アニメに出てくるようなパンを焼きたい♪
パン作りをはじめた頃、子どもの頃に見ていたアニメに出てくるような、あんなパンを焼いてみたい!
そう思ったのを覚えています。
今回は、そんなパンの中からパン作りがはじめての方でも作りやすい「ハイジの白パン」の作り方をご紹介します。
白パンのレシピはいっぱい
インターネットで「ハイジの白パン」と検索すれば、本当にたくさんのレシピと作り方が出てきますね。
このコラムを書くにあたり、私もハイジのアニメに出てくるパンの絵を見てみました♪
すると?
私が今まで焼いていた白パンよりも、思った以上にパックリ半分に割れていて、そして素朴な印象。
それを踏まえて!
「あの特徴的なお尻のような形に焼き上げるには!?」
「白く焼くには?」
「どうして白く焼けるの?」
そんな疑問や成形のポイントを含めて書いていきたいと思います。
白パンの作り方
材料(6個分)
- 強力粉(国産)…200g
- 砂糖…12g
- 塩…3g
- スキムミルク…6g
- インスタントドライイースト…2.5g(小さじ1弱)
- 水…130g
- ショートニング(無塩バター可)…12g
作り方
- 粉類をボウルに入れ、よく混ぜておく。
- 水を入れ、粉気がなくなるまで混ぜる。
- 台の上に生地を出し、こねる。
- 生地がつながってきたら、ショートニングまたは室温に戻した無塩バターを混ぜる。
- キメ細かい生地になったらボウルに戻し、室温または30℃前後の温度で一次発酵させる。
- 約2倍になったら、一次発酵完了!
- 6等分に分割する。
- 生地の表面を張らせるように丸め、ベンチタイムを10分間取る。
- ベンチタイムが終わった生地を、再度軽く丸め直します。
- めん棒に軽く粉を振り、生地の中央に強く押し込みます!
- 天板に並べ、ホイロを取ります。
- ホイロが完了したら軽く霧吹きをして、茶こしで粉を振る。
- 150℃で12分間程度、焼く。
*1個、約60g程度になります。
*気温が低い季節は、オーブンの発酵機能を使ってください。
*ここで力が弱いと、次のホイロ(二次発酵)で割れ目がなくなってしまいます。
唇のようになればOKです♪
*ホイロの目安は35℃で30分間程度。約2倍弱になるまで。
*発酵時間は季節と気温、生地温度などにより変わります。
*ホイロ完了の目安はお尻の割れ目の丸み。画像のようにカーブがゆるくなってきていたらOK。これ以上発酵させてしまうと、焼成でさらにパンは膨らむので、割れ目がなくなってしまいます。
*オーブンにより、予熱が完了しても実際は150℃より低い場合があります。
*低温での焼成のため、オーブンメーターを使い、オーブンの庫内温度が150℃前後で焼くと、白くきれいに焼けます♪
「ハイジの白パン♪」の詳しいレシピはこちら。
白パンはどうして白いの?
パンは普通、茶色いもの。
では、どうして白いのでしょう?
白く焼く、白く焼けるポイントは二つ♪
- 粉で生地を熱から守る。
- 低温で焼く。
ホイロ後に茶こしで粉を振ることで、粉が熱から生地を守る役割をしてくれます。
一般的な小型のソフト系パンと焼成時間に大きな違いはありませんが、ポイントは低温で焼くこと!
パンの焼き色は、メイラード反応とカラメル化反応という反応によって色付きます。
カラメル化反応については、プリンに使われるカラメルソースが分かりやすいですね。
メイラード反応の方がカラメル化反応より低い温度で起こり、この反応が起こる150℃前後で焼くことで、白く焼き上げるのが今回の白パンです♪
白パンを食卓にのせて
茶色い香ばしいパンとは違うけれど、ふんわりとやわらかい白パンは何にでも合って食べやすいパン。
白パンが焼けたら♪
手作りの「パンとスープ」はいかがでしょうか。
ご飯とお味噌汁のような、素朴で質素だけれどあたたかい。
不思議と、買ってきたパンや豪華さとは少し違う、まるでアニメに出てくるような「豊かさ」が加わって。
食卓の華になる手作りパンです♪