フレッシュで食べることの多い和梨
和梨を使ったお菓子って、なかなか難易度高いと私は思うんですけど皆さんどうですか?
洋梨のお菓子なら安易に浮かぶんですけど、和梨となるとなかなか浮かばず…。
和梨の1番美味しい食べ方、それってやっぱりね。
皮むいてそのまま食べる!これに限ると思うんですけどいかがでしょうか??
そんなことを言ってしまったら、今回のコラムは梨の切り方っていうテーマに変わってしまいそう(笑)
なのでそこはさらっと流して、そのまま食べるのと同じくらい好きな食べ方を紹介します。
和梨の特徴
和梨の1番の特徴はやっぱり食感と水分の多さ!これに尽きると思うんです。
シャキシャキとした食感。甘すぎない果汁。秋の果物の王者といっても言いすぎではないように思います。
私はいつも和梨の特徴を活かして、タルトにしています。
洋梨のタルトは定番中の定番ですが、和梨でもなかなかいけるんです。
秋にこれを作るようになってから5〜6年以上経つ、私の秋の定番です。
和梨のコンポート
まずは和梨をコンポートにします。いたって簡単でシンプルな作り方です。
梨1つ分のコンポートから12cmの小さなタルトが2台分作れます。
材料
- 梨…1個
- 水…600g
- グラニュー糖…120g
- バニラビーンズ…1/3本
- ラム酒…5g
作り方
- 梨を半分に切って皮をむき、スプーンで芯を取り除く。
- 鍋に水、グラニュー糖、バニラビーンズ、梨を入れて火にかける。沸騰したら火を弱火にし、落し蓋をして20分煮る。(鍋の大きさによって水の量は梨が浸る程度に調整する)
- 20分経ったら火を止めて蓋を取りそのまま冷ます。粗熱が取れたらラム酒を入れ、保存容器などに汁ごと移し、1日梨をシロップに漬けておく。
(熱い時に入れると香りが飛んでしまうため、お酒を入れる時は40℃以下になってから入れる)
冷めていく時に梨に味が入っていくので、必ず1日は置いて味をなじませてください。
パートシュクレ
次は土台になるタルトを作ります。梨の甘さが抑えめなので、タルト生地はパートシュクレで作ります。そして中に詰めるのはダマンドクリームです。
材料(作りやすい分量)
- 薄力粉…150g
- バター…100g
- 粉糖…60g
- 卵黄…20g
- アーモンドプードル…30g
作り方
- バターを1cm角のサイコロ状にカットして冷凍庫で冷やす。他の全ての材料は冷蔵庫で冷やしておく。
- パラパラした粉チーズのような感じになってきたら卵黄を入れて回す。ひとかたまりになったらフードプロセッサーから出して、ラップで包んで冷蔵庫で冷やす。(最低4時間以上は冷やすこと)
ダマンドクリーム
材料(作りやすい分量)
- アーモンドプードル…120g
- 卵…1個
- バター…100g
- 粉糖…100g
作り方
- ボールにバターを入れほぐす。
- 粉糖を加えて混ぜる。
- 全卵を4回に分けて加える。
- アーモンドプードルを入れて混ぜる。
組み立て
材料(12㎝のタルト型2台分)
- パートシュクレ…120g
- ダマンドクリーム…100g
- 和梨のコンポート…梨1個分
- ピスタチオ…適量
- あんずジャム…適量 ※市販のものでも大丈夫です
作り方
- パートシュクレを伸ばして、タルト型に敷きこむ。
- タルトにピケをして、ダマンドクリームを均等に詰める。
- 水気をしっかり切った梨を真ん中に置き、周りにピスタチオを飾る。
- 予熱したガスオーブンの160℃で25分焼く。電気オーブンなら170℃で25分で焼く。(焼き時間・温度はご家庭のオーブンに合わせて調整すること)
- あんずジャムを塗り、表面をコーティングする。
まとめ
あっさりした和梨のコンポートを使った、焼きっぱなしのタルト。
工程はちょっと多いですが、難しいことはないので、失敗なくできると思います。
タルトも空焼きもいらないので、形崩れなども気にせず気楽に作れます。
今年はいつもと違った梨の使い方で、秋を楽しんでもらえたら嬉しいです。