シュー生地は材料によってどう違うの?
シュー生地の基本的な材料は、薄力粉・バター・水・砂糖・塩・卵です。
でも、シュー生地のレシピの中には、強力粉を使用しているものや牛乳を使用しているもの、植物油脂を使用しているものなどいろいろあります。
薄力粉だけよりも強力粉を入れた方がいいのかな?水と牛乳だとどう違うの?など、レシピを見ながら悩んでしまうことがありませんか。
そこで、材料を変えると味や食感はどう変わるのか、4種類のシュー生地を焼いて比較してみました。
4種類のシュー生地を焼いてみました
どの生地も材料を変えただけで作業手順は同じように作りました。絞り出した生地を冷凍し同時に焼いたので、焼成時間、温度も同じです。
1.基本のシュー生地
薄力粉のみで水分は水の基本的なシュー生地です。
材料
- 薄力粉…60g
- 無塩バター…40g
- 水…100ml
- グラニュー糖…2g
- 塩…1g
- 卵…100g
ふんわりとした食感のシュー生地になります。
2.薄力粉+強力粉
薄力粉と強力粉を半々で作ったシュー生地です。
材料
- 薄力粉…30g
- 強力粉…30g
- 無塩バター…40g
- 水…100ml
- グラニュー糖…2g
- 塩…1g
- 卵…100g
見た目ではあまりわかりませんが、強力粉をまぜることで薄力粉のみで作るよりもカリッとした食感になります。
3.牛乳
水を全量牛乳に置き換えたシュー生地です。
材料
- 薄力粉…60g
- 無塩バター…40g
- 牛乳…100ml
- グラニュー糖…2g
- 塩…1g
- 卵…100g
水だけで作った生地よりもコクがでます。また、焼き色がつきやすいです。
4.太白ごま油
バターのかわりに太白ごま油を使用。水だけだとあっさりしすぎてしまうので、水と牛乳を半々にしました。
材料
- 薄力粉…60g
- 太白ごま油…40g
- 水…50ml
- 牛乳…50ml
- グラニュー糖…2g
- 塩…1g
- 卵…100g
バターを使った生地よりもさっぱりした味わいです。さっくりした軽い食感。牛乳を半量入れたのでやや焼き色がつきました。水分を水だけにすると白っぽく、さらにさっぱりとした生地になります。
4種類のシュー生地をくらべてみました
4種類のシュー生地を並べてみました。
・水分を水だけで作った1と2は白っぽい焼き上がり。牛乳を使用した3は色が濃いです。4も牛乳を半量入れたのでやや焼き色がついています。
・牛乳は水よりも釜伸びがよくないので、3は膨らんではいるものの形がやや平たく丸みを帯びています。
・2の強力粉を加えた生地もカリッとしていますが、3と4も牛乳の効果によってカリッとした食感になりました。
・牛乳とバターを両方使用している3が最もコクと風味があります。4は他のものよりも太白ごま油を使用しているため、あっさりしています。
どのシュー生地もそれぞれ特徴があっておいしいので、自分がどんなシュークリームを作りたいかによってシュー生地の材料を選んで組み合わせていけばよいと思います。
ふんわりしたシュークリームか、カリッとしたシュークリームか、あっさりしたシュークリームか、コクのあるシュークリームか。
また、中に入れるクリームに合わせてシュー生地の材料を考えてみるのも楽しいですね。
まとめ
今回は材料だけ変えて比較してみましたが、焼成温度や時間を変えると同じ材料でもまた食感が変わってきます。
シンプルな材料だけど奥が深いシュー生地。自分好みのシュー生地が焼けたら嬉しいですよね。
薄力粉と強力粉、水と牛乳、バターと太白ごま油、どれをどの割合で使おうかなと悩んだときの参考にしていただければいいな、と思います。