酵母で作るお菓子を楽しもう
以前「酵母を使ったお菓子Part1~パスティスブーリ~」をご紹介いたしました。
そこでもお話ししましたが、昨今、パンもお菓子も両方作れる方がたくさんいらっしゃいます。その中に「酵母を使ったお菓子」を作る方も少しずつ、増えています。
ですが、意外とそのレシピはまだまだ少なく、本屋さんで探したり、検索したりしても、求めるものに出会えることが中々ありません。
そこで、パスティスブーリに続き、酵母を使ったお菓子のPart2、今回は私自身が毎日でも食べたい(笑)シンプルなスコーンのレシピをご紹介いたします!
スコーンのレシピ
材料
・強力粉・・・140g
・薄力粉・・・100g
・砂糖・・・30g
・塩・・・4g
・食塩不使用バター・・・50g
・卵黄・・・1個(約20g)
・牛乳・・・80g
・白神こだま酵母・・・小さじ1/4
・ぬるま湯・・・小さじ1
下準備
・強力粉、薄力粉、砂糖、塩は合わせてふるっておく。
・バターは1cm角に刻んでおく。
・卵黄は牛乳と合わせ、といておく。
・以上の材料を全て冷蔵庫で冷やしておく。
・酵母をぬるま湯にふり入れ5分程置き、溶かしておく。
作り方
1.粉の中に刻んだバターを入れ、カードで切るように混ぜ込んでいく。バターをどんどん小さくしていくイメージでカードを使って切っていく。
2.バターがだいぶ小さくなったら、今度は手で粉をすり合わせるようにして、バターの粒子をさらに細かくしていく。細かいバターと粉が合わさり、砂のようになるのが理想。途中手の温度でバターが溶けてきたら、冷蔵庫で冷やしながら作業をする。
3.溶かした酵母を牛乳と卵を合わせたものの中に入れ、液体を一つにまとめる。粉の中央にくぼみを作り、液体をゆっくりと注いでいく。カードで練らないように気を付けながら、生地を一つにまとめていく。多少粉っぽさが残る部分があってもOK。
4.生地をラップに取りだし、15×15程度の四角い形に整えて冷蔵庫で寝かせる。
5.この後はお好みで、最低一日~最長5日程度寝かせておくことが可能。焼成時は冷蔵庫から取り出し、生地が冷たいうちに4つ折りして麺棒でもとのサイズに伸ばす作業を4~5回繰り返し、4辺を5mm程度切り落とし、その後、9つの四角にカットする。切り落とした部分はまとめて丸めて焼いても良い。
6.表面に分量外の牛乳を刷毛で塗り、190℃に予熱したオーブンで18~20分程度焼く。
酵母を使ったスコーンの特徴
スコーンのレシピには、酵母やイーストを使わずにベーキングパウダーを加えて作る作り方もあります。これは随分前から世に出回っており、今でも主流なレシピだと思います。
では、酵母を使ったものとベーキングパウダーを使ったもの、その違いは何なのでしょう?主観になりますが、香りと食感に差が出ると思います。
香り
酵母を使ったものは発酵した風味が添加される分、豊かに感じます。イメージ的には、同じく発酵食品である味噌やお醤油のような、より香ばしい香りといえばわかりやすいでしょうか。
食感
ベーキングパウダーを使ったものはザクザクな食感が魅力ですが、酵母を使ったものはザクザクからふんわりしっとりまで、好みによって食感を調整できるのが最大の魅力です。食感の違いは、寝かせる期間によって調整できます。寝かせる期間が短いとザクザク、長くなるほど徐々に発酵が進みふんわりしっとり感が生まれてきます。
結局、酵母を使ったスコーンが好き
バターをたっぷりと使ったスコーンはそれだけでたまらない香りです。酵母を使うもの、使わないものどちらも美味しいのですが、個人的には、酵母を使ったスコーンが大好きです!
生地さえ作って寝かせておけばその後5日ほど寝かせておけるし、朝起きて30分程度で焼きあがるので朝焼きたてを食べることも難しくありません。皆さんもぜひ一度、この酵母を使ったスコーンの魅力を味わってみてくださいね^^