考えてください。
白髪の原因はいくつか存在し、主に加齢・ストレスなどが想定されます。ごくまれに、若くても遺伝的な要因で白髪が生えてくることがあります。
栄養不足で白髪になっている可能性もある
血液中の栄養は、体内の重要な臓器へ優先的に供給されます。したがって、生命維持において重要度が低い部分は後回しになるのです。
髪は、まさにその代表例といえるでしょう。東洋医学では「髪は血の余り」といわれます。
食事のバランスが崩れていると、血液に含まれる栄養が少なくなり、体のあらゆるところに十分な養分を送ることができなくなります。つまり、
頭皮まで流れてきた血液の養分が乏しいことにより、結果として白髪が増えてしまうのです。
忙しいと手抜きの食事になりがちですが、見た目の若々しさを保つためにも、食事には気を配りたいところです。特に、ダイエット中で食事制限をしている人は要注意。必要な栄養素はしっかりと摂る必要があります。
デーツには白髪予防につながる栄養素が含まれている
デーツに白髪の予防効果があると裏付ける研究結果は存在しません。
しかし、デーツに含まれる栄養素の働きによって、白髪の原因をカバーできる可能性があります。
ここでは、デーツに含まれる栄養素の中で、特に白髪防止と関連するものについて解説します。
抗酸化作用のあるβカロテン
βカロテンは、緑黄色野菜や果物に含まれる栄養素です。老化につながる活性酸素が発生するのを防ぎ、若々しく健康的な体を維持するのに役立ちます。
代謝を活発にするビタミンB群
体内で合成できるビタミンは微量ゆえ、その大半は食物から取り入れなければなりません。ビタミンB群は水溶性ビタミンで、髪が生え替わる過程において欠かせない栄養素です。
ストレスを緩和するパントテン酸
パントテン酸は、ビタミンB群に属する栄養素です。抗ストレス効果があり、あらゆる食品に含まれています。
紹介してきた栄養素は、頭髪に限らず、健康や美容のために欠かせないものです。白髪予防に繋がるさまざまな効果はあるものの、個人差があり、必ず白髪予防に効果が出るものではありませんのでご注意ください。
参考:
e-ヘルスネット
参考:
e-ヘルスネット
参考:
e-ヘルスネット
デーツのその他美容効果
上記の他にも、デーツには多岐にわたる美容効果があることをご存じでしょうか?
若々しさを保ちたいという人のために、ここでは3つの美容効果を紹介します。
美肌に効く栄養素
デーツに含まれる
パントテン酸・ナイアシンなどのビタミンB群には、代謝を促進する効果があります。これらがターンオーバー(肌が生まれ変わる周期)を促し、常に新しい細胞を生み出すことで美肌につながるのです。
さらに、食物繊維によって腸内環境が整えられるため、お通じが正常化される効果も期待できるでしょう。便秘気味だと、体内に毒素が溜まって肌が荒れやすくなるため、なるべく腸の状態を良好に保つことで美肌に近づけるはずです。
参考:
e-ヘルスネット
参考:
e-ヘルスネット
エイジングケアに効く栄養素
先述した、βカロテン・亜鉛・銅などは、体内の活性酸素を取り除く働きがあると言われています。つまり、
抗酸化作用があるため、若々しさを保つ効果が期待できるのです。
酸化と老化には密接なつながりがあり、生きている限りその影響は避けられません。活性酸素は、細胞や酵素と結合し、体内を錆びつかせます。いつの間にか顔にシミ・シワができていたり、肌がたるんだりしていたら、それは老化が始まっているサインかもしれません。
参考:
e-ヘルスネット
参考:
e-ヘルスネット
むくみの解消に効く栄養素
むくみとは、塩分の過剰摂取や血行不良により、体内に余分な水分が溜まることで起きる現象です。デーツに含まれるカリウムには、塩分を排出する効果があり、摂取するうちにむくみを解消できるかもしれません。
特に現代人は、無意識のうちに塩分の多い食事を取っており、むくみやすい条件が揃っています。さらに、デスクワークで長時間座っていたり、運動不足だったりする人は要注意です。意識的に体を動かす習慣を取り入れてみてください。
参考:
e-ヘルスネット
デーツの美容効果を高める食べ方は?
デーツの美容効果について一通り説明したところで、より効能を高める食べ方を紹介します。多くの栄養素が詰まっているとはいえ、食べ過ぎは良くありません。ここでは1日の目安となる量や選び方を解説します。
1日の摂取量を守る
デーツは、カロリー自体は低いものの、糖質の含有量は多めです。実際に味わってみるとわかりますが、かなりの甘さを感じるでしょう。いわば自然由来のキャンディです。そのため、
大きいもので1粒、小さめであれば2〜3粒くらいでちょうどいいとされています。
「そんな少しでいいの?」と驚くかもしれませんが、食べ過ぎると逆効果なのでご注意ください。少量で満足感が得られるため、ダイエット中で甘いものを控えている人にはおすすめ。おやつや朝食にも最適です。
継続的に食べる
デーツは、1日の適量が少ないゆえに、毎日食べ続ける必要があります。
たまに摂取するだけでは美容効果を期待できません。デーツに限ったことではありませんが、継続は力なりです。
デーツは、あくまで健康補助食品という位置づけであり、即効性を求めないほうがいいでしょう。ドライフルーツは長持ちするため、常備食にしてはいかがでしょうか。美味しく食べ続けていたら髪がきれいになっていた、あるいは美肌になっていた。そんな状況が理想的ですね。
砂糖不使用・無添加のものを選ぶ
先述したように、デーツそのものに強い甘みがあります。健康の面から砂糖不使用のものが好ましいため、成分表示を確かめて購入してください。
その際に、食品添加物の有無も確認しましょう。
新鮮かつ無添加のデーツなら、より安心して食べられるというメリットがあります。なるべく有機栽培で育てられたオーガニック商品を選び、体の内側からきれいになりましょう。
デーツのおすすめの食べ方
最後に、デーツを美味しく食べられる方法を紹介します。体に良いことはわかっていても、独特の甘さが苦手な人もいるかもしれません。
そこで
簡単かつ食べやすい3つのアレンジをまとめました。ぜひ参考にしてください。
朝食におすすめの組み合わせ「デーツ×ヴィーガンヨーグルト」
朝食のメニューとして定番のヨーグルトに、細かく刻んだデーツを加えます。いつも食べ慣れている味に変化が生じ、新鮮に感じられるのではないでしょうか。動物性食材を使わないヴィーガンヨーグルトを使うのもヘルシーでおすすめです。
キャラメルのような甘さとヨーグルトの酸味は相性抜群なので、デザート感覚で楽しめるかもしれません。デーツが苦手な人でも、食べやすくなるはずです。
間食やおつまみにおすすめ「デーツ×ナッツ」
デーツに切れ込みを入れてナッツを挟めば、あっという間にデーツサンドが出来上がります。
クルミやアーモンドなど、ナッツの食感と香ばしさが、デーツとも合うでしょう。
ナッツ類に含まれる、健康に良いビタミンEや不飽和脂肪酸も同時に摂取できます。ナッツ類が好きな人は、一度試してみてください。意外に食べ応えがあります。
甘さを緩和してくれる「デーツ×ヴィーガンクリームチーズ」
クリームチーズはデーツの甘さを和らげるのに適した食材です。
刻んだデーツを混ぜたら、即席のチーズペーストが完成。デーツの食感が絶妙なアクセントになります。
ヴィーガンクリームチーズを使えば、植物性食材だけで、食べ応えのあるペーストを作ることができます。そのまま食べても美味しいのですが、クラッカーや食パンに塗って味わってみるのもおすすめです。
デーツを食生活に取り入れるとどうなるの?
この記事では「デーツを食べると白髪予防ができるのは本当なのか」をメインに解説しましたが、少し触れたように得られる効果は白髪予防だけではありません。
デーツを継続して取り入れると、一体他にどのような効果が期待できるのか詳しく知りたい方は、是非こちらの記事もご覧ください!