グルテンフリーのお菓子を作ろう
お菓子やパンを作っているとよく出てくる「グルテンフリー」というワード。
小麦粉に関係あるのは分かるけど、どんな食品を使えばグルテンフリーといえるのでしょう?
今回は小麦粉の代わりとなる粉類の種類と、それらを使ったお菓子レシピをご紹介します。
グルテンフリーとは?
グルテンフリーとは、グルテンを含む食品(主に小麦粉)の摂取を制限する食事法のこと。
もともとは自己免疫疾患の「セリアック病」の方への食事法として生まれました。
近年では、ダイエットや健康目的で取り入れている方も多いこの方法。ですが、現状では健康な人がこの食事法を実践して、効果があるという科学的根拠はないようです。
ただ、小麦粉を制限することで何となく体の調子が良くなるなどの効果が出る可能性も。
日々の食生活から少し小麦粉を減らしてみる・他の粉で代用してみるなど、気軽に取り入れられる方法で試してみるのも良いかもしれません♪
グルテンフリーの粉類
小麦粉の代用として、お菓子作りで使える粉類をご紹介します。
米粉
その名のとおり、お米を製粉した粉。
小麦粉の代用品として最も使いやすく、使い方によってもちもちした食感やホロっとした食感を出すことができる。
玄米粉
玄米を製粉した粉。
米粉と同じように使えて、味わいもそれほど変わらない。
米粉は真っ白なのに対し、玄米なのでややくすんだ色味。
米粉よりも栄養が豊富。
大豆粉
大豆をそのまま粉にしたもの。
香りはきなこのようで、大豆の栄養がたっぷり。
小麦粉とは味わいや香りが変わってくるので、合わせる食材との相性を考えたり粉量を調整したりする必要がある。
ミックス粉
“グルテンフリー”と表示があるミックス粉。
大豆粉やおからパウダー、米粉が配合されているものが多い。
「米粉パンミックス」は、小麦グルテンが配合されているものがあるので確認が必要。
栄養成分にも注目
グルテンフリーな粉類の中でどれを選ぶかは、味わいや作るお菓子によって使い分けることになるかと思います。
選ぶときにもうひとつ注目してみてほしいのが、栄養成分。
大豆粉はエネルギーが最も高いのですが、炭水化物の量は圧倒的に少なく、たんぱく質がとても多い食材。
グルテンフリーの食事法はもちろん、糖質オフダイエット向けの食材でもあるんですね。ダイエット目的で小麦粉を控えたい方は、ぜひ大豆粉を使ってみてください。
グルテンフリー♪大豆粉チョコナッツスコーンのレシピ
今回ご紹介するグルテンフリースイーツの中でも、私の一番のおすすめ!大豆粉を使ったスコーンのレシピを詳しくご紹介します。
材料(小さめ8個分)
- 大豆粉…80g
- アーモンドプードル…20g
- ベーキングパウダー…4g
- 塩…ひとつまみ
- てんさい糖…15g
- 無塩バター…30g
- 豆乳…50g
- くるみ(軽くローストしておく) …20g
- チョコレート(ハイカカオのもの) …20g
下準備
作り方
- フードプロセッサーに大豆粉・アーモンドプードル・ベーキングパウダー・塩・てんさい糖を入れ、軽く回す。
- バターの粒が見えなくなるまで回す。
- ボウルに移して豆乳を入れ、カードで合わせて全体に水分をいきわたらせる。
- ローストしたくるみとチョコレートを粗く刻んで入れ、カードでざっと合わせる。
- 16×8cm程度の大きさに整え、ラップで包む。
- 8等分してシルパンを敷いた天板に並べる。
- 出来上がり。
カットした冷たいバターを入れる。
*サラサラの状態になればOK。
冷蔵庫で2時間以上冷やす。
180℃に予熱したオーブンで約16分間焼く。
大豆粉の香ばしい香りがたまりません♪
脂質は高いスコーンになるので、小さめサイズが食べ過ぎずちょうどよい量に。
大豆粉は、ナッツやチョコと相性が良いですよ◎
「大豆粉のチョコナッツスコーン」のレシピページはこちら。
米粉や玄米粉でもグルテンフリースイーツを♪
手軽にグルテンフリーを取り入れるなら、米粉や玄米粉を使うのがおすすめ。
吸水率など小麦粉とやや違いがあるものの、ほぼ同量で小麦粉の代わりに使えることが多いアイテムです。
米粉のマロンクリームブッセ
米粉を使った、ふわっと軽いブッセ生地にマロンクリームをサンド。
味に癖のない米粉は、素材の味を生かしたお菓子作りにぴったりです。
「米粉のマロンクリームブッセ」の詳しいレシピページはこちら。
サクッと香ばしい玄米粉クッキー
玄米粉はクッキーにおすすめ。
粒子の細かい玄米粉で作るクッキーは、サクッホロッと砂のようにサラサラ。口の中で溶ける食感のおいしいクッキーができます。
「サクッと香ばしい玄米粉クッキー」の詳しいレシピページはこちら。
ゆる~くグルテンフリーを楽しんでみて!
小麦粉はお菓子作りにはもちろん、お料理に使うことも多いので、完全に排除するのは結構大変…!
特別な理由がなければ、ゆる~くグルテンフリーを試してみるのはどうでしょう。
健康にも気を配りながら、楽しくお菓子作りができるといいですよね!