人気の定番和菓子「みたらし団子」
甘じょっぱいタレが絡んだ「みたらし団子」。
和菓子屋さんやお団子屋さんをはじめ、スーパーやコンビニでも買える、みんな大好きな定番の和菓子ですよね。
今回はみたらし団子のレシピをご紹介します。おうちで手作りしてみませんか。
みたらし団子とは
みたらし団子とは、砂糖じょうゆの甘辛いタレがかかった串団子のこと。みたらし団子の豆知識をまとめてみました。
みたらし団子のルーツ
みたらし団子の「みたらし」は漢字で「御手洗」と書きます。
みたらし団子の発祥は、京都にある下鴨神社。
言い伝えによると、後醍醐天皇(鎌倉時代末期)が京都の下鴨神社にある「御手洗池」で水をすくったところ、泡が1つ浮かび、続いて4つの泡が浮かんだそうです。そこで、泡を団子に見立て、泡と同じ5つの団子を串に刺したことがみたらし団子の起源だといわれています。
また人の五体に見立てたという説もあります。串先の1つは頭部、少し間を開けて並んだ4つが胴体を表しているのだとか。
団子を神前にお供えし、炙って厄除けとして食べたといわれています。
串に刺す個数は5個?4個?
もともとは串に5個刺していたみたらし団子。江戸時代に1串に5個刺して五文で売られていたのですが、四文銭が流通したため四文銭1枚で買えるように4つになったといわれています。
今では1串に4個の団子が多いですが、1串に5個で作っている昔ながらのお団子屋さんもあります。
白玉粉と上新粉の違い
みたらし団子には白玉粉を使うレシピと上新粉を使うレシピがあります。どのような違いがあるのでしょうか。
白玉粉
白玉粉は餅米を精白・水洗いし、石臼で水びきして沈殿物を乾燥させたもの。
*水びき…米を水ごとひいてすりつぶすこと。
上新粉
上新粉はうるち米を精白・水洗いし、乾燥させてから粉にしたもの。
団子にしたときの食感の違い
白玉粉と上新粉それぞれで、団子にしたときの見た目や食感の違いを比較してみました。
作り方
- 白玉粉:丸めた後にゆでる
- 上新粉:蒸した後に丸める
結果
- 白玉粉
- 上新粉
やわらかくのび、もちもちとした食感
表面がつるんとしている
弾力があり、歯切れがよい食感
表面がわずかにデコボコしている
断面
お店の団子は上新粉を使うものが多いですが、おうちでは手軽にやわらかく作れる白玉粉のレシピが多いようです。
みたらし団子のレシピ(5本分)
もちもち感もありつつ歯切れのよい、お店みたいなみたらし団子のレシピをご紹介します。
ポイントは白玉粉と上新粉を合わせること。白玉粉のやわらかさと上新粉の弾力感のいいとこどりができますよ。
団子を作る
材料
- 白玉粉…60g
- 上新粉…50g
- 砂糖…5g
- 水…90g
作り方
- ボウルに白玉粉・上新粉・砂糖を入れる。
*砂糖を少量入れることで、ほのかに甘い団子になります。 - 水を加え、ゴムベラなどで全体を混ぜ合わせる。なじんだら手でこねる。
こねていくと、きれいにまとまる。 - 1つ10gずつ、手のひらで転がして丸くする。
- 鍋で湯を沸かし、沸騰したら団子を入れてゆでる。
- 全ての団子が浮いてから、1〜2分間ゆでる。合計ゆで時間は5分間ほど。
- ゆで上がったらすくい、水を入れたボウルに移して粗熱をとる。
- ぬれ布巾(もしくはキッチンペーパーなど)を敷いたバットに置く。
- 竹串に4個ずつ刺す(お好みで5個×4本でも)。
- そのままでもよいが、バーナーで炙るとより本格的。
*ほんのり焦げ目がついた団子の苦味とみたらしの甘いタレがよく合います。
みたらしタレを作る
材料
- しょうゆ…15g
- 砂糖…20g
- みりん…15g
- 水…60g
- 片栗粉…5g
作り方
- しょうゆ・砂糖・みりん・水・片栗粉を全て鍋に入れ、ゴムベラなどでダマができないように混ぜておく。
- 中火にかけ、よく混ぜながら加熱する。透き通ってきてとろみが出てきたら弱火にし、30秒間くらい混ぜながら加熱する。
- 団子の上にタレをかける。
- 出来上がり。
「お店みたいな本格みたらし団子」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
おいしく作るためのコツをお教えします。
上新粉と白玉粉を合わせる
上新粉のみ、白玉粉のみでも作れますが、両方使うことでやわらかさと弾力感が合わさります。まるでお店みたいなお団子が作れますよ。
今回のレシピでは白玉粉が少し多めの配合にしましたが、上新粉を多めにしてみるなど好みの食感を見つけてもいいですね。
水分量に気をつける
加える水の量が多いと生地がベタついてしまいます。
水を加えるとき、最後の10mlくらいは様子を見ながら足すのがおすすめです。
水を全量加えても生地がボロボロしているようなら、少しずつ水を足してまとまるようにしましょう。
水が少なくボロボロ
ちょうどよい
水が多くやわらかい
バーナーを使うと便利
団子を炙るとき、魚焼きグリルを使うと串が焼けてしまいます。バーナーを使うと手軽に好みの具合に焦がすことができるので便利です。
大きいバーナーだと怖いという方も、コンパクトなサイズなら気軽に使うことができますよ。
おうちでみたらし団子を作ろう!
今回のコラムではみたらし団子のレシピをご紹介しました。
白玉粉と上新粉を使うと、ほどよい歯切れ・もちもち感に仕上がります。バーナーで炙ると香ばしさがアップし、より本格的に◎
調理時間も短く簡単なので、ぜひおうちで作ってみてくださいね!