角食パンをきれいに焼きたい
きれいな形に焼き上がるとテンションが上がる角食パン。おうちでパンを作るという方は、よくお作りになるのではないでしょうか。
もしくは、いつか作りたい、憧れのパンのひとつかもしれませんね。
今回は、基本の角食パンのレシピをご紹介。
きれいに焼き上げるポイントとなる、二次発酵の具合についても解説します!
基本の角食パンのレシピ
ご紹介する角食パンのレシピは、超強力粉といわれる力のある小麦“ゆめちから”を使ったもの。
オーブンに入れたときに、窯伸びしやすいパンができます。
こねているときもかなり弾力があるので、手ごねでは少し力が必要。ベタベタした感じではないので、その点はこねやすいと思いますよ。
材料(正角食パン型1斤1台分)
- 強力粉(ゆめちから) …250g
- ドライイースト…3g
- 塩…4g
- 砂糖…15g
- 無塩バター…15g
- 牛乳…110g
- 水…80g
下準備
- 型に軽くオイルスプレーをしておく。またはバターなどの油脂を軽く塗っておく。
- オーブンを焼成温度より20℃高い温度で予熱しておく。
作り方
- ニーダーやホームベーカリーに材料を入れてこねる。
- ボウルに移してラップをかけ、室温で40分~1時間一次発酵。
- 手で軽く押さえてガスを抜き、丸めなおしてパンマットの上に置く。
- 成形。
- 巻き終わりが下の状態で、オイルスプレーを振った型に入れる。
- 35℃で約35分間、二次発酵。
- ふたをして焼成。
- 焼き上がったらふたを外し、台などに型をたたきつけてショックを与える。
*お使いの機械によってこね時間は違うので、調整してください。
*時間は室温によって前後するので目安に。生地が2~3倍の大きさになるまで発酵させてください。
ぬれ布巾をかぶせ、15~20分間ベンチタイム。
とじ目を上にして手で軽く押さえて空気を抜き、めん棒を上下にかける。
上側から半分折り、下側からも折る。
*生地が真ん中で少し重なる程度に。生地を折ったら、軽く手で押さえガスを抜く。
向きを90度変えて、めん棒を上下にかける。
上側から生地をしめるように巻いて、とじ目をしっかりとじる。
巻き終わりを下に向け、成形終了。
ガスオーブン、約180℃30分間。
電気オーブン、約190℃30分間。
*お使いのオーブンによって火力は違うので、焼成時間・温度は調整してください。
型から出して出来上がり。
「シンプルな基本の角食」の詳しいレシピページはこちら。
きれいな四角いフォルムに焼くために
食パン型にふたをするからこそできる、きれいな四角いフォルムの角食パン。
でも実は、角食パンはここが一番難しいところ。
二次発酵が完了し、ふたをしてオーブンに入れるタイミングで、全てが決まります。
二次発酵の目安としてレシピでよく見るのが、「型の7~8分目まで生地が膨らんできたら」という表現。
型の7~8分目ってどれくらい?と思ったことはありませんか?
生地の膨らみ具合で、焼き上がりにどの程度差が出るのか比べてみました。
型の上部から3.5cm下
ふたを開けるときに少し抵抗を感じますが、無理なく外すことができます。
縁と角は、ほんの少し丸みを帯びた状態。
断面を見ると、目の詰まりもなく生地がのびています。
型の上部から2cm下
ふたを開けるときにかなり抵抗があり、開けにくい印象。
生地が縁から少しはみ出てしまっていて、これが抵抗感の原因。
断面を見ると、生地の外周がぎゅっと押され、詰まっています。
まとめ
今回の結果を見ると、3.5cm下のところで焼いたパンがオーブンの中で無理なくのびてきれいに焼き上がっていました。
ただ、いつもこのような結果になるわけではありません。
粉の選び方や水分量、気温に湿度。手の力加減や成形方法などなど。
パンは少しの差で焼き上がりにかなり違いが出てきます。
今まで数え切れないぐらい角食パンを焼いてきましたが、全く同じものは一度もありません。
そのときのパンの状態を見て、考え作業する。悩んで考えて試してその繰り返し。それが一番の醍醐味といえるのかもしれません。
ふたを開けるときのドキドキを楽しんで♪
不安を感じながらふたを閉め、ドキドキ胸を高鳴らせて開ける。これが角食パンの最大の楽しみ!
自分だけの最高のタイミング見つける参考になればうれしいです。