昔からある昭和のお菓子・動物ヨーチ
歯応えのある動物の形のビスケットに、ガリっとかたいカラフルな砂糖部分。昭和からあるロングセラーの動物ヨーチというお菓子、皆さんは食べたことありますか?
私は「何の動物だろう?」と悩みながら食べた子どもの頃の懐かしい思い出があります。
今回のコラムでは、動物ヨーチがおうちで作れるレシピをご紹介します。
動物ヨーチとは
動物ヨーチとは、動物の形をしたビスケットに、カラフルなお砂糖をコーティングしたお菓子。
このお菓子の由来は、イギリスのキンダーガーデンビスケットだといわれています。
「キンダーガーデン=幼稚園」のビスケット、「幼稚園ビスケット」が「ヨーチ」に省略されたんだとか。
動物ヨーチにぴったり!スタンプクッキー型
cottaさんで販売中のかわいいスタンプクッキー型、「cotta スタンプクッキー型 動物園」。
この型が動物ヨーチにぴったりなので、使用したいと思います!
動物ヨーチのレシピ(20~25枚分)
食感や味、昭和初期のビスケットの作り方などを参考に、「こんな感じで作っているのかな?」とレシピを考えてみました!
アイシングクッキーに似ていますが、卵不使用でゼラチン使用など作り方が全然違うので、そこも楽しんでもらえると思います。
カラメルを作る
材料
- グラニュー糖…5g
- お湯…30g
作り方
- 鍋にグラニュー糖を入れて火にかける。
茶色くなるまで中火~強火。
- 火を止めてお湯を入れる。
*跳ねて危ないので、鍋つかみなどを使用しましょう。
- 容器に移す。
ビスケットを作る
材料
- 薄力粉…90g
- 片栗粉(またはコーンスターチ)…10g
- 粉糖…30g
- 塩…ひとつまみ
- ベーキングパウダー…5g
- ショートニング…20g
- 太白ごま油(または植物油)…10g
- 牛乳(または水)…25g
下準備
- オーブンを170℃に予熱しておく。
作り方
- ボウルに粉類を全て入れ、ホイッパーで混ぜる。
- ショートニングを入れ、そぼろ状になるまで混ぜる。
- 太白ごま油を入れ、そぼろ状になるまで混ぜる。
- 牛乳を入れ、ゴムベラで切るように混ぜる。
- ある程度塊になったら台に出し、数回生地をのばす。
- 生地をまとめてラップに包み、冷蔵庫で1時間以上寝かせる。
*寝かせている間にカラメルを作るのがおすすめ。
- 分量外の強力粉を打ち粉に使用し、ルーラーを使って5mmの厚さにのばす。
- スタンプクッキー型に強力粉をつける。
- 型を生地に押し当て、2回程度レバーを押して型抜きして天板に並べる。
*生地は焼き上がると少し膨らみます。間隔を開けて並べましょう。
- 筆などでカラメルを塗る。
二度塗りすると仕上がりが濃くなるので、お好みで。
- 170℃で予熱したオーブンを160℃に下げ、18~22分間焼く。
*お使いのオーブンによって、調整が必要です。
砂糖コーティングして仕上げる
材料
- ゼラチンパウダー…5g
- 冷水…25g
- 粉糖…6g
- コーンスターチ…3g
- グラニュー糖…100g
- 水あめ…5g
- 水…30g
- 食用色素…適量
下準備
- 粉糖とコーンスターチをあわせてふるっておく。
作り方
- 冷水にゼラチンを振り入れ、10分間ほど置いておく。
- ゼラチンをレンジか湯せんで65℃くらいまで温めて溶かす。
ボウルに滑り止めの布巾などを敷き、ハンドミキサーを用意しておく。
- 鍋にグラニュー糖・水あめ・水を入れ、火にかける。
- 108℃になったら火を止める。
- ゼラチンをハンドミキサーの低速で混ぜながら、シロップが熱いうちに細い線を垂らすように加える。
*ハンドミキサーの羽にシロップが当たると飛び散ってやけどの危険があります。ボウルの縁に沿うように流し入れましょう。
- 垂らした跡が数秒間残るくらいまで高速で泡立てたら、粉糖とコーンスターチを加えて混ぜる。
- 好きな色に着色する。
今回は3等分して黄色・緑・ピンクに着色しました。
- ビスケットを掴んでディップし、静かに持ち上げる。
*コーティング用クリームは時間が経つと固まってきます。固まってきたらレンジで数秒間温めて使用してください。
- 乾かしたら、完成!
*ドライフードメーカーや自然乾燥で、水分を飛ばします。
自然乾燥の場合は、半日~1日程度しっかり乾かしましょう。
乾くとサクッと空気を含んだメレンゲクッキーのような食感に。
「動物ヨーチ」の詳しいレシピページはこちら。
卵不使用のレシピなので、卵アレルギーがある方も食べられるお菓子です(牛乳を水に置き換えれば、乳製品アレルギーの方もOK!)。
レシピのポイント
このレシピのポイントは、なんといってもコーティング用のクリーム。
ポイントを押さえてきれいに仕上げましょう。
ポイント1.シロップの温度をしっかり測る
ゼラチンに合わせるシロップは、しっかり温度を測りましょう!
低い温度で流してしまうと、泡立たない原因に。
加熱しすぎると結晶化してしまい、なめらかなクリーム状になりません。
温度が上がったらすぐに混ぜられるよう、ハンドミキサーなどの使用する道具を準備しておくことも大切です。
ポイント2.変化するクリームの状態に対応する
このレシピはゼラチンが入っているので、温度が下がるとどんどんかたくなります。
また、乾燥にも注意が必要です。
かたい状態のクリームを使うと、ディップしにくいため仕上がりが凸凹に。
クリームがかたくなったらレンジで数秒間加熱し、なめらかな状態でディップするようにしましょう。
乾燥してかたくなった場合は、数滴お水を加えてよく練って使います。
いずれにしても、かたくなる前に素早く仕上げるのが重要。
クリームの状態に注意して仕上げてくださいね。
おすすめラッピング
見た目がかわいい動物ヨーチ。
透明な円筒ケースに入れて、見せるラッピングがおすすめです。
ジャム瓶みたいなかわいい見た目に仕上げて♪
「円筒ケースを使ったラッピング」の詳しいラッピングページはこちら。
懐かしい味わいの動物ヨーチを手作りしてみませんか
ぷっくりとしたフォルムが愛らしい昭和のお菓子・動物ヨーチが再現できるレシピをご紹介しました。
少し粉っぽい砂糖部分や、気泡が閉じ込められてプツプツが見えている様子も懐かしい。素朴でやさしい味が、長い間愛されている理由なのかもしれませんね。
昔食べたことがある方もない方も、ぜひ試していただけるとうれしいです!