あんこを炊くとき、どの砂糖を使っていますか?
砂糖の種類、たくさんありますよね。
グラニュー糖に上白糖・ブラウンシュガー・黒糖・粉糖・きび砂糖・三温糖…。
たくさんある砂糖の中であんこを作るとき、どんな砂糖を選んでいますか?
一般的には上白糖で作られることが多いようですが、他の砂糖に置き換えたらどのようになるのでしょうか。
- 上白糖
- きび砂糖
- 黒糖
今回は、この3種類の砂糖で炊き比べをしてみました。
3種類の砂糖を使用してあんを炊く
やわらかくなるまで小豆を炊く
材料
- 小豆…300g
- 水…適量
作り方
- 小豆を洗う。
- たっぷりの水と小豆を鍋に入れて火にかける。
沸騰してから10分間程度煮て、ザルにあげ、渋取りをする。 - もう一度鍋にたっぷりの水と小豆を入れて、弱火で煮る。
水が足りなくなったら、その都度差し水をしてやわらかくなるまで煮る。 - やわらかくなったらザルにあげる。
それぞれの砂糖を加えて炊く
やわらかくなった小豆に砂糖を加えるので、小豆を3等分にします。
砂糖
- 上白糖…100g
- きび砂糖…100g
- 黒糖…100g
作り方
- 小豆と1/2量の砂糖を鍋に入れ、弱火で煮詰めます。
- 残りの砂糖を加えます。
- 少しやわらかいくらいで火を止めます。
*冷めるとかたさが出ますので、やわらかめで火を止めます。
香りや炊き上がりの状態
上白糖
- 炊いているときの香りは小豆の香りで、砂糖の香りは感じない。
- 黒糖より水分量が多く、炊く時間は黒糖より少し長め。
- 色は一番薄く、なじみ深い小豆色。
きび砂糖
- 炊いているときの香りは小豆の香りで、きび砂糖の香りは感じない。
- 水分量は上白糖と同じくらい。
- 色はほんのり濃く、やや黒っぽい感じ。
黒糖
- 炊いているときは小豆の香りではなく、黒糖の香りを感じる。
- 水分量も他の二つと比べて少なく、短時間で仕上がる。
- 色はかなり黒い。
食べた感想
上白糖
- すっきりしていて小豆をストレートに感じられるので使いやすい。
- オールマイティに使えそう。
きび砂糖
- きび砂糖の味を感じる。
- 黒糖ほど強くはないが、小豆よりきび砂糖を強く感じる。
黒糖
- かなり黒糖を感じる。
- 力強いイメージ。
- 個性が強いので、和菓子などに使うと他の食材が負けてしまいそう。
3種類の個性を生かし、あんトーストを作ってみた
上白糖あんこの塩バタートースト
材料
- 上白糖あんこ…適量
- 有塩バター…適量
- 岩塩…適量
- 食パン…1枚
作り方
- トーストした食パンに有塩バターを塗り、上白糖あんこを塗る。
- 有塩バターをトッピングし、パラパラと岩塩をふる。
きび砂糖あんこのクリームトースト
材料
- きび砂糖あんこ…40g
- 生クリーム…10g
- 食パン…1枚
作り方
- きび砂糖あんこと生クリームをまぜる。
- トーストした食パンに塗る。
こちらはトーストしてない生の食パンでも合うと思います。
しっとりもっちりの生の食パンと合わせて食べるのもおいしいです。
黒糖あんこの胡桃トースト
材料
- 黒糖あんこ…適量
- くるみ(170℃程度で約10分間ローストしておく)…適量
- 食パン…1枚
作り方
しっかりトーストした食パンに黒糖あんこをのせ、ローストした胡桃を散らす。
お砂糖選びを楽しんで
使うお砂糖でこれだけ差が出るのかと少しびっくりしてしまいました。
たくさんあるお砂糖から、何を選ぶかがとても重要なことだということを強く感じました。
いろんなお砂糖をブレンドするのも楽しいですね。
上白糖に黒糖を少し合わせるとすっきりとした甘さの中にコクのあるのあんこが出来上がると思います。
あんこと組み合わせる食材によって、使うお砂糖を変えていくのもいいですねぇ。