芳醇(ほうじゅん)な味わいのほうじ茶スイーツ
暑い夏が終わり、気温が下がってくると食べたくなるお菓子の好みも変化しますよね。
さっぱりしたものよりも芳醇な味わいのお菓子に心ひかれるようになります。
今回ご紹介するのは「ほうじ茶」を使ったお菓子。
頻繁に見かけるようになったほうじ茶フレーバーのお菓子やドリンク。香ばしさと芳醇な風味にとりこな人も多いはず。
ぜひ、おうちでほうじ茶スイーツを作ってみましょう。
「ほうじ茶」と「棒ほうじ茶」
「ほうじ茶」とは「焙じ茶」。焙煎(ロースト)したお茶のことですね。
お店で購入できるほうじ茶は大きく2種類に分けられます。
一つはお茶の葉が焙煎された、いわゆる一般的な「ほうじ茶」。
そしてもう一つは「棒ほうじ茶」と呼ばれるもの。「棒ほうじ茶」は「くきほうじ茶」という名称で呼ばれているものもあり、お茶の茎を焙煎しているものを指します。
飲み比べてみると、「ほうじ茶」と「棒ほうじ茶」では香ばしい風味も違いました。
「ほうじ茶」はすっきりとして比較的優しい味わい。
「棒ほうじ茶」の方がしっかりとした風味とほのかな甘味があります。
どちらも煮出したり、細かく粉砕したりしてお菓子作りに活用できますので、ぜひお好みのほうじ茶を使ってお菓子作りを楽しんでください。
ちなみに今回ご紹介するレシピでは、2種類を使い分けています。
栗とカシスのほうじ茶シフォンサンド
ほうじ茶フレーバーのシフォンケーキを焼いて、秋らしい栗を使ったクリームを用意。アクセントに酸味の効いたカシスジャムを合わせて、シフォンサンドにしました。
シフォンケーキにほうじ茶の風味をつけるために、ほうじ茶を濃い目に淹れた抽出液を生地に加え、さらに細かく砕いた茶葉を混ぜ込みます。
シフォンケーキの抽出液には「棒ほうじ茶」を使い、生地に混ぜ込むものには「茶葉のほうじ茶」を使いましたよ。
茶葉を砕くために使う道具はすり鉢とすりこ木。ご家庭でお料理の際に使っているもので大丈夫。ごまを擦るようにして茶葉を細かく粉砕しましょう。
茶葉の中にはかたい部分が含まれていることがあります。すりこ木で砕けないものは、食べたときに口の中に残るので、あらかじめ取り除いておきましょう。
小麦粉と一緒にふるいながら生地に混ぜ込むことで、簡単に取り除くことができます。
「栗とカシスのほうじ茶シフォンサンド」の詳しいレシピページはこちら。
ほうじ茶のパンナコッタ
ほうじ茶は乳製品との相性も良い食材です。香ばしいほうじ茶をミルキーな乳製品が包み込むことで、マイルドで芳醇な味わいになります。
この組み合わせをシンプルに楽しめるお菓子がパンナコッタです。
ほうじ茶を牛乳で煮出して香りを移し、少量のゼラチンで冷やし固めたパンナコッタは、食後のデザートにぴったりな一品です。
好みの問題ではありますが、ミルクをたっぷり使うパンナコッタには、優しい味わいの「茶葉のほうじ茶」を使った方が味わいのバランスが良かったです。
トッピングには、生クリームとすり鉢で細かく粉砕したほうじ茶のパウダーをかけて仕上げてみました。「追いほうじ茶」で、よりほうじ茶の風味を堪能するのも◎
とても簡単にできるので、ぜひ作ってみてください。
「とろける食感の!ほうじ茶パンナコッタ」の詳しいレシピページはこちら。
ほうじ茶グラノーラ
ほうじ茶をまるごと楽しめるグラノーラ。
オートミールにすり鉢で粗く砕いたほうじ茶を混ぜ込んで焼き上げたら、これがとってもおいしいんです。
香ばしくカリッと焼き上げたオートミールに、ほうじ茶の風味がよくなじみます。
ザクザクとした食感でそのまま食べてもおいしいグラノーラが、マシュマロを使うことで簡単に作れるのでぜひ試してみてくださいね。
このレシピには「茶葉のほうじ茶」と「棒ほうじ茶」を半量ずつブレンドしてみました。
「マシュマロで簡単!ほうじ茶グラノーラ」の詳しいレシピページはこちら。
まとめ
飲んでもおいしいほうじ茶を使って、香ばしく芳醇なスイーツをご家庭でも作ってみてくださいね。