寒い時期のお茶のお供にぴったり。紅茶味のお菓子
以前、コーヒーについて「お菓子・パンにコーヒーを合わせるポイント」というコラムでご紹介したことがあります。
コーヒーと同じくらい、紅茶もお菓子には欠かせない飲み物ですよね。
11月1日は「紅茶の日」。秋から冬の間は温かい紅茶を楽しまれる方も多いと思います。
飲むだけではなく、紅茶味のお菓子も人気がありますよね。
今回は紅茶をお菓子作りに使うポイントや、簡単に作れる紅茶ケーキのレシピをご紹介します。
お菓子作りに使う茶葉
紅茶風味のお菓子作りに使われる紅茶といえば、ベルガモットというかんきつの香りをつけた「アールグレイ」が一般的です。
茶葉をそのまま混ぜ込んでケーキを焼いたり、液体で煮出してゼリーやムースなどを作ったりするのに使います。
お菓子作りに使う場合は、リーフタイプではなく、茶葉が細かくなっているティーバッグを使うのがおすすめ。
同じ重さの茶葉を使ったとしても、ティーバッグは茶葉が細かい分、表面積が増えるので濃く抽出することができるんです。
焼き菓子に混ぜ込んだときにも、細かい茶葉は舌触りを損ないません。
メーカーによって味の出方が違うため、使用する茶葉によって、仕上がりの風味も変わってきます。
飲んでみておいしいと思える茶葉を使うのもポイントです。
ちなみに私が紅茶味のお菓子を作るときには、『アーマッドティーロンドン』のアールグレイのティーバッグをよく使います。
もちろん、アールグレイ以外の茶葉を使った紅茶スイーツのレシピもたくさんあります。
慣れてきたら、他のフレーバーがついた茶葉やフレーバーがついていない茶葉などでも試してみると面白いですよ。
紅茶味のふわふわマドレーヌの作り方
今回は紅茶のお供にぴったりの、ふわふわな紅茶マドレーヌレシピをご紹介します。
しっかりと卵を泡立て、底からすくって返すように混ぜ合わせるのが、ふんわりと仕上げるポイントです。
材料(マドレーヌ型95(78)×h1.5mm・敷紙100(底80)×h25mm使用で3個分)
- 卵(Mサイズ)…1個
- グラニュー糖…50g
- 薄力粉…50g
- ベーキングパウダー…1g
- 無塩バター…50g
- アールグレイのティーバッグ…1個(茶葉2g)分
- アーモンドスライス…飾りとして好みで少量
下準備
- オーブンは180度に予熱する。
- 型に敷き紙をセットしておく。
- 無塩バターを小さなボウルに入れて湯せんで溶かし、ボウルをお湯につけたままにしておく。
- 薄力粉とベーキングパウダーをふるっておく。
*生地に加えるとき、温かい状態で加えた方が混ざりやすいため。
作り方
- 卵とグラニュー糖をボウルに入れて、ぬるめのお湯で湯せんをする。
- 持ち上げるとリボン状に生地が表面に落ちるようになるまで泡立てたら、低速で数十秒~1分間ほど混ぜ合わせて大きな気泡を抜く。
- ふるった薄力粉とベーキングパウダーと、ティーバッグから取り出した紅茶葉を一緒に加える。
- 粉気がなくなったら、溶かしバターをゴムベラの面で受けるように加え、さらに底からすくって返すようにむらなく混ぜ合わせる。
- 型の8分目まで生地を入れ、好みでアーモンドスライスを中央に散らし、予熱が終了したオーブンで15~18分間ほど焼く。
生地は35℃くらいの温度を保ちながら、ハンドミキサーでもったりとするまで泡立てる。
ボウルを少しずつ回しながら、同時にゴムベラでボウルの底面をこすってすくいあげて返すように、粉気がなくなるまで混ぜ合わせる。
上面が色付き、竹串で中央を刺してみて生地がついてこなければ焼き上がり。
*途中で生地があふれそうになるほど膨らみますが、オーブンから取り出すと縁の高さまで落ち着きます。
お好みでアレンジもできます
- レモンの皮のすりおろしを1/2個分入れて、爽やかな風味をプラスするのもおすすめ。
- マドレーヌ型だけでなく、マフィン型で焼くこともできます。
- 泡立てた生クリームを添えてもおいしいですよ。
その場合は4個分できます。
紅茶がお菓子と合う理由
ところで、紅茶とお菓子の相性が良いのには理由があります。
それは紅茶の主成分であるタンニンが、食べ物に含まれる脂肪分を分解してくれる働きがあるからです。
脂肪分が分解されると、口の中のべたつきがなくなってさっぱりと感じられるため、バターやクリームを含むケーキやクッキーなどのお菓子と合うんですね。
そういう理由から、紅茶はお菓子だけでなく、油っぽい食事に合わせる場合にもおすすめの飲み物なんですよ。
ティータイムのお供に
これから寒くなる季節のお茶の時間。
ぜひ温かみのある紅茶味のお菓子を取り入れて、ゆったりとした気分で一息ついてみてはいかがでしょうか。