失敗なしでお店みたい♪二段ケーキをおうちで作ろう
二段のデコレーションケーキはなんといっても見た目が華やか!ウエディングなどのパーティーシーンで見かける機会が多いこともあって、特別な感じがしますよね。
でも、ご家庭で作ったことのある方からは、「ゆがんでくる」「バランスが悪い」「崩れる」なんて失敗の声も。
今回のコラムでは、二段ケーキをきれいに仕上げる方法をご紹介します。
ちょっとしたポイントが盛りだくさん!
上の段のスポンジ生地は何センチ?バランスのよい大きさ
二段ケーキを組み立てる際のバランスは、見た目をダイレクトに左右する大事なポイントですよね。
まず考えることは、一段目の上部にクリームや飾りをのせるかどうか。
デコレーションする場合は段差がわかりにくいため、少し幅をとることをおすすめします。
逆にデコレーションをしない場合は二段目との境がはっきりするので、ある程度狭くてもバランスよく見えます!
ご家庭でも作りやすい5号(15cm)と6号(18cm)の場合の大きさを見てみましょう。
一段目の上部にデコレーションするなら
5号の場合
一段目が15cmのスポンジなら、二段目の仕上がり寸法は直径8cmくらいがおすすめ。
ナッペの生クリームの厚さにもよりますが、スポンジを直径7cmくらいで用意すると、仕上がりが8cmくらいになると思います。
一段目の上部に大きめの絞りを施すと画像のようなバランスに。
6号の場合
一段目が18cmのスポンジなら、二段目の出来上がり寸法は10cm(スポンジの直径9cm)。
一段目の上部にデコレーションしないなら
5号の場合
一段目が15cmのスポンジなら、二段目の出来上がり寸法は10cm(スポンジの直径9cm)。
6号の場合
一段目が18cmのスポンジなら、二段目の出来上がり寸法は12cm(スポンジの直径11cm)。
二段ケーキのレシピ(一段目15cm・二段目7cmのもの1台分)
二段ケーキの組み立て方を詳しく解説していきます。
スポンジは自分で焼いても市販のものを購入しても、どちらでもOK!
スポンジの下準備をする
材料
- 5号(15cm)スポンジ…1台
- 4号(12cm)スポンジ…1台
直径7cmのスポンジが3枚用意できれば、サイズはなんでもよい
作り方
- 5号と4号のスポンジを13mmの厚さで3枚にスライスする。
4号は7cmくらいの抜型(今回は68mm)で抜く。
シロップを作る
材料
- 水…30g
- グラニュー糖…15g
- ホワイトキュラソー…4g
作り方
- 水とグラニュー糖を耐熱容器に入れ、電子レンジで沸騰するまで加熱。粗熱が取れたらホワイトキュラソーを入れる。
- カットしたスポンジの表裏にハケで塗り、重ねて側面にも塗る。
クリームを作る
材料
- 生クリーム(乳脂肪分42%)…350g
- 砂糖(細目グラニュー糖)…35g
作り方
- 生クリームとグラニュー糖をボウルに入れ、氷水に当てながらハンドミキサーで6分立てくらいに泡立てる。
- 使う分だけ、その都度ツノが立つくらいに泡立てる。
*生クリーム全体を泡立てないのがコツ!ボウルが小さめのときは、上部だけを少しずつ泡立てる方法でもOK。
組み立てる
材料
- お好みのフルーツ…適量(今回は小さいいちご12個)
- 食用色素…お好みで適量
作り方
- フルーツは厚みがそろうようにカット(今回は7mm)。水気が多い場合は、キッチンペーパーなどで軽く拭き取る。
- 回転台中央に一段目(15cm)のスポンジをのせ、回転台を回しながらパレットでクリームを薄くのばす。
- フルーツを並べ、フルーツの上部が透けるくらいの量の生クリームを広げる。
- スポンジをのせる。
- 2~4を繰り返す。
- クリームを下塗りし、冷蔵庫で30分間冷やす。
*乾燥しないように、ケーキカバーやケーキ箱などに入れましょう。
- 同様に二段目(7cm)のスポンジも組み立て、冷やす。
- 一段目の本塗りを行う。
上部にクリームをのせて広げ、パレットを側面に当てて回転台を回す。
流れたクリームを側面に塗り広げ、薄い部分にはクリームを足していく。立ち上がった縁をパレットで外側から内側へならす。ケーキと回転台の間のクリームをパレットで取って隙間を作り、ケーキトレーや皿に移す。
- 同様に、二段目も本塗りを行う。
- 二段目をのせる位置に印を付ける。
*スポンジを抜いた抜型を使うとよい。
- パレットでケーキを持ち上げ、印の位置にそっとのせる。半分接地して端が少し浮いた状態で、パレットを手前に引き抜く。
- デコレーションのクリームを絞る。
*今回はピンクに着色したクリームでリボンや文字を側面に入れました。
- 完成。
「崩れない二段ケーキの組み立て方法」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
安定感が重要な二段ケーキ。工程ごとにポイントがあります。
生クリームの泡立て
砂糖の量を減らさない
甘さを控えるためにレシピよりも砂糖を減らしたくなるかもしれませんが、砂糖は生クリームの形を保つために欠かせないもの。
砂糖を減らすことで保形性が損なわれてしまい、時間の経過と共に生クリームがゆるくなってしまいます。
砂糖は必ずレシピ通りの分量を入れましょう。
しっかり冷やしながら泡立てる
生クリームは5℃前後の状態で泡立てるのがベスト!
温度が高いと、ボソボソしたり分離したりする原因に。
氷水を当て、しっかり冷やしながら泡立てるのが重要です。
使うぶんだけその都度泡立てる
生クリームは全体を6分立てくらいまで泡立て、ツノが立つくらいまで泡立てるのは使うぶんだけにするのがポイント!
「上の方だけ泡立てる」「ボウルの半分だけ泡立てる」など一部のみをその都度泡立てると、かたさの調整がしやすく、泡立てすぎてボソボソになるのも防げます。
フルーツのカットやサンド
フルーツの厚みと水分に注意
サンドするフルーツの厚みは、必ずそろえるようにしましょう。
厚みがバラバラだと上からの重さが均一に伝わらず、部分的に沈んで崩れる原因に。
また、カットした際に水分が多いなら、キッチンペーパーなどでしっかり拭き取ってください。
水分が生クリームとのフルーツの間に入り、フルーツがずれたり生クリームが緩くなったりします。
平らに並べて隙間は埋める
フルーツを置く際はしっかり押さえ、凸凹ができないように気をつけて。
そして、フルーツとフルーツの隙間がないようにしっかり生クリームで埋めましょう。隙間があるとフルーツが動いてしまいます。
最後に、スポンジを上から押さえて密着させ、平らかどうか横から確認すると◎
ナッペと組み立て
下塗りしたら必ず冷やす
サンドしたばかりの生クリームはやわらかく動きやすいもの。その状態で二段目をのせてしまうと形が崩れる可能性がとっても高い!
冷やすと生クリームが安定するので、下塗りしたら必ず冷蔵庫で30分間以上冷やしてください。
本塗り後に冷蔵庫に入れると生クリームが固まって表面にシワが入ったりぼそついたりするので、冷やさず二段目をのせましょう。
印を付けるのがおすすめ
二段目は、一度重ねると場所をずらすのがとっても難しい。
抜型などを使って、のせる位置に印を付けておくと失敗が防げます。
パレットは斜め上方向に引き抜く
二段目を重ねる際は、まずなるべくパレットの先のほうにケーキをのせます。次に位置を確認しながら、ケーキの半分だけを一段目の上へ。
手前側に当たらないよう気をつけながら、ほんの少しだけ斜め上方向にパレットを引き抜きましょう。
背が高いデコ箱、あります
二段ケーキは高さがあるので、持ち運ぶときは通常のデコ箱よりも高いものが必要。
cottaで取り扱っている「デコ箱 白ムジ 5号H200」なら、キャンドルをさした状態でもぶつけずに入れられます。
「二段ケーキのラッピング」の詳しいラッピングページはこちら。
持ち歩く際の注意点
完成したケーキは、必ず冷蔵庫などでしっかり冷やしてから持ち運んでください。
移動時も保冷剤などで冷やし、ケーキが崩れるのを防ぎましょう!
特別なケーキでお祝い!二段ケーキを作ろう
二段ケーキをきれいに仕上げるための組み立て方やポイントをご紹介しました。
今度の誕生日などのお祝いに、豪華な二段ケーキを手作りしてみては?
このコラムを参考にすれば失敗を怖がらなくても大丈夫!ぜひチャレンジしてみてくださいね。