ケーキ屋さんの必須アイテム・ナパージュ
デコレーションケーキのフルーツだけでなく、タルトにゼリー。ショーケースのケーキの果物は、ツヤツヤピカピカ。その正体がナパージュです。
手作りのケーキを店頭に並ぶケーキに負けず劣らず素敵に仕上げる秘密兵器。
今回のコラムでは、ナパージュの実力を検証し、自宅で簡単に作れるレシピをご紹介します。
ナパージュとは
ナパージュとは、お菓子の表面やデコレーションした果物に塗るゼリーのこと。
ツヤを出しておいしそうに見せるだけでなく、乾燥や変色防止の効果もあります。
ナパージュの効果は?あり・なしで違いをチェック
本当に効果があるのか気になるところ。ナパージュのあり・なしで検証してみました。
見た目の検証
下の写真でもわかるように、左の「ナパージュあり」のいちごは色が濃く見えませんか?
コントラストがグッと強く鮮やかになるので、写真写りも良くなります!
変色防止・乾燥防止効果の検証
変色しやすいカットバナナを用意してテスト。
「レモン汁+ナパージュ」「ナパージュのみ」「レモン汁のみ」「バナナのみ」の4パターンで比較します。
下の写真は24時間後のバナナ。一見そこまで大きな変化がないようにも見えます。でもバナナの真ん中の黒い部分については、「なし」と「レモン汁」の2つは大きくなってきています。
「ナパージュ」も若干黒っぽくなってきてはいますがツヤがあるためきれいに見えますね。
36時間後のバナナが下の画像。右2つは変色だけでなく乾燥もかなり目立ちますね。
「ナパージュ」は変色していますが、乾燥はまだマシ。「レモン汁+ナパージュ」は変色・乾燥共に全く気にならない状態です。
りんごなどもそうですが、ナパージュを塗ることによって果物を変色や感想から守る効果がかなり高いのがよく分かりました。
【基本】ナパージュのレシピ
ナパージュはとっても簡単に作れます。冷凍保存もできるので、小分けにしてストックしておくのもおすすめです。
材料
- 砂糖…60g
- 水…120g
- ペクチン…6g
作り方
- 小鍋に砂糖とペクチンを入れよく混ぜる。
- 水を入れて火にかけ、加熱する。
- 沸騰して砂糖が溶けたら冷やす。
これだけ!!無色透明のきれいなナパージュが出来上がります。
少しレンジにかけるか、湯せんにかけて温め、とろみがある状態にして使います。
ナパージュの塗り方
デコレーションしてある果物に刷毛で塗ったり、ナパージュの中に果物を入れてツヤツヤになった果物をケーキに並べたりする方法があります。
どちらでもきれいに仕上げられるので、お好みで使い分けてください。
ライターおすすめの使い方
小さな果物は、ナパージュにつけてからデコレーションする方法がやりやすいかと思います。
小さい果物は刷毛で塗るときにコロコロと動いてしまい、周りの生クリームなどを乱してしまう危険が。
竹串などを使ってナパージュをつけた果物を置いていくのがコツです。
【アレンジ】レモン汁入りナパージュのレシピ
基本のナパージュを踏まえてこちらは番外編。レモン汁が入った爽やかなナパージュの作り方です。
酸味が合わない果物もあるので、お好みで使い分けてください。
材料
砂糖…60g
水…100g
ペクチン…6g
レモン汁…20g
作り方
- 砂糖、ペクチンを鍋に入れあわせる。
- 水を入れて火にかけ加熱する。沸騰させてグラニュー糖をとかす。
- 40℃以下までひやす。
- レモン汁を加えてまぜる。
せっかくの香りが飛んでしまうので、レモン汁は必ず40℃まで下げてから入れるのがポイント!
レモンの量はお好みで減らしてもらっても大丈夫です。その際は水を増やしてください。
cottaで買える!おすすめナパージュ
ナパージュは簡単に作れますが、作る手間を省きたいときもありますよね。
そんなときはコッタさんで販売中のナパージュが手軽でおすすめ。便利な小分けタイプです。
大容量で売っていることが多いナパージュですが、家庭ではかなり使いにくいですよね。少量しか使わないので、確実に余ってしまいます。かといって捨てるのもなんだか辛い。
でも小分けタイプなら、そんな心配もありません♪
お菓子を格上げしてくれるナパージュを使いませんか
フレッシュなフルーツのデコレーションに欠かせないナパージュについて、検証を交えながらご紹介しました。
果物は酸化に弱く、変色してしまうものがあります。透明感がUPするナパージュをうまく使って、ツヤツヤピカピカのお店の商品みたいなケーキ作りをお楽しみください!