無理なく作れるクイックブレッド、ポップオーバー
日本での認知度もだいぶ上がったポップオーバー。
今回は、基本のポップオーバーレシピと一緒に、さまざまなアレンジメニューをご紹介します。
ポップオーバーとは
ポップオーバーとは、アメリカ生まれのシュー皮のようなクイックブレッド。
ブレッドといっても、発酵はさせませんから、朝食に無理なく作れます。
クリームと合わせれば、おやつにもなる万能選手です。
基本のポップオーバーのレシピ
まずは基本のポップオーバーを焼きましょう。
材料【プリン型(容量110ml)4個分】
- 薄力粉…25g
- 強力粉…25g
- 塩…ひとつまみ
- 卵…1個(室温にしておく)
- 牛乳…100ml(室温にしておく)
- 植物油…10g
作り方
- ボウルに薄力粉・強力粉・塩を入れ、ホイッパーでよく混ぜる。
- 溶いた卵を加えて、よく混ぜる。
- 牛乳を3回ぐらいに分けて加えて、その都度よく混ぜる。
- 植物油を加えて、よく混ぜる。
- 型に油脂(分量外)を塗り、オーブンを210℃に予熱する。
- 生地を型に流し入れる。
- 210℃に予熱したオーブンで15分間焼き、続けて180℃で15分間焼き、そのままオーブンの中に10分間入れておく。
- 型から取り出して、冷ます。
*この間に生地を休ませます。
*焼いている途中でオーブンを開けないようにしましょう。
開けると、しぼんでしまいます。
「ポップオーバー」の詳しいレシピページはこちら。
シュークリームはハードルが高くても、ポップオーバーならハードルは低め
シュー生地に挑戦したのに、ふくらまなくてがっかり。もうシュークリーム作りはあきらめた――そんな経験をお持ちなら、ぜひポップオーバーを作ってみてください。
本格的なシュー生地は温度や粘度などをしっかり見極めなければなりませんし、生地を絞り袋に入れて、丸く絞り出すので手間もかかります。
でも、ポップオーバーなら生地の状態をそこまでの厳密に見極める必要はありません。
それに、粘りの気のないさらりとした生地を型に入れて焼き上げるので、その点でも気軽です。
型はポップオーバー専用のものが売られていますが、プリンカップやマフィン型、紙製のベーキングカップで代用できます。
そうして、焼き上がったポップオーバーを半分にカットして、カスタードクリームを詰めれば、シュークリーム風のおやつになります。
生地もアレンジ
ポップオーバーの生地をアレンジするのも、簡単で楽しいものです。
基本のポップオーバーに材料を一つ足すだけで、異なった風味の生地が出来上がります。
- カレーポップオーバーは、カレー粉を小さじ1/2。
- 黒ごまポップオーバーは、黒ごまを大さじ1。
- 抹茶ポップオーバーは、抹茶パウダーを小さじ1。
- ココアポップオーバーは、ココアパウダーを小さじ1。
基本のポップオーバーの作り方の工程1に、それぞれの材料を足して、あとは同じように作ってくださいね。
洋風おやつはもちろん、和テイストのおやつにも
クリームとの相性は抜群ですから、生クリームとフルーツで、お子さまが喜ぶおやつになります。
ほろ苦いキャラメルクリームをプラスして、ナッツを散らせば、大人も満足なおやつの出来上がり。
ごま入り生地のポップオーバーなら、クリームにあんをプラスして、少しだけ和テイストのおやつも楽しめます。
写真は緑豆のあんを使っていますが、小豆のあんでも、もちろんおいしくいただけます。
気軽につまんで、パクッ
カットせずにそのままバターやジャムをつけて、かぶりついてもおいしいポップオーバー。
でも、カットして中の空洞部分に具を詰めるのが、王道の食べ方です。
おやつ系はもちろん、お食事系でもそれは変わりません。
スリムな型で焼いた縦長のポップオーバーなら、縦にカットにして具をのせると、とても食べやすいです。
マフィン型で焼いた低めのポップオーバーなら、上の部分をカットして、中に具を詰めれば、これまた手でつまんで食べられる軽食になります。
縦カットのポップオーバーも、上部をカットしたものも、どちらも具はキーマカレーですが、カットする位置を変えるだけで、雰囲気がずいぶん変化します。
色んなアレンジで楽しんで
いろいろなアレンジが自在のポップオーバー。
小さなマフィン型で焼いて、数種の具を用意して詰めれば、立派なオードブルにもなりそうです。
ぜひ、作ってみてくださいね。