泣かない粉糖について詳しく知ろう!
粉糖をお菓子作りの仕上げにぱらりと振りかけるだけで、見た目がぐんとかわいらしくなりますよね。
そのときに使う粉糖は、普通の粉糖ではなく「泣かない粉糖」ということは、皆さんもご存知だと思います。
でも、「泣かない粉糖」とは一体何?どうして溶けないの?と意外と知らないことも多いのではないでしょうか?
そこで、今回は普通の粉糖と「泣かない粉糖」の違いについて、詳しく調べていきたいと思います。
粉糖の種類
粉糖には、いろいろな種類があります。
cottaさんが取り扱いする粉糖は4種類。
純粉糖
グラニュー糖100%の混じりけのない粉糖です。
オリゴ糖入り粉糖
粉糖は湿気やすいので、オリゴ糖を入れることによって固まりにくくした粉糖です。
サラサラでダマになりにくく、甘みも純粉糖と変わらないのが特徴。
コーンスターチ入り粉糖
cottaさんでは「粉糖」という名称で販売されています。
オリゴ糖入りと同様、コーンスターチを入れることで固まりにくくした粉糖です。
サラサラで混ざりやすく、ダマになりにくいのが特徴。
*コーンスターチには生地を乾燥させるための働きがあります。
生地の表面がひび割れる原因となりますので、マカロン作りには向いていません。
トッピング用粉砂糖
こちらが、いわゆる「泣かない粉糖」といわれる粉糖です。
原材料は「砂糖・でんぷん分解物・乳化剤」。
水分を吸いにくく溶けにくいように、粉糖の粒子に油脂をコーティングしてあります。
見た目や食感を比較
普通の粉糖と泣かない粉糖には、どのような違いがあるのでしょうか。
今回はご紹介した四つの粉糖を以下のように分類して、ご説明します。
普通の粉糖→純粉糖・オリゴ糖入り粉糖・コーンスターチ入り粉糖
泣かない粉→トッピング用粉糖
そこで、まずは見た目と食感を比較してみました。
*普通の粉糖には、オリゴ糖入り粉糖を使用します。
見た目
普通の粉糖
湿気にくいようにオリゴ糖が入っているため、ダマのようなものはできず、サラサラしています。
泣かない粉糖
泣かない粉糖のほうが、よりサラサラした状態。
溶けにくい加工がされているため、湿気にも強く、ダマもありません。
粉糖の上に水を垂らすとどうなる?
普通の粉糖は水が染み込んでいきますが、泣かない粉糖は水が水滴のようにのっかっています。
砂糖が水をはじいて、染み込んでいかないのです。
食感
普通の粉糖
舌の上にのせると、すっと消えてなくなってしまうような感じ。
泣かない粉糖
溶けた後、舌の上にちょっとざらざらしたものが残る感じ。
溶けにくい加工がしてあるため、口溶けが悪いようです。
普通の粉糖と泣かない粉糖の使い分け
では、普通の粉糖と泣かない粉糖は、お菓子作りでどのように使い分ければいいのでしょうか?
粉糖を使うことが多い場面といえば、仕上げとアイシング。
それぞれの様子を比較してみました。
仕上げ
チョコマフィンを焼いて、普通の粉糖と泣かない粉糖をかけて仕上げます。
常温に置き、時間経過ごとに溶け具合を見てみましょう。
*気温や湿度などにより、溶ける速さなどは多少違う結果になると思います。
かけてすぐ
粉糖が全体にふんわりとかかった状態。2時間ほどは保てます。
5時間後
両方少し溶けてきましたが、普通の粉糖のほうが、より溶けています。
翌日
一晩たったら、普通の粉糖は全て溶けてしまいました。
泣かない粉糖はまだ残っています。
食べる直前に粉糖を振りかけるのならば、普通の粉糖でも大丈夫。
ですが、振りかけて時間がたってしまうと、どんどん溶けてきてしまうので注意が必要です。
プレゼントしたり、すぐに食べなかったりする場合は、泣かない粉糖のほうが良いでしょう。
アイシング
普通の粉糖と泣かない粉糖を水で溶き、アイシングの状態を比較。
泣かない粉糖は、水をはじいてしまうのでなかなか溶けないのですが、どうにか混ぜて用意しました。
普通の粉糖
きれいに溶けて透き通るような白さで、とろりとした状態。
泣かない粉糖
白さに透き通った感じがなく、どろっとした状態。
よく見ると、溶け残った白いつぶつぶがあり、なめた食感もざらつきがあります。
また、時間がたったときに、普通の粉糖のアイシングは乾くのですが、泣かない粉糖はいつまでもべとついていました。
アイシングを作るのに、泣かない粉糖は向いていません。
動画でおさらい
粉糖を使い分けよう♪
粉糖にもさまざまな種類があり、どれを買おうか使おうか、ちょっと迷ってしまいますが、ぜひこのコラムを参考にしてみてくださいね。
普通の粉糖と泣かない粉糖。
それぞれの特徴を生かして上手に使い分けましょう♪