小麦ふすま粉を使ってみよう
小麦の一番外側の皮を細かくひいて作られる「小麦ふすま粉」。
「小麦ブラン」という名前で呼ばれることもあるので、聞いたことがある方もいらっしゃるのでは?
小麦ふすま粉は、栄養価が高くて、健康が気になる方におすすめの食材です。
今回は小麦ふすま粉について詳しく解説し、パン作りに活用するためのポイントをご紹介。
おいしく食べやすい「ふすまパン」のレシピもありますので、ぜひ作ってみてくださいね。
小麦ふすま粉は低糖質で栄養豊富
小麦の皮の部分である小麦ふすま粉は、糖質が低いのが特徴。
カルシウムや鉄分も豊富で、栄養価が高いといわれています。
また、食物繊維を多く含んでいるので、便秘解消などにもぴったりの食材です。
小麦ふすま粉と全粒粉は違うもの?
小麦ふすま粉と全粒粉。見た目は似ていますが、小麦ふすま粉と全粒粉は違うものです。
小麦ふすま粉とは、小麦の一番外側の皮だけをひいたもの。
そして、全粒粉は小麦を丸ごとひいたもの。
ちなみに、小麦からふすまと胚芽を取り除いてひいたものが小麦粉となります。
パン作りにふすまを使うなら
ふすまが少しでも入れば「ふすまパン」と呼ばれますが、ふすまの割合や合わせる材料によって作りやすさや食べやすさが変わってきます。
小麦粉を使用せずに大豆粉や小麦たんぱくとふすまで作ると、低糖質の本格的なふすまパンを作ることができます。
「糖質制限パン」や「低糖質パン」と呼ばれることも。
一方、小麦粉の一部をふすまに変えると、作りやすく食べやすいふすまパンに。
初めてふすまパンを作るのなら、この方法がおすすめです。
食べやすいふすまパンを作るポイントは二つ。
小麦粉の一部をふすまに置き換える
小麦粉に対して、ふすまは10~15%を目安に置き換えるのがおすすめ。
何度か作ってみて、お好みの割合を見つけてください。
水分量は多めに
ふすまが水分をよく吸うので、小麦粉のみのレシピより多めに調整を。
使用する粉の種類などによって変わってきますが、ベーカーズパーセントで70~85%ぐらいを目安に調整してみてください。
素朴な味わいのふすまパンレシピ
ふすまの量は、作りやすく食べやすいように調整しています。
どんな方にもおいしく食べてもらえる食事パンです。
材料(6個分)
- 強力粉…140g
- 小麦ふすま粉…15g
- イースト…2g
- 塩…2g
- 素焚糖…15g
- 水…115g
- 太白ごま油…20g
作り方
- こね機やホームベーカリーに材料を入れてこねる。
- ボウルに移してラップをかけ、室温で40分~1時間、一次発酵。
- 生地を6分割して軽く丸め直す。
- 成形。
- 30℃で30~40分間、二次発酵。
- 焼成。
お使いの機械によってこね時間は変わりますので、調整してください。
生地が2~3倍の大きさになるのが目安。
ペストリーボードやパンマットの上に置いてぬれ布巾をかぶせ、15分間ベンチタイム。
丸めなおす。
強力粉(分量外)を軽く振る。
ガスオーブン、約200℃8分間。
電気オーブン、約220℃9分間。
お使いのオーブンによって火力は違いますので、温度や時間は調整してください。
素朴で香ばしい風味のふすまパンは朝食にもぴったり。
どんな食材にも合うので、サンドイッチにしてもおいしく召し上がっていただけます。
「素朴な味わいふすまパン」の詳しいレシピページはこちら。
おいしく栄養価抜群の小麦ふすま粉
小麦ふすま粉は、健康が気になる方にも魅力的な食材。
難しい糖質オフも、手作りのふすまのパンなら始めやすいかもしれませんね。
ほんのり茶色く色づいた、素朴でかわいいふすまパン。ぜひ試してみてください。