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基本のポップオーバーレシピとおいしい食べ方

date
2018/10/31
writer
森嶋マリ
category
パン作り

無理なく作れるクイックブレッド、ポップオーバー

日本での認知度もだいぶ上がったポップオーバー。

今回は、基本のポップオーバーレシピと一緒に、さまざまなアレンジメニューをご紹介します。

ポップオーバーとは

ポップオーバーとは、アメリカ生まれのシュー皮のようなクイックブレッド。

ブレッドといっても、発酵はさせませんから、朝食に無理なく作れます。
クリームと合わせれば、おやつにもなる万能選手です。

基本のポップオーバーのレシピ

まずは基本のポップオーバーを焼きましょう。

材料【プリン型(容量110ml)4個分】

  • 薄力粉…25g
  • 強力粉…25g
  • 塩…ひとつまみ
  • 卵…1個(室温にしておく)
  • 牛乳…100ml(室温にしておく)
  • 植物油…10g

作り方

  1. ボウルに薄力粉・強力粉・塩を入れ、ホイッパーでよく混ぜる。
  2. 溶いた卵を加えて、よく混ぜる。
  3. 牛乳を3回ぐらいに分けて加えて、その都度よく混ぜる。
  4. 植物油を加えて、よく混ぜる。
  5. 型に油脂(分量外)を塗り、オーブンを210℃に予熱する。
  6. *この間に生地を休ませます。

  7. 生地を型に流し入れる。
  8. 210℃に予熱したオーブンで15分間焼き、続けて180℃で15分間焼き、そのままオーブンの中に10分間入れておく。
  9.  
    *焼いている途中でオーブンを開けないようにしましょう。
    開けると、しぼんでしまいます。

  10. 型から取り出して、冷ます。

「ポップオーバー」の詳しいレシピページはこちら

シュークリームはハードルが高くても、ポップオーバーならハードルは低め

シュー生地に挑戦したのに、ふくらまなくてがっかり。もうシュークリーム作りはあきらめた――そんな経験をお持ちなら、ぜひポップオーバーを作ってみてください。

本格的なシュー生地は温度や粘度などをしっかり見極めなければなりませんし、生地を絞り袋に入れて、丸く絞り出すので手間もかかります。

でも、ポップオーバーなら生地の状態をそこまでの厳密に見極める必要はありません。
それに、粘りの気のないさらりとした生地を型に入れて焼き上げるので、その点でも気軽です。

型はポップオーバー専用のものが売られていますが、プリンカップやマフィン型、紙製のベーキングカップで代用できます。

そうして、焼き上がったポップオーバーを半分にカットして、カスタードクリームを詰めれば、シュークリーム風のおやつになります。

生地もアレンジ

ポップオーバーの生地をアレンジするのも、簡単で楽しいものです。

基本のポップオーバーに材料を一つ足すだけで、異なった風味の生地が出来上がります。

  • カレーポップオーバーは、カレー粉を小さじ1/2。
  • 黒ごまポップオーバーは、黒ごまを大さじ1。
  • 抹茶ポップオーバーは、抹茶パウダーを小さじ1。
  • ココアポップオーバーは、ココアパウダーを小さじ1。

基本のポップオーバーの作り方の工程1に、それぞれの材料を足して、あとは同じように作ってくださいね。

洋風おやつはもちろん、和テイストのおやつにも

クリームとの相性は抜群ですから、生クリームとフルーツで、お子さまが喜ぶおやつになります。

ほろ苦いキャラメルクリームをプラスして、ナッツを散らせば、大人も満足なおやつの出来上がり。

ごま入り生地のポップオーバーなら、クリームにあんをプラスして、少しだけ和テイストのおやつも楽しめます。
写真は緑豆のあんを使っていますが、小豆のあんでも、もちろんおいしくいただけます。

気軽につまんで、パクッ

カットせずにそのままバターやジャムをつけて、かぶりついてもおいしいポップオーバー。
でも、カットして中の空洞部分に具を詰めるのが、王道の食べ方です。

おやつ系はもちろん、お食事系でもそれは変わりません。

スリムな型で焼いた縦長のポップオーバーなら、縦にカットにして具をのせると、とても食べやすいです。

マフィン型で焼いた低めのポップオーバーなら、上の部分をカットして、中に具を詰めれば、これまた手でつまんで食べられる軽食になります。

縦カットのポップオーバーも、上部をカットしたものも、どちらも具はキーマカレーですが、カットする位置を変えるだけで、雰囲気がずいぶん変化します。

色んなアレンジで楽しんで


いろいろなアレンジが自在のポップオーバー。
小さなマフィン型で焼いて、数種の具を用意して詰めれば、立派なオードブルにもなりそうです。
ぜひ、作ってみてくださいね。

【おすすめの特集】マフィン型でつくる<br />
お菓子&パンレシピマフィン型でつくるお菓子&パンレシピの特集はこちら

date
2018/10/31
writer
森嶋マリ
category
パン作り
注:記事内容やレシピ・画像の転用・掲載などの二次利用はお断りしております。

パンとお菓子作りが趣味の翻訳家。食べてくれた家族や友人が「おいしい」と笑顔になるのが、何よりも幸せ。

コメント

みきちゃんさん

2020/05/05 19:07

初めて作ってみました! 簡単で美味しいので沢山作って冷凍ストックしました! プレーンが一番好きですが、ココアも美味しかったです ありがとうございます!^^¥

森嶋マリさん

2020/05/07 13:50

みきちゃんさん、作ってくださってありがとうございます! たくさん作って冷凍しておけば、いつでも食べられて、便利ですね。「簡単でおいしい」と感想をいただけて、嬉しいです♪

miccoさん

2021/08/27 10:46

うまく膨らみません。卵、牛乳を室温に戻し、天板もオーブンで予熱しています。型は、マフィン型を使っています。数回挑戦していますがひどいときは、お焼き風⁈になりました。何故でしょうか?

森嶋マリさん

2021/08/29 22:25

miccoさん、コメントありがとうございます。 レシピ通りに作って、材料の温度、金属の型、オーブンの予熱も充分なのに、膨らまないのですね。 考えられる原因としては、 ・卵のサイズ。Lサイズの卵が良いです。うまくいかないようなら、少し卵を足してみてください。(合計1個半ぐらい) ・オーブンの温度。お使いのオーブンによっては実際の温度が異なる場合もあります。ポップオーバーは最初の15分を高温で焼くことで一気に膨らみます。レシピでは210℃ですが、10℃または20℃上げてみてください。(このレシピはガスオーブンで焼いています。また、オーブン庫内の実温度を測定する温度計( https://www.cotta.jp/products/detail.php?product_id=084582 )を使って、実際の温度を計測しています。) おいしいポップオーバーが焼けますように。

野性爆弾くっきーさん

2022/04/26 13:55

オーブン設定通り焼いたところ、中が空洞、下が底上げで下の生地がありませんでした。 生地は卵と牛乳温めて、生地も合わせた後寝かせています

森嶋マリさん

2022/04/27 18:55

野性爆弾くっきーさん、作ってくださって、ありがとうございます。 中が空洞になっていたなら、あと一歩です。 オーブンの下火が強すぎると底上げすることがあると言われています。 オーブンのクセもあるので、温度を少し変えるなど、調節してみると良いかもしれません。 上手に焼けますように。

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