柿を使って焼き菓子を作ろう
秋が旬の果物といえば、柿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
最近では柿をそのまま食べるだけでなく、白和えや天ぷらなど、柿を使った料理を見かけることも増えましたよね。
和菓子なら、柿を使ったようかんなどが売られていることも。
今回ご紹介するのは、旬の柿で作るパイのレシピ。
冷凍パイシートを使って、手軽に柿の焼き菓子を楽しんでみませんか。
日本の秋の味覚!柿は栄養たっぷり!
日本の秋の果物といえば、柿!
ですが、柿を使った洋菓子はなかなか見かけませんよね。
実は柿が栽培されているのは、日本・中国・韓国などの東アジア圏。
アメリカやヨーロッパで栽培されていたら、柿のケーキがあったかもしれません。
柿は栄養価がとっても高い果物。
特にビタミンCが豊富で、1個で1日に必要なビタミンCを摂取することができるともいわれています。
柿に豊富に含まれているビタミンCとタンニンは、血液中のアルコールを外に排出する効果も。
そのため、二日酔いに効果的なんだそう。
また、柿は便秘・下痢どちらにも効果があるといわれています。
柿に含まれる食物繊維のペクチンは便をやわらかくする作用、タンニンは便をかたくする作用があるためです。
ただし、食べ過ぎには注意!
タンニンの作用が強く働いてしまい、便秘になる恐れもあります。
タンニンは鉄分の吸収を妨げる作用もあるそうなので、貧血気味の方は要注意です。
簡単パイシートで柿のパイレシピ(7~8個分)
今回ご紹介するのは柿のパイ。
栄養たっぷりの柿を洋菓子風にしてみました。
パイシートを使うのでとっても簡単。
パイシートを伸ばしたりカットしたりする手間もないので、道具も最小限で済みます。
片付けも楽ちんです。
柿のキャラメリゼを作る
材料
- 柿…2個(皮と種を取った状態で240~250g前後)
- バター…適量(10g程度)
- グラニュー糖…30g
- レモン汁…5g
作り方
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柿の皮をむいて切る。
まずは放射線状に8等分にカットし、さらに半分にカットして16等分にする。
*柿が大きい場合は、一口大になるようにカットすればOK。
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フライパンにバターを入れて火にかける。
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バターが溶けたらカットした柿を入れる。
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グラニュー糖を入れてフライパンをゆすりながら、砂糖を満遍なく柿に絡める。
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水分が出てきたらレモン汁を加え、そのまま表面が少し焦げるまで煮る。
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全体的に柿が茶色くなり、キャラメリゼされたら出来上がり。
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バットに移し冷ます。
成形・焼成
材料
- パイシート…7~8枚
- 全卵…適量
下準備
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パイシートを冷蔵庫で解凍しておく。
*少しかたいほうが扱いやすいです。 - オーブンを焼成温度より20℃高い温度で予熱しておく。
作り方
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パイシートにキャラメリゼした柿を置く。
*盛りすぎないように注意してください。
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パイシートを二つに折るようにかぶせる。
長方形になるようにしても、三角形になるようにしてもOK。
- パイシートの周りをフォークでしっかり押さえる。
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割りほぐした全卵を3に塗る。
包丁などで表面に切り込みを入れる。
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焼成。
ガスオーブン、200~210℃で25~27分間。
電気オーブン、210~220℃で25~27分間。*お使いのオーブンによって火力は違いますので、設定温度・焼成時間は調整してください。
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出来上がり!
「簡単パイシートで柿パイ」の詳しいレシピページはこちら。
渋柿と甘柿の違いは?
柿にはさまざまな種類がありますが、「渋柿」と「甘柿」の2種類に分けることができます。
「渋柿」と「甘柿」の違いは、柿の中に含まれるタンニンという渋み成分の性質。
タンニンが口に入ったときに溶けると渋みを感じ、溶けなければ甘みのみを感じます。
渋柿を渋く感じる理由は、タンニンが水溶性で溶けるため。
甘柿のタンニンは未成熟のうちは水溶性ですが、成熟すると不溶性に変質。
そのため、成熟した甘柿を食べても渋みを感じることなく、甘みのみを感じるんですね。
いつもと違った食べ方で楽しんで♪
皮をむいてそのまま食べることが多い柿。
たまには趣向を変えて食べるのも楽しいと思います。
柿のパイは手軽に作ることができるので、ぜひ作ってみてください。