お菓子とお酒
お菓子作りをする時に意外とよく使うお酒。
一つのお菓子に使うお酒は少量ですが、入れるのと入れないのとではかなり味が変わります。
使い方次第で「お家のお菓子」が「お店のお菓子」のように変わる。その決め手がお酒だと、私は思うんです。
でも、レシピに合わせてお酒を買い揃えるのってかなり大変。使いきるまでに何年もかかったりしますよねぇ。
今回は「これさえあれば大丈夫!」というお酒を私なりにセレクトしました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
おすすめのお酒
ラム
ラムはさとうきびが原料の蒸留酒。
産地や製法などによっていろいろなタイプがあります。大きく分けるとホワイトラムとダークラムの二つに分けられますが、使う機会はダークラムの方が多いかと思います。
ホワイトラム:内側を焼いていない樽で貯蔵後、濾過した無色透明なもの。
ダークラム:内側を焦がした樽で三年以上熟成し、独特の香りで褐色に色づいたもの。
ダークラムはドライフルーツなどをふんだんに使ったパウンドケーキにピッタリ。栗との相性もとってもよく、秋から冬に活躍しそうなお酒です。
キルシュ
さくらんぼから作られるチェリーブランデーの一種。
チェリーブランデーには無色透明なものと、さくらんぼの色をうつした赤いものとがあります。キルシュは無色透明で爽やかな香りがあり、ベリー系のフルーツとの相性がとってもいいお酒です。
デコレーションケーキなどに使われるスポンジに塗るシロップや、生クリームなどに少し入れると上品で奥行きのある味になります。
ブランデー
ラムとキルシュの二つのお酒を使い分ければ、お菓子作りの幅がかなり広がると思います。
でももし一つだけ、というならこの二つの代用として使える、ぶどうを原料としたシンプルなブランデーがおすすめ。
ブランデーはかなり種類が豊富で、選ぶのに悩んでしまいます。
実はブランデーは「これ!」と決めているものがありません。あまりにも種類があって分からないというのが本音。だいたい値段にして1000円から2000円程度のものを購入しています。
意外にもよく使うお酒
ラムやキルシュ、ブランデーの他にもお菓子に使えるおすすめのお酒があります。
白ワインと赤ワインです。
白ワイン
りんごなどを煮る時に使います。白ワインとレモン汁だけでコトコト煮たりんごは、色も良く日持ちもするので気に入ってます。
赤ワイン
ドライフルーツと相性抜群。特にいちじくがおすすめで、赤ワインと一緒に軽く煮込みます。
いちじくの赤ワイン煮
材料
- いちじく…100g
- 赤ワイン…200g
*いちじくの倍量の赤ワインを用意してください。
作り方
- 鍋に赤ワインといちじくを入れて火にかける。
- 赤ワインの量が半分くらいになったら火を止めて出来上がり。
水気をしっかりきったいちじくはハード系のパンのフィリングに使うとおいしいですよ。煮詰めた赤ワインは仕込み水の一部としても利用できます。
どちらもラムやキルシュなどの使い方とは違い、たくさんの量を使いますので安価なものを使っています。果物の水分だけで煮るのとはまた違った風味になり、出来上がりをランクアップさせてくれる気がします。
お菓子やパンにお酒を使おう
私はお酒が飲めますが、強くはないです。でも我が家には、なかなかすごい種類のお酒が揃っていて、作りたい味、合わせるフルーツなどによって選んでいます。
ワンランクアップしたお菓子を作りたい!そんな時にはお酒に頼ってみるのもいいかもしれません。いつもと同じ作り方、材料なのにできあがったお菓子の味は格段にアップすると思います。