口金、どれを選ぶ?
お菓子作りでは、「絞る=口金を使う」シーンがたくさんあります。
口金の種類は驚くほど多く、最初に何を選んだらいいのか悩みませんか?
レシピ指定の口金を用意しなければならないこともありますが、今回は「とりあえずこれを持っていれば活用しやすい!」と私が思う口金を3つご紹介します。
絞りに慣れてきたときに活用できるよう、用途もお教えしますよ。
おすすめ1.丸口金
丸口金はとても用途の多い口金。デコレーションはもちろん、生地の絞り、クリームやムースを詰めるときなどにも使えます。
どれか1サイズおすすめするなら、口径10mm前後のもの。
丸口金は、口金の太さのまま絞ったり、一定の高さで絞ったりすると厚みがそろえられるので、クリームのサンドに使用することもできます。
さまざまな用途を考慮し、活用できる幅が広いと思うのが、10mm前後の口径です。
絞ってみた
形をいかして絞る
下の写真は、全て11mmの丸口金で絞ったもの。絞り方によって、大きさを変えることができます。
こんなお菓子に
マカロンやシュークリーム、
ブッセの生地やデコレーションケーキの絞りなど。
他にも、メレンゲクッキーやダクワーズなどなど、多くのお菓子で大活躍。
棒状に絞る
口金の太さのまま絞ったり、少し押さえて太く絞ったり。こちらの写真も、全て11mmの丸口金です。
こんなお菓子に
棒状の絞りは、ビスキュイにぴったり。
ビスキュイを続けて絞ればシャルロットやロール生地に、渦巻きにすればオムレットにもなります。
エクレアの生地を絞るのにも◎
応用も自由自在
しずく形に絞ったり、厚みや大きさを変えたり、組み合わせ次第で変化をつけられるのも丸口金の良いところ。
しずくの絞りはデコレーションケーキにも使えますが、私が執筆したコラムでは、スワンシューの絞りで活用しています。しずくを組み合わせたハート形は、かわいらしさを出すのにもってこい◎
丸口金の選び方
丸口金は、1つのサイズで大きさ・太さの変化をある程度つけられます。ですが、口径より小さくすることはもちろんできませんし、口径より大きく絞るほど難易度が上がります。
最初から幅広いサイズに対応したいというときは、口径9mmと13mmの2つを選ぶのもいいかもしれません♪
※生地に使用する際は、レシピの指定外のものを使うと厚みが変わるので、焼成時間や出来上がりのバランスなど、場合によっては注意が必要です。
おすすめ2.星口金
デコレーションのイメージが強い星口金。絞り方に変化をつけることにより、さまざまなデコレーションを楽しめるのが魅力です。
どれか1サイズをおすすめするなら、やはり口径10mm前後のもの。切り口は8切のものが、なじみがあって活用しやすいのではないでしょうか。
絞ってみた
形をいかして絞る
下の写真は、全て8切11mmの星口金で絞ったもの。星口金も、絞り方によって大きさを変えられます。
絞り方を工夫して
同じ口金でいろいろな絞りができる星口金。デコレーションや絞り出しクッキーなどで見たことがある方も多いのでは?
こんなお菓子に
下の2枚の写真は、どちらも8切11mmの星口金を使用。
左のデコレーションケーキは、大きな絞りに。右のφ11cmのパリ・ブレストは、シュー生地もクリームも同じ口金を使っています。
星口金の選び方
星口金も、クリームなどをボリューミーに絞りたければ、口径の大きいものを選択した方が楽。私は15mmくらいのものもよく使います。
切り込みの数による違いが見たいときは、コラム「6切・8切・10切・12切♪好みの星口金を選ぼう!」をご参照ください。
おすすめ3.片目口金
丸口金と星口金があれば、まずはOK。でも、さらにあと1つ選ぶなら、片目口金はいかがでしょう。
片目口金は、絞り口が平らな口金。片側だけに筋がついています。
絞ってみたものが下の画像。
この絞りを重ねると、広い面を絞れます。
なぜ私が片目口金をおすすめするかというと、クリームを同じ厚みで薄く塗り広げる必要があるお菓子で活躍するから。
生地とクリームを交互に重ねるようなお菓子で、クリームをヘラで均一に薄く広げるのはかなりコツがいります。その点この口金なら、比較的楽。
サンドするのであれば、途中で途切れたり曲がったりしても気にしなくてOK。絞り袋を進行方向にしっかり倒して、口金の太さのまま絞るようにしましょう。
層を見せる難易度が高そうなケーキも、クリームの厚みがそろっていればとてもきれいに見えますよ。
慣れたら、絞り出しクッキーやブッシュ・ド・ノエルなどのデコレーションに使うのも良いですね。
最後に
私がおすすめする3つの口金、いかがでしたか?
口金を選ぶ際に、ぜひ参考にしてみてください♪
そしてたくさん使って、どんどん活用の幅を広げていただけたらうれしいです!