アメリカの簡単おやつ、コブラーを作ろう
コブラーというスイーツをご存じですか?
ちょっといかつい名前ですよね。一体どんなお菓子なのでしょう。
今回はコブラーについて詳しく解説し、おいしいレシピをご紹介します。
コブラーとは
コブラー(Cobbler)とは、アメリカやイギリスで家庭菓子として昔から愛されているデザート。
家庭の数だけレシピがありますが、とろみをつけた果物にベーキングパウダーの入った厚みのあるほんのり甘いビスケットがのったものが一般的。ビスケットは焼き面サクサク、中フワフワの食感です。
コブラーは焼きたてを食べるのが定番で、アイスクリームやヨーグルトなど冷たいものも添えるのが好まれるそう。
作るときもフルーツの甘酸っぱい香りとビスケットの焼ける香ばしさに部屋中が包まれ、なんとも幸せな気分♪
身近な材料でできるお菓子でまったく難しい工程がなく、思い立ったらすぐに作れるのでぜひ気軽にチャレンジしてみてください。
今回詳しく調べてみたところ、塩味のおかず風のレシピも多く見られました。
国土の広いアメリカでは、地域や家庭によってさまざまな食べ方が楽しまれているのですね。
おすすめのフルーツ
今回のレシピのために選んだフルーツは、パイナップル・バナナ・いちご。
甘みと酸味のバランスが良く、幅広い年代に楽しんでいただける彩り鮮やかな組み合わせを考えました。
パイナップルはスーパーで手に入りやすいカットパインを使用。大きいときは適宜ご調整ください。
コブラーのレシピ(15.6×15.6×高さ5.5cmの耐熱容器1台分)
ガラス製の耐熱容器を使用すると、フルーツがたっぷり入っている様子が目でも楽しめます。もちろん、陶器の耐熱皿でも◎
大きく作ってスプーンで大胆に切り分けて楽しみましょう。
フィリングを作る
材料
- カットパイン…180g
- いちご…14粒
- バナナ…1本
- レモン汁…15g
- きび砂糖…10g
- 片栗粉…10g
下準備
- 果物を食べやすいサイズにカットする。カットパインは食べやすいサイズに、いちごは洗ってへたを取り、バナナは1cm厚にスライス。
- レモン皮は黄色の部分だけすりおろし(ビスケット生地に使用)、果汁を絞っておく。
作り方
- パイン・いちご・バナナを耐熱容器に入れる。レモン汁・片栗粉・きび砂糖を混ぜ合わせたものを振りかけ、ゴムベラで混ぜる。
- 電子レンジ600Wで2分間加熱し、ゴムベラで全体を混ぜる。
- さらに600Wで2分間加熱し、混ぜる。
*このタイミングでオーブンを190℃に予熱しておくとスムーズ。
ビスケット生地を作って仕上げる
材料
- 薄力粉…80g
- きび砂糖…20g
- ベーキングパウダー…2g
- 塩…ひとつまみ
- 無塩バター…50g
- レモン皮すりおろし…1/2個分
- 牛乳…50g
作り方
- 薄力粉・きび砂糖・ベーキングパウダー・塩、バター・レモン皮をフードプロセッサーで混ぜる。
- 牛乳を加え、さっと混ぜる。
- フルーツの上にゴムベラを使ってざっくりのせる。
- 190℃のオーブンで30分間焼けば完成!
熱々のうちに、お皿に取り分けて召し上がれ!
バニラアイスやギリシャヨーグルトを添えると一層おいしい♪
「コブラー」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
コブラーの魅力は、やはりたっぷりのフルーツ!おいしく仕上げるポイントを押さえましょう。
フィリングはしっかり混ぜる
フルーツの加熱は電子レンジで全て済ませますが、均一に火が入ってとろみが出るように、都度しっかり混ぜるのがコツ!
旬のフルーツで季節感を出すのも◎
コブラーのフィリングは、季節のフルーツを使うのもおすすめ。
ブルーベリーなどのベリー類・キウイ・黄桃・洋梨・りんごなどなど。その時期に手に入るものでお楽しみください。
冷凍フルーツも活用できますよ(レンジでの加熱時間は様子を見て調整してください)。
フードプロセッサーがない場合は
ビスケット生地をフードプロセッサーで作らない場合は、まず薄力粉・きび砂糖・塩・ベーキングパウダー・レモン皮を混ぜ合わせます。
そこに冷たいバターを刻み入れ、カードや手でそぼろ状にしてから牛乳を加えてゴムベラでまとめればOK!
コブラーとクランブルの違い
コブラーに似たお菓子にクランブルがあります(アメリカではクリスプと呼ばれることも)。
こちらは果物にそぼろ状のバター生地をのせたもの。
生地の中心がやわらかくふわっとしたコブラーに対し、クランブルはカリカリしたクッキー的な食感を楽しみます。
見た目が似ているお菓子ですが、それぞれ違った魅力があります。作り比べても楽しいですね。
簡単・手軽で失敗知らず!フルーツたっぷりのコブラー
熱々がおいしいおやつ、コブラー。アットホームなアメリカンスイーツは、おうちで作るのにぴったりです。
オーブンから香るなんともそそられる匂いから楽しんで、熱々のところにアイスやヨーグルトを添えて召し上がってくださいね。
紅茶やコーヒーとの相性もばっちりですよ。