ポピーシード、余っていませんか?
ぷちぷちとした食感が楽しいポピーシード。
トッピングなどに使うために買ってみたものの、一回に使う量はちょっとだけ。他の使い方が思い浮かばず、そのまま余らせていないでしょうか。
今回は、ポピーシードをたっぷり使ったおいしいお菓子レシピをご紹介します。
ポピーシードとは
ポピーシードとはケシ科の植物の種子で、日本では「けしの実」として知られています。
白い種子と黒い種子があり、黒い種子は、少し青みがかったグレーであることが特徴。そのため、「ブルーポピーシード」とも呼ばれています。
ポピーシードにはナッツのような香ばしさがあり、レモンやクリームチーズとの相性が抜群。
最近では、けしの実を使ったパウンドケーキなどをお店で見かけることも多くなってきました。
東欧や中欧ではポピュラーなブルーポピーシード
日本では少量使うことが多いけしの実。ドイツなどではたっぷりと使うのが特徴。
ドイツ語では、ブルーポピーシードのことを「モーン」といい、それをペースト状にしたものを「モーンマッセ」といいます。
ドイツやオーストリアを中心に、東欧や中欧にはモーンマッセを使ったパンやお菓子がたくさん。シュトーレンやモーンクーヘン、モーントルテなど、どれもモーンがたっぷり使われています。
ブルーポピーシードのタルトのレシピ(18cmのタルト型1台分)
ドイツの「モーンクーヘン」というお菓子は、マイレンダータイクというタルト生地に、モーンマッセを流し込んだもの。トッピングに、シュトロイゼルという小麦粉・バター・砂糖でできたそぼろ状の生地をのせて焼き上げます。
今回は、モーンクーヘンを作りやすいタルトにアレンジしました。
パートシュクレを作る
材料
- 無塩バター…60g
- 粉糖…30g
- 全卵…20g
- 薄力粉…120g
作り方
- フードプロセッサーに薄力粉、粉糖を入れて軽く撹拌する。
- 1に全卵を入れて、粉っぽさがなくなり、しっとりとした状態になるまで撹拌する。
- 生地を3mmの厚さに伸ばす。
- タルト型の上に生地をのせ、側面にそわせながら型の内側に敷き込む。
- 底面にフォークでピケをし、冷蔵庫に入れておく。
1.5cm角くらいに切った冷たいバターを入れて、さらさらの状態になるまで撹拌する。
生地をラップに包み、冷蔵庫で1時間以上休ませる。
*タルト型よりひとまわり大きくなるように伸ばすのがポイント。
めん棒などを使い、型からはみ出ている生地を取り除く。
*ピケをしないと、焼いたときに底浮きする恐れがあります。
シュトロイゼルを作る
材料
- 無塩バター…20g
- 細目グラニュー糖…20g
- 薄力粉…40g
- シナモン…少々
- レモンの皮(すりおろしておく)…小さなレモン1/2個分
作り方
- フードプロセッサーに材料を入れて撹拌する。
そぼろ状になったらOK。
すぐに使わないときは冷蔵庫で保存する。
ポピーシード入りクレームダマンドを作る
材料
- 無塩バター…50g
- 細目グラニュー糖…40g
- 全卵…50g
- アーモンドパウダー…50g
- ブルーポピーシード…25g
- レモンの皮(すりおろしておく)…小さなレモン1/2個分
作り方
- ボウルに室温に戻したバターを入れて、ゴムベラでやわらかくする。
- 溶きほぐした全卵を2〜3回に分けて加え、分離しないように混ぜる。
- ブルーポピーシードを加え、全体的に混ぜる。
- 最後にレモンの皮を加えてさっと混ぜる。
グラニュー糖も入れて白っぽいクリーム状になるまで混ぜる。
アーモンドパウダーを加えて混ぜる。
組み立て・焼成
作り方
- 冷蔵庫で冷やしておいたタルト生地にクレームダマンドを入れる。
- シュトロイゼルを全体的に振りかけて広げる。
- 180℃に予熱したオーブンで約40分間焼く。
- 完全に冷めたら、お好みで泣かない粉糖などを振りかけて出来上がり。
温度や時間はオーブンに合わせて調整してください。
カットしてみると断面が黒く、ブルーポピーシードたっぷり。レモンの爽やかな香りやシナモンの風味も加わって、なんともいえないおいしさです。
ポピーシードがたっぷりのお菓子を食べる機会はなかなかないかもしれませんが、一度食べると癖になる深い味わい。
ポピーシードが好きな方には、ぜひ試していただきたいレシピです!
「ブルーポピーシードのタルト」の詳しいレシピページはこちら。
ブルーポピーシードのねじりパイ
ポピーシードを入れたねじりパイは、冷凍パイシートを使用することで簡単に作ることができるのでおすすめ。
サクサクのパイの中にぷちぷちとした食感と、ポピーシードの独特の風味が加わって、ひと味違ったパイが楽しめます。
「ブルーポピーシードのねじりパイ」の詳しいレシピページはこちら。
いろいろなお菓子に入れてみて
使い道に困ってしまいがちなポピーシードですが、今回ご紹介したレシピ以外にもいろいろなお菓子に入れて楽しむことができます。
クッキー・シフォンケーキ・マドレーヌ・マフィン・スコーン・パンケーキなど♪
ぜひいろいろなお菓子に入れて楽しんでみてくださいね。