パンマットは初心者さんにこそおすすめ
パン作りを始めた頃に私が購入した道具がパンマット。
パンマットを使うときと使わないときでは、パン生地の扱いやすさが雲泥の差になるのをご存知でしょうか。
実はパン作り初心者さんにこそおすすめのパンマット。
今回は、使い方やお手入れ方法など、パンマットについて詳しくご紹介します。
パンマットとは
パンマットとは、パン生地を休ませるときに使用するコットン100%の厚めの布地のこと。
パン生地を分割したり成形したりする際にも使用することができます。
パンマットを使うメリット
パンマットの表面には生地の細かな凹凸があるため、余分な打ち粉をしなくてもパン生地がくっつきにくくなっています。
また、パンマットがパン生地の水分を適度に吸収するのでベタつきが抑えられ、成形しやすいというメリットも。
これにより、手粉を使う頻度も抑えられ、パンの食感に影響を与える心配がなくなります。
水分の多いパンでもチャレンジしやすくなると思いますよ。
パンマットの用途
分割
一次発酵が終わったパン生地をパンマットに出して分割。
パン生地がくっつくことがないので、スムーズに作業を進めることができます。
ベンチタイム
ベンチタイムでは、パンマットの上に置いたパン生地にパンマットをかぶせれば、乾燥を防ぐことができます。
ただ、冬場などの乾燥する季節は、パンマットをかぶせるだけでは生地の乾燥が気になる場合も。
そんなときは、パンマットの上に置いたパン生地の上にぬれ布巾をかぶせてください。
夏場や湿気の多い時期は、パンマットをかぶせるだけで問題ないでしょう。
成形
パンマットがパン生地の水分を適度に吸収してくれるので、ベタつきなく成形を行うことができます。
パン生地をめん棒で伸ばすような作業も、パンマットの上で行うと生地の状態がよく、打ち粉の量を最小限にとどめることができます。
二次発酵
バゲットなど形が崩れやすいパンを作る際にパンマットでうね(山)を作ることによって、形崩れを防ぎながら発酵させることができます。
パンマットのお手入れ方法
パンマットのお手入れ方法についてお悩みの方も多いのではないでしょうか。
でも、そんなに難しく考えなくても大丈夫。
メーカー推奨のお手入れは、粉をよく払った後、陰干しで乾かしてから保管する方法。
もしパン生地がこびりついてしまった場合は、パンマットを乾燥させてからスケッパーなどで軽くこすればきれいに取れますよ。
パンマットを洗ってしまうと布地の凹凸が詰まってしまうので、あまりおすすめされてはいません。
でも、どうしてもパンマットを洗いたいときがありますよね。
例えば、フィリングやココア入りのパン生地などの色がパンマットに付いてしまったとき…。
そんなとき、私はぬるま湯に浸して汚れを浮かしたあと、たわしなどで擦っています。
脱水後、しっかりと乾かしてから保管してくださいね。
洗剤について
汚れがひどい場合、洗剤を使用したくなることがあると思います。
でも、せっかくきれいに洗っても、洗剤の香りがパンマットに付いてしまうのは困りますよね。
柔軟剤などはもちろん使用せず、できるだけ無香料の中性洗剤を使いましょう。
また、毎回洗剤を使用するのではなく、汚れが気になるときだけ使うようにしてください。
もっと手軽にパンマットを使いたい方に
パンマットを洗濯機で洗うのはどうなのでしょう?
洗濯機はパンマットの布地が縮み、パンマットの最大のメリットである布地の凹凸がなくなってしまう危険が高くなります。
でも、私は縮むのを承知で洗濯機も使っています。
せっかく買っても、洗うのが面倒で使わないのはもったいないというのが私の考え方。
私はパンマットを消耗品と考え、パン生地がくっついてくるようになったら買い替えるタイミングと思って、ガンガン洗っています。
脱水後は天日干し。天日干しだとカラッと乾きます。
もちろん、長い期間使いたいという場合は、メーカー推奨の方法でお手入れしてくださいね。
パン作り以外にも使える
パンマットはパンを作るときにだけ使うイメージですが、実はそれだけではありません。
パイ生地の折り込み作業で、生地を長く伸ばすときに使うのもおすすめ。
パンマットの上で作業を行うと、打ち粉の量が少なくてもベタつくことなくスムーズに行うことができますよ。
一度使ってみませんか?
いろんな用途に使えるパンマット。
分割や成形の作業が格段にやりやすくなること間違いなし。
パンマットの魅力が分かっていただけると思います。