ロールケーキをきれいに巻きたい!
気軽に作れて人気のお菓子、ロールケーキ。きれいな「の」の字に巻けたらうれしいですよね。
今回は、シンプルな共立てのロールケーキ生地を使って、上手に巻くためのコツをまとめました。
ロールケーキを上手に巻くためのコツ
ロールケーキの巻き方には、大事なコツが三つあります。
- 生地とクリームを適切な状態にする
- 巻く「場」を整える
- 無駄のない動作で手早く巻く
それぞれ順番に詳しく見ていきましょう。
今回使用するレシピは、「シンプルロール(裏巻き、表巻き)」。
植物油・牛乳・はちみつを使用し、しなやかで巻きやすいしっとりとしたロールケーキ生地となっています。
「シンプルロール(裏巻き、表巻き)」の詳しいレシピページはこちら。
1. 生地とクリームを適切な状態にする
生地とクリームを適切に作ることができていないと、表面にひびが入ったり、形が崩れたりする原因に。
生地作り・焼成・生クリームの泡立てで、特に注意したい点を確認しましょう。
生地作り
泡立て不足・粉の混ぜ不足だと、生地にしなやかさが出ずひびが入ってしまいます。
卵はしっかりと気泡を含み、白っぽくなるまで泡立てて。
粉を加えたら適切に混ぜ、しなやかな生地の骨格を作りましょう。
生地をきちんと作ることで、やわらかな食感になり、巻く動作にも耐えられる生地になります。
焼き具合
焼きすぎや焼き不足はひび割れの原因に。
ロールケーキ生地は高温でさっと焼成します。
また、生地の表面と裏面の焼き具合も重要。
表面はきつね色に、裏面はあまり焼き色が付きすぎないよう気を付けましょう。
裏面の焼き色は天板を重ねて調整するのが一般的ですが、くりかえし使えるオーブンシートを使うのもおすすめ。
くりかえし使えるオーブンシートを底面に敷くと、焼き色が付きにくくなり、しわもよらずしっとりと仕上がります。
洗えば何回も使えるので、ぜひお試しください。
生クリームの泡立て
生クリームの泡立ても大切な準備の一つ。
生クリームや砂糖を入れたボウルを氷水に当てて泡立てていきます。
巻きやすいかたさは8分立て。
ホイッパーで持ち上げるとしっかりかたさがあり、なめらかな状態が理想です。
分離してバサバサした状態にならないように気を付けましょう。
また、泡立てた生クリームは時間がたつとやわらかくなるので、巻く直前に再度かたさを調整してくださいね。
生クリームを購入する際は、乳脂肪分をチェックしましょう。
乳脂肪分が40%以上の生クリームは、かたさを保ちやすく作業しやすいのでおすすめです。
植物性のホイップクリームやコンパウンドクリームを使っても構いませんが、泡立てに時間がかかることも。
その場合も、きちんと8分立てになるまで泡立ててくださいね。
2. 巻く「場」を整える
ロールケーキ生地を巻き始める前に、巻く「場」を整えましょう。
手順
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作業台の上に滑り止めを敷く。
*巻くときにつるつる滑らず、巻きやすくなります。滑り止めにはシルパットを使うのがおすすめ。
100円ショップなどに売っている滑り止めシートも使えますよ。 - ロールケーキ生地より少し大きい紙を用意し、1の上にのせる。
- 巻いたときに外側に来る面を下にして、ロールケーキ生地を2の上にのせる。
ロールケーキ生地は完全に冷めてから使います。
ただし、焼き上がってから長時間置いておくと、生地が乾燥してひび割れの原因に。
特に、焼き目が表に来るタイプのロールケーキにする場合は要注意。
生地が完全に冷めたらすぐに巻き始められるよう、手順2までは事前に整えておきましょう!
3. 無駄のない動作で素早く巻く
巻く「場」が整えられたら、いよいよ巻く作業です。
巻いている途中でもたもたしていると、生地に負荷がかかりひびが入ることも。
一つ一つの動作を止めず、流れるように巻きましょう。
巻き方
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生クリームを生地にのせる。
手前は厚め、巻き終わりになる奥側のクリームは少し薄めになるように、パレットナイフを使ってきれいに伸ばす。*パレットナイフに付いた生クリームはゴムベラなどで払い、生クリームの厚みが薄いところに置いて塗ると良いでしょう。
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生クリームを伸ばせたら、手前の巻き始め側に1cm間隔で筋を3本入れる。
この筋を入れることで芯が作りやすくなり、「の」の字を作りやすくなります。
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巻き始めの生地を筋に沿って折るようにして芯を作る。
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芯に沿うように紙を奥に向かって進めながら一気に巻く。
巻くときの紙は上に持ち上げず、常に台と平行になるように進めるのがポイント。敷いておいた滑り止めのおかげで、滑らずに巻くことができます。
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最後まで巻いたら、巻き終わりが真下に来るようにする。
*巻き終わりの位置がずれていたら、生地を動かして必ず真下にしてください。 -
長い定規などをロールケーキを巻いている紙の上から当てて、ロールケーキの下から出ている紙を引っ張る。
*全体がきゅっと締まり、きれいな丸型のロールケーキになります。
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最後に横が乾燥しないように、ラップなどをかけておく。
巻くときに横幅のある紙を使えたなら、キャンディ包みのように絞っても良いでしょう。
巻き終えたら…
ロールケーキは、冷蔵庫でしっかり休ませてからカットしてください。
正面から見て「の」の字になるようにお皿にのせるのが一般的です。
まとめ
焼き目が表でも裏でも巻き方は同じ。
その日の気分で巻く面を変えてお楽しみください。
事前に必要な動作を確認して、イメージトレーニングして臨むと良いですよ。
ぜひ試してみてくださいね!!