とろみづけにも米粉!〜おつまみや料理の1品に。簡単すぐできる厚揚げの米粉あんかけ〜
作りたいものによって米粉の商品の選択基準が変わります
上新粉や白玉粉もお米の粉です。 上新粉はうるち米、白玉粉はもち米が原料です。 米粉は、様々なメーカーから「製菓用」「料理用」「パン用」など、用途別にたくさんの種類の商品が出ています。これらはうるち米が原料となっています。 パン用やお菓子用の米粉MIX粉には、添加物やグルテンが入っている商品もあります。アレルギーがある方は特に注意して成分表示をご覧になってくださいね。 水10g、米粉10gで2種類の米粉を溶かしました。両方ともスーパーで「米粉です」と案内される商品です。 しかし、商品によって、溶け具合が全く異なります。 左側(A)は、水分量が米粉が溶けるのに十分ではないですね。右側(B)はサラサラに溶けています。 「同じ米粉なのに2種類ってどういうことですか?」と質問されたことがあります。 米粉には用途別基準が定められ、パッケージに用途表記がされている商品もあります。 両方とも1番(菓子・料理用)に分類されるのですが、実はこのように違いがあるのです。消費者は実際に上記のような実験をやってみて、どんな種類の米粉か知って使うことが必要です。 米粉でお菓子などを作って失敗した経験はありませんか?また、そんな話を友人などから聞いたことはありませんか。 レシピ製作者が米粉(B)で作り、そのレシピを見たあなたは米粉(A)で作った場合、どうなるでしょう。想像してみてください・・・ レシピどおりの水分では、米粉に対して十分な量ではなく、型に流し込むことも困難な状態になります。 米粉が溶けるまで水分を足し、それを型に入れて焼いた場合には、比重の重い粉が下に沈んだ状態での焼き上がりとなるので、作りたかったお菓子の出来上がりとは、イメージが全く違うものになること、想像に難くないですね。 レッスンやワークショップ開催時にはいつもこの実験をして、参加者の方たちに見ていただいています。 そうすると、「じゃあ、商品(A)は良くないね!」という感想・意見が出てきます。 しかし、その意見、見方は作りたいものによって180度変わってくるんです。 とろみをつけたい場合にはどうでしょう。 サラサラ溶けてしまう(B)の商品の場合、たくさんの量の米粉を入れないとなかなかとろみがつけられません。 一方、(A)の商品の場合は、少ない量でしっかりとろみをつけることができます。よって、先ほどの例とは違い、とろみをつける場合には、(A)の商品の方が適している、ということになりますね。 また成形をしたいメニュー(米粉ひじきハンバーグ)の場合も、しっかり水分を吸収し形が作れる、(A)のような米粉のほうが適していることになります。 米粉ひじきハンバーグのレシピはこちら 米粉を毎日の食卓の献立に。ひじきの煮物×お豆腐に米粉を使ってベジハンバーグ!お酒のおつまみにも、食事の一品にも!厚揚げのあんかけ
今回は、とろみづけを「上新粉」でしてみたいと思います。 お持ちの米粉が、溶かすのに多くの水分を必要とするもの(上記の実験のAに近いもの)であればそれで代用できます。材料
- 厚揚げ 1/2枚
- 長ねぎ千切り 少々
<とろみ>
- 水 20g
- 上新粉 5g
<ソース>
- 水 20g
- 酒 8g
- 醤油 5g
- みりん 5g
- ごま油 3g
- 塩 ひとつまみ