レトロスイーツ!昔ながらの黄色いモンブランを作ろう
マロンクリームたっぷりのモンブラン。人気スイーツなだけに、土台もクリームもさまざまな表現がありますよね!
今回は、昔ながらの黄色いモンブランに焦点を当てたおいしいレシピをご紹介。
黄色いクリームが簡単に作れるおすすめの栗アイテムも必見です。
黄色いモンブランは日本だけ?
黄色いモンブランは、昭和初期に東京の老舗洋菓子店で誕生したといわれています。
フランス産の茶色いマロンペーストではなく、日本人になじみ深い栗の甘露煮からクリームを作ったことで、黄色いモンブランになったんだそう。
フランスのモンブランに感銘を受けた日本人パティシエが、日本人の好みにあわせて試行錯誤された結果、日本オリジナルの黄色いモンブランが生まれ、令和の現代まで長く愛されているんですね。
黄色いモンブランのレシピ(8個分)
レトロな風合いの金色のアルミカップでふわふわのケーキを焼き、カスタードクリームと黄色いマロンクリームをたっぷり。やさしい味わいのモンブランです。
シフォンカップケーキを作る
材料
- 卵(L玉)…2個
- 砂糖(グラニュー糖)…50g
- 米油…20g
- 牛乳…20g
- 薄力粉…40g
下準備
- 卵を卵黄・卵白に分け、卵白は使う直前まで冷やしておく。
作り方
- ボウルに卵黄・グラニュー糖10gを入れ、ホイッパーで混ぜる。
さらに米油・牛乳・ふるった薄力粉の順に加え、粉気がなくなるまで混ぜる。
- 別のボウルに卵白を入れ、残りのグラニュー糖40gを3~4回に分けて加え、ハンドミキサーでツノがピンと立つメレンゲを作る。
卵黄のボウルにメレンゲをひとすくい入れ、ホイッパーでよく混ぜる。
- メレンゲのボウルにすべて移し入れ、メレンゲの混ぜ残しがないようにゴムベラでよく混ぜる。
生地を絞り袋に入れ、カップに8等分にして絞り入れる(1個当たり約30g)。
- 170℃に予熱したオーブンで約22分間焼成。
焼き上がったら、網の上にのせて冷ましておく。
カスタードクリームを作る
材料
- 牛乳…100g
- 卵黄…1個
- 砂糖(グラニュー糖)…25g
- 薄力粉…10g
- バニラペースト…小さじ1/2
- 生クリーム(乳脂肪分42%)…40g
作り方
- 耐熱ボウルに卵黄・グラニュー糖・薄力粉を入れ、ホイッパーで混ぜる。
600Wのレンジで40秒間加熱した牛乳を卵黄のボウルに2回に分けて加え、よく混ぜて茶こしで一度こす。
- ラップをふんわりかけてレンジで1分半加熱後、一度取り出してホイッパーで混ぜる。さらに1分間加熱してよく混ぜ、バニラペーストを加える。
表面にピタッとラップをしてポリ袋に入れた氷水を置き、急速に冷やす(ある程度冷えたら、冷蔵庫に移して完全に冷やす)。
- 一度裏ごしてからボウルに移して9分立てにした生クリームを加えて混ぜ合わせ、1cm程度の丸口金をつけた絞り袋に入れる。
カップケーキの真ん中に菜箸で穴をあけ、8等分に絞り入れていく(1個当たり約20g)。
クレームシャンティを作る
材料
- 生クリーム(乳脂肪分42%)…160g
- 砂糖(グラニュー糖)…10g
作り方
- 生クリームとグラニュー糖をボウルに入れてかために泡立てたら、70g取り分ける。
黄色いモンブランクリームを作る
材料
- ナカノフードマロン餡…350g
- クレームシャンティ…70g
作り方
- ボウルにマロン餡を入れてゴムベラで練り、クレームシャンティ70gを少量ずつ加えてよく混ぜ合わせる。
仕上げる
材料
- トッピング用粉糖…適量
- 栗の甘露煮…4粒
作り方
- 丸口金をつけた絞り袋にクレームシャンティを入れ、中央にこんもりと絞る。
- モンブラン口金をつけた絞り袋に黄色いモンブランクリームを入れ、グルグルと渦を巻くように絞る。冷蔵庫で30分間以上冷やす。
- トッピング用粉糖を軽く振り、栗の甘露煮を半分にカットして中央に飾る。
- 黄色いモンブランの出来上がり。
「黄色いモンブラン」の詳しいレシピページはこちら。
断面は画像のようなボリューム感♪
レシピのポイント
モンブラン作りにおいて最重要ポイントは、モンブラン口金で絞るときのクリームのかたさ。かたすぎてもやわらかすぎても、きれいに絞れません。
今回使用したマロン餡には、餡に対して2割の生クリームを混ぜ合わせています。
味わいや作業性などから、2割程度が最もおすすめ。
生クリームがしっかりかたく泡立っていないと、餡と混ぜ合わせた際にとてもゆるいクリームになってしまうのでご注意を!
また、マロン餡は生クリームとあわせる直前まで冷蔵庫で冷やしておきましょう。
お菓子・パン作りに大活躍!ナカノフードマロン餡
黄色いモンブランを作るのにおすすめなのが「ナカノフードマロン餡」。
白あんベースで作られた、栗のやさしい味わいが感じられるマロン餡です。
栗が主原料のマロンペーストとは違い、白あんがベース。マロンペーストや香料・色素などが加えられ、程よい甘みと栗の風味が楽しめます。
栗の甘露煮のように鮮やかな黄色が特徴的。
一般的なこし餡と同じくらいの、かたすぎずやわらかすぎず、手で触ってもベタベタしない扱いやすいかたさです。
ダマもなく、ヘラで伸ばしてもなめらか。
生クリームともなじみやすく、しっかりきれいに混ざり合うので、裏ごしなどしなくてもモンブラン口金に引っ掛かって詰まることがありません。←モンブラン作りにおいて、ここ重要です!
そして個人的にうれしいポイントは、おいしさもさることながら、大容量でリーズナブルなところ。洋菓子・和菓子・パンに惜しみなく使えます♪
マロン餡が余ったら
モンブランクリームはいろいろなお菓子に応用できます。
ロールケーキやタルトの上に絞るのも◎
その他にも、餡をそのまま使って栗大福にしたり、マドレーヌなどの焼き菓子に入れて焼き込んでみたり、クレープに包んでみたり、アレンジは無限!
ぜひいろいろなお菓子に使ってみてください。
ひと口でノスタルジックな気持ちになれる黄色いモンブラン
今回は、ふわふわのカップケーキにやさしい味わいの黄色いマロンクリームが懐かしいモンブランのレシピをご紹介しました。
市販のマロン餡で手軽に作れる黄色いモンブラン。ホッとする味わいぜひ手作りでお楽しみください。