山型食パンの高さをそろえたい…
せっかく山型食パンを作ったのに、山の高さが違う…。
焼き上がるのをワクワクしながら待っていたのに、オーブンから出してガッカリ…。
そんな経験ありませんか?
今回は、きれいに山の高さのそろった山型食パンを作るポイントをお伝えします。
黒糖山型食パンのレシピ付きです。
高さのそろった山型食パンを作る四つのポイント
1. 均等に分割する
生地を均等に分割できていないと、山の高さはそろいません。
分割するときは、1g単位まできっちりそろえて分割しましょう。
2. フィリングが均一になるように分割する
レーズン食パンやくるみ入りの食パンなど、フィリングの入った食パンを作る場合は、分割時にフィリングがどちらか一方の生地に片寄らないようにしましょう。
同じグラム数で分割しても、フィリングの量が異なると同じ高さの山型食パンになりません。
フィリングが多く生地の割合が少ない場合、膨らみが弱く小さく焼けてしまいます。
生地とフィリングのバランスを考え、なるべく均一になるよう分割しましょう。
3. 分割後、同じ強さで丸める
分割後の丸めの段階で、一方の生地は優しく、もう一方の生地は強く丸めるなど、丸める力に差があると山の高さはそろいません。
強く丸めるとグルテンが増すため、生地が緩むまでに時間がかかります。
優しく丸めた生地に合わせて成形に進むと、緩んでいない生地を無理やり伸ばすことになるので生地が傷み、膨らみが悪くなるのです。
そのため、分割後は同じ強さで丸めるようにしましょう。
4. 成形時、生地に同じ圧力をかける
分割した生地に同じ圧力をかけて成形すること。
ここが一番気を付けたいポイントです。
めん棒を当てる強さや巻くときの生地の締め具合など、それぞれの生地にかかる圧力に差があるほど焼き上がりの山の高さに差が出ます。
分割した生地に同じ圧力をかけて成形することが、焼き上がりの山の高さをそろえるコツです。
また、成形時は必要以上に生地を触らないように気を付けましょう。
生地は触れば触るほど弾力が増し、それを無理に伸ばそうとすると生地が傷みます。
傷んだ生地は二次発酵に時間がかかり、オーブンの中でもきれいに膨らみません。
高さの違う山型食パンには見た目以外の影響も
山の高さがばらばらだと、見た目が良くないだけでなく食感にも大きく影響してきます。
小さく分割したものは火が入りすぎてかたい食感になりやすく、成形時に生地を傷めてしまったものは釜伸びが悪く詰まった食感になってしまいます。
山の高さが均一で釜伸びした食パンは、ふわっとやわらかく口どけの良い食感です。
山の高さをそろえて作ろう!黒糖山型食パンのレシピ
上記のポイントに気を付けて、二つの山がそろった黒糖風味の山型食パンを作ってみましょう。
材料(一斤分)
- 強力粉…260g
- イースト…3g
- 黒砂糖…35g
- モラセス…20g
- スキムミルク…8g
- 塩…4g
- 水…155g
- バター…26g
強力粉 スーパーキング 600g (P)
日新製糖 沖縄特産 粉末黒砂糖 300g
モラセスシロップ マイルド(ライト)355ml
cottaオリジナル ガス抜きめん棒(大)
アルタイト食パン型(フタ付)1斤
昭和化工 ZERO(スプレー式離型油)500ml★
下準備
- バターを室温に戻しておく。
- 水を30~40℃に温めておく。
- オーブンを230℃に予熱しておく。
- 食パン型に油脂を塗っておく。
作り方
- ボウルに強力粉から塩までの材料を全て入れ、水を一気に加える。
- 木べらで混ぜ、粉っぽさがなくなってきたら台の上で3~4分間こねる。
- 生地が均一になったら、バターを入れてしっかりとこね上げる。
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一次発酵。
35℃で40~45分間。2~2.5倍の大きさになればOK。
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2分割し、同じ力加減で丸める。
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ベンチタイム15分間。
乾燥に気を付けて生地を休ませる。 -
成形。
とじ目を上にしてめん棒で生地を楕円形に広げ、三つ折りにする。
めん棒を当ててしっかりガスを抜き、手前から巻く。
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もう一つの生地も同じ力加減で成形し、油脂を塗った型に入れる。
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二次発酵。
35℃で約90分間。型の高さと同じくらいまで膨らんでいればOK。
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表面に霧を吹く。
230℃に予熱したオーブンを180℃に下げて30~35分間焼成。 - 焼けたらすぐに型ごと台に打ち付けてショックを与え、型から出す。
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出来上がり!
「ほんのり甘い♡黒糖食パン」の詳しいレシピページはこちら。
ポイントを押さえておいしい山型食パンを作ろう
山型食パンの高さをそろえるためには、丸めや成形の力加減などが大きく関係していることがわかりましたね。
これでもうオーブンから出してがっかりすることはないはず!
コツを押さえて、味も見た目もバッチリな山型食パンを作ってくださいね。