意外と出番の多いサワークリーム
卵やバターのような頻度では使いませんが、お菓子作りをするときに意外と出番が多いサワークリーム。でも、使い切ることができず、中途半端に残ってしまうなんてことも。
そんなときにもってこいなのが、今回ご紹介する「サワークリームパウダー」というアイテムです。
残ったサワークリームの賞味期限が気になる方だけでなく、近所に売っているところがなくて手に入れにくい方にも、便利に感じていただけるのではないでしょうか。
サワークリームパウダーを使って作る、チーズケーキのレシピもお教えします。
サワークリームパウダーってどんなもの?
まず、「サワークリーム」についてご説明しましょう。
サワークリームは、生クリームを乳酸菌で発酵させたもので、爽やかな酸味とコクがあるクリーム。生クリームのように液体ではなく、ペースト状の冷蔵保存食品です。
そのサワークリームを、パウダー状に加工したものが、「サワークリームパウダー」。
乾燥したパウダー状なので、常温保存できるのがうれしいポイント♪
使い方は簡単。お菓子やパンの生地に直接混ぜて使ったり、水と混ぜてペースト状にしたりと、さまざまな用途で使えます。
ペーストにする場合は、パウダーのグラム数の30%にあたる水分を入れてよく混ぜればOK!
フレッシュのサワークリームと同じように使うことができ、必要な分だけ用意することができるんです。
そう聞いても、なかなか信じられないですよね?私もです(笑)。
でも実際に使ってみて、驚きました。
通常のサワークリームよりも若干やわらかく感じましたが、扱いやすく便利!
サワークリームパウダーを使えば、お菓子にサワークリームの酸味とミルク感を簡単にプラスできます。
サワークリームパウダーを使ってみよう!
サワークリームを使うお菓子で一番に思いつくものといえば、チーズケーキ。
おうちで作りやすいお菓子のイメージですが、冷蔵の材料が多く、材料面ではハードルが高め。
今回はサワークリームパウダーを活用して、酸味とコクのバランスの良いシンプルなベイクドチーズケーキが作れるレシピをお教えします。
ベイクドチーズケーキのレシピ(15cmセルクル1台分)
タルト生地(土台)を作る
材料
- 無塩バター…50g
- 薄力粉…75g
- 卵黄…10g
- アーモンドパウダー…10g
- 粉糖…30g
下準備
- 無塩バターは角切りにし、冷蔵庫でしっかり冷やしておく(または冷凍庫で凍らせておく)。
- その他の材料は冷蔵庫で冷やしておく。
作り方
- 冷やしておいた材料をフードプロセッサーに入れて回し、ひとかたまりになったら止める。
- 作業台に打ち粉(分量外の強力粉)をし、生地を3mmの厚さにのばす。
- 15cmのセルクルで抜く。
- シルパンを敷いた天板に生地を置き、セルクルを置く。
- 焼成する。
生地をラップで包み、冷蔵庫で12時間以上休ませる。
*アクリルルーラーを使用して均一にのばしてください。
*時間に余裕があれば、ここで3時間~半日程度冷蔵庫で休ませると◎
電気オーブン、180〜190℃で20〜25分間。
ガスオーブン、170〜180℃で20〜23分間。
*オーブンによって火力が違うので、焼成温度・時間は調整してください。
チーズのアパレイユを作って焼き上げる
材料
- クリームチーズ…200g
- グラニュー糖…70g
- 卵黄…20g(M1個分)
- 全卵…50g(M1個分)
- サワークリームパウダー…50g
- 水…15g
- 生クリーム…30g
- レモン果汁…5g
- コーンスターチ…10g
下準備
- クリームチーズは常温に戻しておく。
- 卵黄と全卵を合わせておく。
- オーブンを焼成温度より20℃高い設定温度で予熱しておく。
作り方
- クリームチーズをボウルに入れ、なめらかになるまでホイッパーで混ぜる。
- 卵を少しずつ加え、ホイッパーで混ぜる。
- サワークリームパウダーに水を入れてよく混ぜ、ペースト状にする。
- 2に加えてホイッパーで混ぜる。
- 生クリームを加えてホイッパーで混ぜる。
- レモン果汁を加えてホイッパーで混ぜる。
- コーンスターチを一度に加えて混ぜる。
- 焼き上げて冷ましておいた土台に流し入れる。
- 予熱が完了したオーブンに入れて焼成する。
- 型から外して冷ましたら、出来上がり。
グラニュー糖を入れ、ホイッパーで混ぜる。
*セルクルには、軽く油脂を塗っておいてください。
電気オーブン、170〜180℃で32〜37分間。
ガスオーブン、160〜170℃で30〜35分間。
*オーブンによって火力が違うので、焼成温度・時間は調整してください。
「バランス抜群!ベイクドチーズケーキ」の詳しいレシピページはこちら。
動画でおさらい
ワンランク上の味をぐっと身近に
生クリームほど頻繁に使うわけでもなく、お料理での登場回数も少ないサワークリームは、余るのが怖くて買いにくい材料のひとつ。
サワークリームパウダーを使うことによって、お菓子作りをより身近に感じてもらえたらうれしいです。
ぜひ試してみてください。