かりんとうを作ろう
奈良時代が起源ともいわれている長い歴史を持つお菓子、かりんとう。
今、わたしたちが食べているような形になったのは、明治時代の初めごろ。
日本人なら誰でも知っているかりんとうですが、“自分で作れる”ことはあまり知られていないのではないでしょうか。
今回は材料も手順もシンプルで、特別な道具もいらない、かりんとうの作り方をご紹介。
お店で売っているようなおいしいかりんとうができますよ。
黒糖かりんとうのレシピ(約30本分)
まずは定番中の定番、黒糖かりんとうを作ってみましょう。
こっくりとした黒蜜をたっぷりからませた、味わい深いかりんとうです。
生地を作る
材料
- 薄力粉…50g
- ベーキングパウダー…小さじ1/4
- 砂糖…10g
- 水…20ml
- 植物油…小さじ1
- 揚げ油…適量
作り方
- ボウルに薄力粉・ベーキングパウダー・砂糖を入れ、ホイッパーで混ぜます。
- 水と植物油を加えて、ゴムベラや手でよく混ぜます。
- 乾燥しないようにぬれ布巾やラップなどでボウルにふたをして、冷蔵庫で30分間休ませます。
- 生地を棒状に伸ばし、端から細くカットしていきます。
- カットした生地を手で転がして、細く伸ばします。
- 170℃の揚げ油でじっくり揚げます。
*きつね色になって、カリッとするのが目安。
仕上げる
材料
- 黒糖…50g
- 水…大さじ1
作り方
- 鍋に黒糖と水を入れ、中火にかけてとろみが付くまで熱します。
- 火を止めて揚げた生地を入れ、蜜をよくからめます。
- クッキングシートの上に間隔を空けて並べ、蜜を乾かせば完成。
出来上がったかりんとうは、湿気ないように密閉容器に入れての保存がおすすめ。
1週間ぐらいで食べきるようにしてくださいね。
「黒糖かりんとう」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
簡単に作れるかりんとうですが、おいしく作るためのポイントが3つあります。
ポイント1.なるべく細く成形する
太いかりんとうも食べ応えがあっておいしいですが、初めてのかりんとう作りは細いものからはじめましょう。
太いと揚げ加減が難しく、外側はカリッとしていても、中はしんなりなんてことも。
ポイント2.低温でじっくり揚げる
中までしっかり火を通しつつからりと揚げるために重要なのが、揚げ油の温度。
低温でじっくり揚げるのが大切です。
ポイント3.蜜の濃度
かりんとうは、からませる黒蜜の煮詰め具合(濃度)によって食感や舌触りが変わってきます。
煮詰めるのが浅めだと、つやがあり洗練された雰囲気のかりんとうに。
ただし、浅すぎると蜜が乾かず、いつまでたってもべたべたするので注意してくださいね。
煮詰め具合を深めにすると乾燥時間も短くなり、素朴な雰囲気のかりんとうに。
煮詰めすぎると、黒糖が結晶化してざらざらになってしまうので、こちらもご注意を。
アレンジ提案
簡単にアレンジが利くのも、かりんとうの良いところ。
生地、または黒蜜に大さじ1の黒ごまを加えれば、香ばしい「ごまかりんとう」の出来上がり。
蜜に使う黒糖を白い砂糖に変えれば、すっきりした味わいに。
白蜜にピーナッツダイスを加えれば、これまた定番のピーナッツかりんとうの完成です。
揚げずにヘルシー!オーブン活用レシピ
かりんとうは、揚げずにオーブンでも作れます。
作り方
- 生地の材料や作り方は揚げるレシピと同じです。
- 生地を細く成形したら、オーブンシートなどを敷いた天板に並べます。
- 170℃に予熱したオーブンで15~20分間、カリッとするまで焼きます。
- 同じように蜜を絡めて、乾かせば出来上がり。
揚げたものに比べると、さっぱりした味わい。カロリーが低く抑えられるのも魅力です。
懐かしい味のお菓子、かりんとう
意外と簡単にできるかりんとう。
ぜひ作ってみてくださいね。