素朴で懐かしい味のそばぼうろ
そば粉を使ったお菓子の「そばぼうろ」。京都銘菓としても有名ですよね。
ポリポリとした食感で噛み締めるとそばの風味を感じ、素朴でどことなく懐かしい味。
今回は、おうちで作れるそばぼうろのレシピをご紹介します。
そばぼうろとは
「ぼうろ(ボーロ)」は16世紀にポルトガル人が持ち込んだ南蛮菓子。
「ボーロ」というのはポルトガル語で「お菓子」の意味。当時は小麦粉に砂糖を入れて練って焼いたもののことでした。
これに鶏卵を加え、そば粉を使って作られたのが「そばぼうろ」です。
そばぼうろ自体は明治時代に作られたもので、明治の末に京都のそば屋がそば粉をぼうろに加えて焼いたのが始まりだそう。
いろいろな店が作るようになり、京名物となっていったといわれています。
そばぼうろのレシピ(約40個分)
さくさくポリポリとあとを引くおいしさの焼き菓子・そばぼうろ。おうちで簡単に作れるおすすめレシピです。
どんな形でもできますが、ぜひお店のように梅の形に作ってみてください!
材料
- そば粉…60g
- 薄力粉…60g
- 砂糖(きび砂糖)…60g
- 全卵…30g
- 重曹…2g
- 水(重曹を溶く用)…小さじ1/2
下準備
- オーブンを180℃に予熱しておく。
作り方
- 卵をときほぐし、砂糖を加えてよく混ぜる。
- 重曹を水で溶く。
- 水で溶いた重曹を1に加え、よく混ぜる。
- 薄力粉とそば粉を合わせてふるい入れ、ゴムベラで混ぜる。
- 粉気がなくなってきたら手でひとまとめにする。
- ラップに包んで冷蔵庫で1時間程度休ませる。
- べたつきやすいので打ち粉(分量外の薄力粉)をし、めん棒で3~4mmの厚さにのばす。
- 型抜きの前にもしっかりと打ち粉をしてハケで払う。
- 梅の型で抜き、真ん中を直径1cmの丸口金で抜く。
中の丸と余った生地はまとめてもう一度のばして抜く。
- シルパット(またはクッキングシート)を敷いた天板の上に並べる。
180℃に予熱したオーブンで10〜13分間焼成する。
*焼成温度と時間は、各オーブンによって調整してください。
- 天板の上で粗熱を取る。
- 冷めたら、さくさくポリポリ食感のそばぼうろの完成。
「京銘菓のそばぼうろ」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
梅の形が特徴的なそばぼうろ。
きれいに仕上げるポイントをお教えします。
打ち粉をしっかりとする
べたつきやすい生地なので、打ち粉をしっかりとして生地をのばし、型抜きするのがコツ。
クッキー生地はラップで挟むと打ち粉なしでも大丈夫ですが、そばぼうろの生地はラップにくっついてしまいます。
ラップで挟んでのばす場合にも、打ち粉をしてください。
また、生地をのばした後にもう一度打ち粉をしてから型抜きに移りましょう。
ここで打ち粉をしないとうまく型抜きできません。
ただ、ベタつくからといって粉をどんどん足していくと、生地が変わっていってしまうので、手早く型抜きしてくださいね。
真ん中の穴は直径1cmの丸口金を使うと◎
そばぼうろの生地は、焼くと重曹の力で膨らみます。
ストローなど細いもので真ん中の生地を抜くと、焼き上がりの穴が小さくなり過ぎてしまうことも。
1cmくらいの大きさがおすすめなので、1cmの丸口金があればぜひお使いください。
おすすめラッピング
素朴なお菓子のそばぼうろ。洋菓子風のラッピングはイメージとちょっと違う…?
でも、お花の形がそばぼうろの形にそっくりな北欧花柄の紙帯なら、そばぼうろにぴったり!
袋に紙帯を巻いたり留めたりするだけの手軽さで、とてもかわいい仕上がりになります。
ちょっとしたお土産にいかがでしょうか。
「そばぼうろのラッピング」の詳しいラッピングページはこちら。
家族みんなのおやつにも♪手作りそばぼうろはいかが?
お茶はもちろんのこと、コーヒーや紅茶にも合うそばぼうろ。
牛乳ともよく合うのでお子さまのおやつにも喜ばれそう♪
大人から子どもまでみんなで食べられるそばぼうろで、おやつ時間をお楽しみください。