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きれいな「の」の字に仕上げるには?ロールケーキの巻き方のコツ

date
2019/10/23
writer
みのすけ
category
お菓子作り

ロールケーキをきれいに巻きたい!

気軽に作れて人気のお菓子、ロールケーキ。きれいな「の」の字に巻けたらうれしいですよね。

今回は、シンプルな共立てのロールケーキ生地を使って、上手に巻くためのコツをまとめました。

ロールケーキを上手に巻くためのコツ

ロールケーキの巻き方には、大事なコツが三つあります。

  1. 生地とクリームを適切な状態にする
  2. 巻く「場」を整える
  3. 無駄のない動作で手早く巻く

それぞれ順番に詳しく見ていきましょう。

今回使用するレシピは、「シンプルロール(裏巻き、表巻き)」。
植物油・牛乳・はちみつを使用し、しなやかで巻きやすいしっとりとしたロールケーキ生地となっています。

「シンプルロール(裏巻き、表巻き)」の詳しいレシピページはこちら

1. 生地とクリームを適切な状態にする

生地とクリームを適切に作ることができていないと、表面にひびが入ったり、形が崩れたりする原因に。

生地作り・焼成・生クリームの泡立てで、特に注意したい点を確認しましょう。

生地作り

泡立て不足・粉の混ぜ不足だと、生地にしなやかさが出ずひびが入ってしまいます。

卵はしっかりと気泡を含み、白っぽくなるまで泡立てて。
粉を加えたら適切に混ぜ、しなやかな生地の骨格を作りましょう。

生地をきちんと作ることで、やわらかな食感になり、巻く動作にも耐えられる生地になります。

焼き具合

焼きすぎや焼き不足はひび割れの原因に。
ロールケーキ生地は高温でさっと焼成します。

また、生地の表面と裏面の焼き具合も重要。
表面はきつね色に、裏面はあまり焼き色が付きすぎないよう気を付けましょう。

裏面の焼き色は天板を重ねて調整するのが一般的ですが、くりかえし使えるオーブンシートを使うのもおすすめ。

くりかえし使えるオーブンシートを底面に敷くと、焼き色が付きにくくなり、しわもよらずしっとりと仕上がります。

洗えば何回も使えるので、ぜひお試しください。

生クリームの泡立て

生クリームの泡立ても大切な準備の一つ。
生クリームや砂糖を入れたボウルを氷水に当てて泡立てていきます。

巻きやすいかたさは8分立て。
ホイッパーで持ち上げるとしっかりかたさがあり、なめらかな状態が理想です。
分離してバサバサした状態にならないように気を付けましょう。

また、泡立てた生クリームは時間がたつとやわらかくなるので、巻く直前に再度かたさを調整してくださいね。

生クリームを購入する際は、乳脂肪分をチェックしましょう。
乳脂肪分が40%以上の生クリームは、かたさを保ちやすく作業しやすいのでおすすめです。

植物性のホイップクリームやコンパウンドクリームを使っても構いませんが、泡立てに時間がかかることも。
その場合も、きちんと8分立てになるまで泡立ててくださいね。

2. 巻く「場」を整える

ロールケーキ生地を巻き始める前に、巻く「場」を整えましょう。

手順

  1. 作業台の上に滑り止めを敷く。
    *巻くときにつるつる滑らず、巻きやすくなります。

    滑り止めにはシルパットを使うのがおすすめ。
    100円ショップなどに売っている滑り止めシートも使えますよ。

    おすすめのアイテム
    cotta シルパット(240×360)
  2. ロールケーキ生地より少し大きい紙を用意し、1の上にのせる。
  3. 巻いたときに外側に来る面を下にして、ロールケーキ生地を2の上にのせる。

ロールケーキ生地は完全に冷めてから使います。
ただし、焼き上がってから長時間置いておくと、生地が乾燥してひび割れの原因に。

特に、焼き目が表に来るタイプのロールケーキにする場合は要注意。
生地が完全に冷めたらすぐに巻き始められるよう、手順2までは事前に整えておきましょう!

3. 無駄のない動作で素早く巻く

巻く「場」が整えられたら、いよいよ巻く作業です。

巻いている途中でもたもたしていると、生地に負荷がかかりひびが入ることも。
一つ一つの動作を止めず、流れるように巻きましょう。

巻き方

  1. 生クリームを生地にのせる。
    手前は厚め、巻き終わりになる奥側のクリームは少し薄めになるように、パレットナイフを使ってきれいに伸ばす。

    *パレットナイフに付いた生クリームはゴムベラなどで払い、生クリームの厚みが薄いところに置いて塗ると良いでしょう。

  2. 生クリームを伸ばせたら、手前の巻き始め側に1cm間隔で筋を3本入れる。
    この筋を入れることで芯が作りやすくなり、「の」の字を作りやすくなります。
  3. 巻き始めの生地を筋に沿って折るようにして芯を作る。
  4. 芯に沿うように紙を奥に向かって進めながら一気に巻く。
    巻くときの紙は上に持ち上げず、常に台と平行になるように進めるのがポイント。

    敷いておいた滑り止めのおかげで、滑らずに巻くことができます。

  5. 最後まで巻いたら、巻き終わりが真下に来るようにする。
    *巻き終わりの位置がずれていたら、生地を動かして必ず真下にしてください。
  6. 長い定規などをロールケーキを巻いている紙の上から当てて、ロールケーキの下から出ている紙を引っ張る。
    *全体がきゅっと締まり、きれいな丸型のロールケーキになります。
  7. 最後に横が乾燥しないように、ラップなどをかけておく。
    巻くときに横幅のある紙を使えたなら、キャンディ包みのように絞っても良いでしょう。

巻き終えたら…

ロールケーキは、冷蔵庫でしっかり休ませてからカットしてください。
正面から見て「の」の字になるようにお皿にのせるのが一般的です。

まとめ


焼き目が表でも裏でも巻き方は同じ。
その日の気分で巻く面を変えてお楽しみください。

事前に必要な動作を確認して、イメージトレーニングして臨むと良いですよ。
ぜひ試してみてくださいね!!

【おすすめの特集】ロールケーキレシピロールケーキレシピの特集はこちら
date
2019/10/23
writer
みのすけ
category
お菓子作り
注:記事内容やレシピ・画像の転用・掲載などの二次利用はお断りしております。

お菓子作りがなにより楽しく、食べることも大好きです。菓子製造技能士2級(洋菓子)取得済。

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