京都のお土産といえば生八ツ橋
京都のお土産といえば名前が挙がる生八ツ橋。ニッキの香りがするもっちりした生地は人気で、大好きな人も多いですよね。
もらうとうれしい生八ツ橋を、手作りできたらと思いませんか?
今回は、おうちで作れる生八ツ橋のレシピをご紹介します。
生八ツ橋とは
生八ツ橋(生八つ橋)とは、米粉・砂糖・ニッキを主原料とした、あんの入ってない皮だけのやわらかい生菓子。
普段、私たちが「八ツ橋」と呼ぶことが多い三角形のあんこを包んだものは、「あん入り生八ツ橋」と呼ぶのが正解なんです。
生八ツ橋と八ツ橋の違い
「生八ツ橋」と「八ツ橋」は混同されやすいですが、別のお菓子です。
八ツ橋は米粉・砂糖・ニッキを主原料とした、かたいおせんべいのような焼き菓子。
丸みを帯びた琴のような形をしています。
材料は同じですが、生八ツ橋は生菓子、八ツ橋は焼き菓子という大きな違いがあります。
八ツ橋の歴史
元禄二年(1689年)に誕生したといわれている焼き菓子の八ツ橋。
名前の由来は、琴の名手・八橋検校を偲んで作られたという説や、「伊勢物語」に登場する三河の国・八橋の板橋に形が似ていることが由来という説など、諸説あります。
「八ツ橋」の歴史は古いですが、「生八ツ橋」や「あん入り生八ツ橋」が誕生したのは1960年代だそうです。
生八ツ橋のレシピ(3×8cm32枚分)
まずは、あんこの入ってないシンプルな生八ツ橋を作りましょう。
材料
- 白玉粉…60g
- 上新粉…40g
- 上白糖…50g
- 水…130g
- シナモン…0.5g
- きな粉(まぶす用)…20g
- シナモン(まぶす用)…0.5g
*食べやすいように、シナモンは少なめの量です。お好みで増やしても可。
作り方
- 白玉粉をボウルに入れ、水の半量ほどを加えてなめらかになるようにゴムベラで混ぜる。
*先に白玉粉を溶いておかないと、ダマになって混ぜにくい。
- 白玉粉が溶けたら、上新粉・砂糖・シナモンと残りの水を加えて混ぜる。
- ボウルにラップ(またはシリコンボウル蓋)をかけ、600Wの電子レンジで2分間加熱。
*水っぽいところと固まってきているところがあるので、ゴムベラでしっかりと混ぜ合わせるのがポイント。
- 続いて1分間、電子レンジにかける。取り出して全体を混ぜる。
- さらに1分間、電子レンジにかける。取り出して全体を混ぜ、火が通ってツヤが出ていればOK。
- 台の上にきな粉とシナモンを合わせたものを半分広げる。その上に生地を置く。
- きな粉とシナモンの残り半分を生地の上からかける。
- 麺棒を使い、33×25cmくらいの大きさにのばしていく。
- ドレッジで両端を切り落とし、32×24cmにする。
- 横8cm、縦3cmの長方形にドレッジで切り分ければ完成。
*アクリルルーラーを定規のように使うと、まっすぐ切り分けられます。
あん入り生八ツ橋の作り方(12個分)
生八ツ橋の生地に粒あんを包めば、あん入り生八ツ橋になります。
材料
- 生八ツ橋の生地
- 粒あん…60g
作り方
- 基本の作り方と同様に、工程8まで作る。
工程9と同じようにのばした生地の端をカットし、ドレッジで8×8cmの正方形に切り分ける。
- 1個につき、粒あんを5gくらいずつのせる。
- 半分に折り畳み、軽く手で押す。
- 付きすぎたきなこをハケで払い落としたら、出来上がり!
*ハケで払うときなこが均等にまぶされていて食感も良くなり、見栄えもアップ。
「おうちで作る生八ツ橋」の詳しいレシピページはこちら。
アレンジレシピ:チョコ生八ツ橋
手作りの生八ツ橋はアレンジも自在。
おすすめはチョコ生八ツ橋。
生地にココアを練り込み、チョコレートと白あんをあわせたチョコあんを包みます。
お子さまにも食べやすく、チョコ好きの方に喜ばれる生八ツ橋です。
「おうちで作るチョコ生八ツ橋」の詳しいレシピページはこちら。
他にも、基本の生地の材料に抹茶(2g)を加えれば、抹茶の生八ツ橋が作れます。
粒あんの代わりに栗あんや芋あんなどを包んでも◎
材料選びのちょっとした疑問
材料選びの際に生じる、ちょっとした疑問にお答えします。
ニッキとシナモンは同じもの?
八ツ橋には欠かせない「ニッキ」。
今回のレシピでは、手に入りやすいスパイス「シナモンパウダー」を使っています。
味も香りも似ているのですが、実はちょっとした違いが。
どちらも楠科の常緑樹を原料としていますが、ニッキは日本産の「シナニッケイ」の木の根、シナモンはスリランカ産の「セイロンニッケイ」の樹皮から作られたものなのです。
また、お店の生八ツ橋が白っぽいのは、桂皮油というニッキのオイルを使っているから。家でシナモンを入れて作ると茶色っぽくなるのは、これが理由です。
シナモンの量によっては、お店の生八ツ橋よりかなり茶色くなってしまうこともありますが、驚かないでくださいね。
白玉粉だけで作るとどうなる?
生八ツ橋のレシピには、今回のように白玉粉と上新粉を混ぜるレシピと、白玉粉だけで作るレシピがあります。
この二つはどう違うのでしょうか。
白玉粉と上新粉を混ぜると、歯切れが良く、市販のものと似たような食感。
白玉粉だけだと、のびがよくてやわらかい、もちもちとした食感。
下の画像は、同じ力加減で横に引っ張ってみたものです。
白玉粉のほうがのびていますよね。
どちらのレシピにするかは、お好みで選んでくださいね。
出来たての生八ツ橋を楽しめるのは手作りならでは
材料をそろえれば簡単に作れる生八ツ橋。京都の味が再現できて感動しますよ。
ぜひ、おうちで作りたての生八ツ橋をお楽しみください。